
自転車で池袋に行った帰りは、立教の裏から椎名町に出て、この前を通って東長崎方面へ。という訳で、前を通るのに入ったことがなかったお店。「林檎と紅茶と」。
語感的には「伊集院光とらじおと」みたいなサブカルの香りがする店名ですが、ここにお店を持つ前は、同じ椎名町の「シーナと一平」といったシェアスペースでの間借り営業などをしていたそうです。「シーナと一平」は、とんかつ屋「一平」だった店舗を改装し、椎名町の一平という事で、「シーナ&ロケッツ」みたいな名前になっているのだけど、こちらは、椎名町の林檎という事で、あの方に寄せる案はなかったのでしょうか?
林檎は、皮が変色したり、傷がついたりすると、売れなくなってしまうのですが、そんな訳あり林檎も味は変わらないので、焼き菓子に使う事で、訳あり林檎と農家を救おうというのがコンセプトだそうです。親の実家が林檎農家だったので、子供の頃から育まれた林檎愛が、こういうお店を作り上げた訳です。

お店はシンプルな内装で、池袋のCOFFEE VALLEY にも雰囲気が似ている気が。あちらよりも、ずっとシンプルで店内が明るいですが。最近のコーヒースタンドって、椅子やテーブルがめっちゃ簡易的な所が多いのですが、美味しい物を食べたり飲んだりという時には、ちゃんとしたテーブルが欲しいと常々思います。

初めての訪問だったので、店主の方にオススメを聞いてみたら、「やはり最初はアップルティーから」という事だったので、アップルティーと、ショーケースの中でラスイチになっていた、林檎のタルトを。
タルトは林檎がふんだんに載っていますが、クッキー生地にも煮た林檎がたっぷり入っているので、まさに林檎三昧。久々に焼き菓子を食べましたが、これはハマりそうだなあ。
ちなみにメニューをみたら、「葉とらずりんご1」のジュースもありました。本来、りんごは果実の周りの葉を取らない方が、日光を受けての栄養分が果実に多く運ばれるのですが、見た目重視になっている林檎業界では、果実の周りに葉がある事で、実が日焼けのムラを作ってしまうので、葉を取ってしまいます。
ただ、ジュースにするなどする場合は、果実の色は関係ないので、葉を取らず、果実の甘みの方を重視します。それが「葉とらずりんご」と呼ばれるように。最近では、味を重視して少しムラのある林檎を「葉とらずりんご」としてブランディングして、味のわかる人をターゲットにルート限定で販売したりするようになりました。
ちなみ「葉とらずりんご」のジュースは、江古田のちょっと高級なスーパー「エスかマレー」にも置いてあります。もちろん少しお高いのですが、安いスーパーに置いてある、濃縮還元の100%ジュースとは、味は違います。
今度こちらでも、葉とらずりんごジュース、飲んでみたいと思います。
■林檎と紅茶と
■東京都豊島区長崎2-2-11 エスポワール1階
■営業:10:00~18:00(なくなり次第終了)
■定休日:月火
■場所はこのへん
■お店のInstagram