茶処 PON-POKO(大山)

江古田から東長崎、千川を抜けて大山方面へ。この先が大山ハッピーロードを分断するという補助26号線です。

急に和菓子と日本茶について興味を持ち始めたのですが、恥ずかしながら、日本人なのに和菓子と日本茶の知識が皆無。

そこで日本茶インストラクター(日本茶ソムリエ)のいる、板橋区大山の日本茶専門カフェ「茶処 PON-POKO(ぽんぽこ)」に行ってみる事に。

この日はお客さんがいてカメラを向けられ無かったのですが、奥に茶釜があり、カウンター奥に陣取ると、お茶を淹れる所作をじっくりとみる事が出来ます。

お茶について何も知らない事を正直日告げて、お勧めを聞いたところ、「放置茶園復興応援茶 縁~えにし」を勧めてくれました。

今、お米不足で、その原因が減反政策が続いた事や儲からない事からの休耕田が増えた事と言われていますが、日本茶でも同様の事が起きていて、高齢化や後継者不足などから
茶畑を手放さざるを得ない農家がいるそうです。そんな放置茶園を、8年かけて復興させたのが、このお茶なのだそうです。

一煎目は45度のお湯で、じっくりと旨味を引き出したお茶が提供されました。低めの温度でじっくり淹れるとグルタミン酸の昆布だしに近い旨味が引き出されます。

二煎目以降は、もう少し高温でさわやかな香りと味わいのお茶をポットで提供してくれる、温度での変化を楽しめます。

ご主人は有名和菓子の喫茶部で働いていたのですが、抹茶ではなく煎茶の方がやりたくて独立してお店を持ったのだとか。

自分のような知識の無い人にも丁寧に教えてくれるので、お茶に興味のある方は一度訪れてみると良いかもしれません。

■茶処 PON-POKO
■東京都板橋区大山金井町38-2
■営業:
11:30~21:00 L.O.20:30(平日)
11:30~19:30 L.O.19:00(土日)
■定休日:月金
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大山園(大山)

今考えると、子供の頃に好きだった物に「妄想区画整理」という物があります。ど田舎である故郷に大きい道路を通して、団地を作るみたいな妄想地図を、小学校の自由帳に描いていたのです。妄想自由に描くという、自由帳の正しい使い方。

ジブリなんかが好きな人だと、この里山の風景を壊さないで!という逆の思いを抱くのでしょうが、小学校の頃から夏休みと冬休みは横浜の親戚の家に遊びに行く事が多かったので、都会への憧れの方が小さい頃から強かったのです。

そんなシムシティみたいな事を脳内でしていたのですが、シムシティがヒットしたという事は、同じような夢を持っていた人達が一定層いたのではないでしょうか?

江古田と東長崎の踏切を渡る道を補助26号というのですが、有楽町線の千川駅から千早高校までの間とか、千川通りとセブンイレブンから踏切の間でも、道路拡張の為の用地買収が行われています。その道の延長上で、二つのタワマンと大山ハッピーロードの間を突っ切って、この道が進もうとしています。

大山ハッピーロードといえば、都内でも有数のアーケード商店街で、街の商店街が衰退していく中で、かなり頑張った方の商店街でもあります。

長い長いアーケード街が、途中でプッツリと切れて、青空が覗いていました。

商店街だった所の両端に2本のタワーマンションが建ち、その間を江古田方面から来る補助26号が横断するという計画です。これで実質、大山ハッピーロード商店街は、駅側と、川越街道の二つに分かれる事となります。

タワマンの下にはすでに大きめのスーパー・マルエツが入ったし、商店街にあった歯科なども、新しく開発されたビル群に移転しており、新体制に移行した派と、古き商店街を守ろう派で、温度差が違うようです。

古くからあるスーパーのオーナーは、買い物難民を生むと再開発中止の運動の旗振り役をしていますが、皮肉な事に、地元の住民は新しく出来たマルエツの方に行列を作るという現象が。

各新聞も「古き商店街を守れ」的論調で、反対派スーパーの活動をニュースにしていますが、反対派スーパーは赤く塗られた道路予定地から、外れた所にあり、反対しようが粛々と道は作られるという状況です。こういうのは実際に現場を見てみないとわからないですね。

さて、分断される商店街の駅側にあるのが、お茶屋さんの「大山園」。最近、和菓子にハマっているのですが、特に上生菓子の練り切りを店内で食べられるお店って、ほとんどありません。そんな中で、こちらは抹茶のセットで練り切りを出している事がわかり、自転車で行ってみました。

実は、お茶を凍らせた氷で作るかき氷が人気なのですが、「練り切り、練り切り」と呪文のように自分に言い聞かせました。

注文するとお茶を立ててくれて、練り切りのセットが提供されました。自分の後にも、おばあちゃんのお客さんがやって来て、同じように練り切りのセットを頼んでいました。一瞬目があったのですが、「やっぱコレよね」という感じがしたのは、勘違いでしょうか?

抹茶というと最近は、抹茶ティラミスとか、抹茶パフェとか、洋物のお菓子との組み合わせの方が主流になっているのですが、それって寿司で言ったらカリフォルニアロール的な物なんじゃないかと思ったり。今は、こういうオーソドックスな物を頂きたい気分です。

■大山園
■東京都板橋区大山町6-8
■営業:10:00〜20:00
■定休日:火曜
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お菓子の方は、同じ大山ハッピーロードの分断された川越街道側にある「佐倉堂」の物だそうです。インスタをチェックすると、ひな祭りなど、歳時にあわせてデザインされた練り切りが登場するので、要チェックです。

■佐倉堂
■東京都板橋区大山町24-14
■営業:9:00~19:30
■定休日:月曜
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