南会津サイクルトレイン

墨田公園

ここの所、特番や新番組の準備でブログをサボりがちでしたが、
これは2週間前のお話です。
あれはまだ夏が終わる前の事でした。

これまで、JRで房総に向かうサイクルトレイン
京急で三浦海岸に向かうサイクルトレインに参加してきましたが、
今回は、東武線で南会津に向かうサイクルトレインに参加してきました。

これが、今まではとは違って、ちょっと変わったイベントだったのです。

サイクルトレイン

そのまま自転車を社内に持ち込めるのは、浅草駅からとなるのですが、
北千住から乗る人は畳んで袋に入れた状態の、輪行組が結構いるのです。

なんでサイクルトレインなのに輪行?
この謎が解けたのは帰りの事でした。

サイクルトレイン

東武のサイクルトレインはこんな感じ。
網棚の所にフックがかけられていて、それでハンドルを吊り、
後ろのタイヤをカバーで覆われたシートに置き、
後輪付近をゴムチューブで固定。
反対側のBOX席に参加者が座ります。

南会津サイクルトレインは、4コースあって、
1コース、約25名ずつ、一車両に別れて乗ります。
僕が参加したのは、只見へ向かうCコースでした。

乗り込んですぐ、「え?」と思ったのは、
今回が第21回の開催だったのですが、9割の人がリピーター。
だからみんな顔見知りなのです。

懐かしそうに前回の話や、知り合いの話に花が咲くのですが、
こっちは知り合いがいないので、
一人だけ違う学校の同窓会に来たような超アウェイ感。

車窓

なので「寝不足なんで…」と、寝ることにしたのですが、
目が覚めたら、鬼怒川温泉を過ぎて、湯西川温泉の五十里湖。
お、以外と早いですね。

東武鬼怒川線から野岩鉄道の会津鬼怒川線に入り、
そこから会津鉄道線の会津線に。
…と、3つの鉄道を結ぶ旅。

会津田島

会津田島で降りて、ここからコースごとに分かれます。

道の駅

駅で自転車をトラックに積み込み、参加者はマイクロバスへ。
え?サイクルトレインなのに、サイクリングしないの?
と、驚くことばっかりなのですが、その理由が徐々に判明していきます。

ヒルクライムを避けて、バスで山を越えて道の駅きらら289へ。
参加者の多くが折りたたみのフォールディングバイク。
そして年配の方は、レンタルの電動アシスト付き自転車。

そんな事も考慮して、ここから下り基調で只見へ向かう訳です。

農道

そして、また一つ、新たな事実が判明。
電動アシストは、時速20㎞をすぎるとアシストが自動で切れるので、
一行は20㎞で巡航。

ころがり抵抗の少ないロードに乗っている自分は、
下りではだまっていても20㎞出てしまうので、
只見までは、ほとんどこがずにサイクリングとなりました。

ビニールハウス

でも、これが他のサイクルトレインとは違うというのが、だんだんわかってきました。

特に風光明媚な所を走るわけでもなく、
農道を走り、地元の農家の方にトマトを貰ったり、
牧場でヨーグルトをもらったり、
地元の人と触れあい、その人達が作った物を食べるというグルメライド。

作られた観光町おこしというより、
自分たちで、地元の人を訪ねようという要素が強いのです。

只見湖

まあ、観光地っぽい所といえば、1日目は只見湖でしょうか?
よく見ると写真の正面に田子倉ダムが見えて、
ヒルクライムしていくと、風光明媚な田子倉湖があるのですが、
当然のように、そちらへは行かず。

只見ダム

すぐに、只見ダムの下流にある本日のお宿に。

ますや

参加者の皆さんが、「ますやの宿泊だからCコースを選んだ」と言っていた、
「ますや旅館へ」。
実はこの日、サポートカーのマイクロバスを運転していたのは、ますやのご主人。
サイクリングの途中で買った南郷トマトなど、
地元の産品は、バスで運んでくれました。

夕食

夕食は山菜を中心に、馬刺しやマトンのケバブなど、
合成的な調味料を使わないヘルシーメニュー。
「ああ、普段の食生活って体に悪い物食べてんだな」と
思い知らされるぐらい、自然な味。

最初は、あまり観光的でないサイクリングに戸惑っていた自分ですが、
自然なものを味わう事が本当の贅沢だという事がわかりはじめ、
だんだんこのサイクリングの意図が氷解してきました。

イワナ

メインは、ご主人が釣り上げた大岩魚。
観光地で棒にさして焼かれている岩魚と違って、鮭ぐらいの大きさ。
主だよコレ。
僕らをもてなす為に一生懸命釣ったんだろうなあ。

そんな食事をしながら、とある歌のエピソードを思い出しました。
それは森進一の襟裳岬。

この歌がヒットした時、襟裳の人たちは
「襟裳の春は〜何もない春です」
という歌詞に、襟裳をバカにしていると反感を持つる人もいたそうです。

でも、最後まで歌を良く聴けばわかるのですが、
「何もないですが」と言いながら、もてなそうとしてくれる
襟裳の人たちの暖かさを歌った歌なのです。

何も無いけど豊か、寒いけど暖かい。
反する光景を歌った歌なのです。

そんな事を思い出しつつ温泉につかっていると、
頭の中でメロディーが流れ出しましたよ。
♪只見の〜夏は〜、何もない夏です。

今じゃすっかり秋めいているけど、このサイクリング、
ちょっとセンチメンタルな雰囲気が漂う、夏の終わりの事でした。

川沿い

そんな感じで2日目は、わだかまりも消え
一生懸命もてなしてくれる只見の人の交流を楽しむ事にしました。

只見線

2011年というと、3月11日に起きた東日本大震災での、
三陸の津波、福島の原発の被害が知られていますが、
7月には、それに匹敵するような新潟・福島豪雨が起き、
新潟とそれに面した福島の只見では、河川が決壊しました。

そのときに、只見線の鉄橋や線路が流され、
今も、会津川口と只見の間は、不通となっているのです。

7月の豪雨災害当時は、原発の停止で電力不足が叫ばれている時期。
只見周辺の水力発電はフル稼働させられていました。
だから、水害は水力発電フル稼働のせいと考える人もいて、
被害で一時停止した29カ所のダムの、再稼働の反対運動も起こっていました。

2011年、福島は、原子力発電だけじゃなく、
その陰で、水力発電の被害にも遭っていたんですね。
恥ずかしながら、今まで知りませんでした。

只見線

まだ全線開通はしていませんが、
この只見線を開通させる事が、新潟・福島豪雨の復興のシンボルでもあります。

今、町では只見線に手を振ろうという運動が行われています。
それは、訪れる観光客をもてなす事でもあり、
自分たちの只見線にエールを送るという意味合いも含まれています。

そこで僕らも、只見線に手を振る運動に参加しました。

只見駅

駅に止まっているマイクロバスが、
会津川口と只見の間をつなぐ、代替輸送。
駅舎の中では、地場産業の品々が売られているので、
応援の為に、お土産に買って帰ります。

只見高校

地元の人とのふれあいに慣れてきたあたりで、
ガイドさんが案内したのは、只見高校の文化祭。
とってもピュアな高校生達が、突然訪れた僕たちに
「こんにちは〜」と、声をかけてきます。

都会ってさ、すれ違う赤の他人に、挨拶なんてしないよね。

文化祭

この日、学園祭で只見高校の生徒達は恥ずかしそうに仮装もしていたけど、
そんな仮装よりも、あきらかに変な格好のさいくるジャージ軍団を、
暖かく迎えてくれました。

またまた、頭の中で襟裳岬が流れ始めましたよ。

農道

只見の何も無い道を走る。

清水

自販機もないけれど、その代わりに湧き水がある。

堰

贅沢って何だ?

ダム

あのダムを越えたら、フリー走行区間。
昼食の分校まで、ゆるい登りなので、
走れる人は、思い切り走ってくださいとの事。

分校

軽いヒルクライムをしてついた分校。
実は廃校になった学校を利用した宿泊施設です。

囲炉裏

小さな講堂だったと思われる所には囲炉裏が作られています。
その正面に見えるグランドピアノ。

参加者の方に伺ったエピソードですが、
かつてこの学校に宿泊した時、
宿泊者に著名なピアニストがいたそうです。
夜、何も無い森の中なので、
ピアニストの方が、歌いたい曲の伴奏をするからとリクエストを募り、
あのピアノを弾いて、カラオケならぬ生オケ大会が始まったのだそうです。

なんと贅沢な。

布団

今、教室は畳敷きになっていて、宿泊が出来ます。
渓流釣りや、登山客の方が長期滞在したりするようです。

黒板

黒板には、廃校になった時の生徒達のメッセージが、今も残されています。

餅つき

お昼は、皆で餅つき大会。

餅

炊きたてのご飯や、焼きたてのパンは都会でも食べられるけど、
つきたての餅は、なかなか食べられないですよね。

ブロンプトン

他のサイクルトレインとは違う事。
それが徐々に判明してきた訳ですが、
なぜか、折りたたみのフォールディングバイクが多い事、
それにも秘密がありました。

僕の前を走るのは、イギリスのブロンプトンという折りたたみ自転車。
この二人、小さな折りたたみ自転車なのに、
つねに集団の前方付近を走っているのですよ。

「早いですねー」と話しかけたのですが、
男性の方は、普段は野辺山などのシングルスピード(変速機無し)の
シクロクロスの大会に出場している方でした。

女性の方は、ブロンプトンだけのレース、
ブロンプトン・ワールド・チャンピオンシップ・ジャパンの女性の部で、5連覇を達成!
しかも、世界大会でも3位の表彰台。
そりゃ、早い訳だ。

羊の皮を被った狼ならぬ、ブロンプトン。
貧脚のくせにロードでいきがっていた自分が恥ずかしくなりました。

温泉

最後に温泉で汗を流してサイクリングは無事終了。

駅

ところで、最初に書いたけれど、
サイクルトレインなのに、なぜか輪行組が多いというこのイベント。
その謎が帰りに解けました。

駅で、南会津の旨い物を買いまくってる人たち。
一緒に、ビールや日本酒の一升瓶も買い込んでいます。

サイクルトレイン

サイクルトレインは、貸し切り列車。
その中で、福島の旨い物をつまみに、地酒で大宴会が行われたのです。
酒を飲むから、自転車はかついで、電車で帰る。

これで全ての謎が解けました。

もし次に参加するとしたら、ブロンプトンで参加したいなあ。
欲しくなってしまったよ。
罪作りなサイクルトレインだなあ。

今回は、SONYのアクションカムAS300を、車載カメラにして、
只見サイクリングの様子を動画で撮ってみました。

サイクリングというより、南会津自転車の旅、
ご覧ください。

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京急サイクルトレイン

品川駅

週末に参加した京急サイクルトレインが、神イベントでした!
これは自転車乗りもですが、各鉄道会社の方々にも読んで欲しくて、
このイベントで感じたノウハウを記録しておきます。

その分、長文になりますが、ご容赦を。

この日は京急の品川駅、高輪口に7時集合。
まず、この日のイベントで気が効いていたのは、

集合場所近くに、輪行スペースが作られていた事

僕は、練馬から自走で品川まで行きましたが、
埼玉などから参加する人は、始発で輪行して来ていました。
なので、駅前で自転車を組み立てなければならないのですが、
高輪口付近は、通勤の人などもいるので、
駅前の車の駐停車スペースの一部に輪行場所を設置。
これで、一般客に邪魔にならずに、自転車が組み立てられるのです。

ホーム

このサイクルトレイン、自転車乗りの他、
多くの鉄道ファンにも注目されていたようですが、
その中のツイートに、
「スロープの無い品川駅で、自転車乗りに自転車かつがせるのか?」
というものがありました。

ご心配無く!
自転車乗りは、そのまま構内を運ばせてくれるのなら、
担ぐのなんて苦ではないのです。
シクロクロスなんて自転車競技は、
荒れ地を走り、段差や砂浜は、自転車を担いで走るという競技。
そんなのが刷り込まれているから、
自転車をそのまま入れさせてくれなら、担ぐぐらい、なんとも。

ちなみに、以前、参加させてもらった、JRの房総サイクルトレイン
これは両国出発で、普段使用していないホームを使うので、
そのまま自転車を入れさせて貰えたのですが、
途中、千葉駅から乗る人は、駅構内の自転車の通行は禁止で、
分解して、輪行袋に入れなければいけませんでした。

行きも帰りもそうだったので、サイクルトレインではなく、
ただの輪行と同じに。

この日は、サイクルトレインのスタッフが順路の、
曲がり角や階段前など、要所、要所に立っていて、
一般客の邪魔にならないように、タイミングなどを見ながら指示。

約70名が参加しましたが、5組ずつぐらいに分けて、
構内に入れる感じでした。
でも、待たされている感など、全然ありませんでしたよ。

駅構内を自転車のまま通れるだけで、神イベント決定!

これに参加しながら思ったのですが、自分が利用している西武池袋線だったら、
池袋の一番線ホームは降車専門なので、そこにサイクルトレインを入れ、
ほぼ、少人数の降車のお客しかいない、
西武南口からサイクリストを入れたら、スムーズなんだろうな?
…と動線を考えたり。

で、過去の西武の秩父サイクルトレインを調べてみたら、
やっぱり、西武南口集合でした。
ビンゴ!

サイクルトレイン

こちらが、京急サイクルトレイン。
貸し切りの表示だけなんですが、
それでも鉄ヲタの撮り鉄達が、各駅で待ち伏せして撮影大会。

ツイッターにもかなり写真があがっていたのですが、
だったら、ヘッドマークをつけて、
その下に「みさきまぐろきっぷも発売中」など、
広告を打っておくと、鉄ヲタの写真が拡散されて、
SNS効果発揮されるのでは?
…と思いました。

DSC00656

自転車の積み込み方も秀逸!

JRのサイクルトレインは、つり革からベルトを垂らし、
それをフレームに通して吊り下げ、
後輪は、スタンドで固定するというシステムでした。

今回の京急は、ロングシートにロープとゴムベルトを平行に張ります。
次に自転車を、ロープに立てかけます。
続いて、平行のゴムをシートをくぐらせて反対側に。
こうするだけで、シートポストがロープと、ゴムベルトに挟まれて固定。
さらにフレームの2カ所を、マジックベルトで、ロープに固定。

1分もあれば、1台の自転車を固定出来てしまうのです。
これは、他社のサイクルトレイン担当者にも参考にしてほしいシステム。

サイクルトレイン

この日使った、京急の1000型は、3ドアのロングシートで、
片側が、5人、8人、8人、5人のシート配列なのですが、
8人の所に3台の自転車が置けました。
つまり、左右合わせて、3×4列で、12台。

残った5人×4、20人分のシートに、
12人が乗るので、余裕でした。

サイクルトレイン

先ほどの写真は、自転車が両列進行方法を向いていましたが、
自転車に詳しい人が指導した車両は、

さらに達人技の積載方法

進行方向に向かい左手は、自転車は進行方向へ。
右側は、後方を向ける形で、積み込ませていました。

これは、どういう事か?

こうする事で、チェーン側が外側に来るので、
チェーンオイルでシートが汚れないし、
ディレイラー(変速機)もシートに当たらないので、
メカトラブルを起こす確率が減るのです。

三浦海岸

サイクルトレインは、三浦海岸駅で、下車。
こちらも、構内を自転車のままスルー。

朝礼

駅の裏手の空き地で、グループ分けと、注意事項の説明。
この日は、6グループに分かれ、
1班、2班は、女性と、女性を伴うグループを配置。
3班は、初心者と、寝そべって乗る自転車のリカンベント。
4班、5班、6班が、走れる人チーム。

1班から順にスタートして行きました。

丘陵地帯

最初は、海岸線を走っていましたが、のちに丘の上を走る事に。
三浦半島は隆起海岸で、海底が盛り上がって出来た半島。
なので、海岸線は切り立った崖なのですが、
上は海底だったので、ほぼ真っ平ら。

という事で、丘の上に登ってしまえば、平らな道が続くのですが、
そこに行くまでに、登り坂があります。
ここが、初心者が苦戦するポイント。

ただ、ヒルクライムとか激坂レベルではなく、
東京でいえば、後楽園から本郷へ向かうぐらいの坂なので、
ロードにとっては、なんてことない坂です。

風車

このイベント、神イベントだったのですが、
1つだけ改善点があるとすれば、前半戦のスタート順。

一長一短あるので、どちらが正しいとは言えないのですが、
昼食までの前半戦は、走れる順の班でスタートした方が
良かったような気がします。

というのも、先ほどの坂道で、初心者やミニベロ、
リカンベントが登るのに苦戦し、かなりのスローペースに。

それが原因で、後続の班が追いついてしまい、
さらに、同時に信号に引っかかってしまうので、
せっかく班分けして時間差スタートたのに、
最終的に数珠つなぎになってしまいました。

まあ、これは他のサイクルイベントでもよくある事ですが。

城ヶ崎

という訳で、標高のピーク、城ヶ島では、
グループが詰まった感じで到着したので、
後ろグループは、滞在する時間が短くなってしまい、
展望台まで行って写真を撮った人は少数でした。

コースいちの絶景ポイントが、
ただの休憩ポイントになってしまったのは少々残念。

僕は、急いで展望台まで行きましたが、
その岬の先にも、もう一つの展望台があったので、
もう少し時間が欲しかったです。

駐輪

三崎港の産直センター「うらり」に駐輪して、
そこから、「みさきまぐろきっぷ」を使っての昼食タイム。

先についた順から、奥に停めるシステムだったので、
走れるチームからスタートさせ、到着した順に奥へ停めさせてたとします。

昼食後のコースは、ゆるい坂しかなかったので、
ここで、スタートを逆にして、
初心者や女性チームからにスイッチすれば、
手前に停めたチームからスタートする事になるので、
さらにスムーズになるのでは?と思いました。

まあ、初心者に一番食事タイムを与えたいという配慮だと思いますが。

そして、このイベントで神だったのが、昼食タイムが1時間あった事。
普通のサイクルイベントって、昼食時間って30分やそこら。
ひどい時は、補給ぐらいにしか考えてなくて、
コンビニ飯ぐらいしか食べられない時もありますが、
このイベントは、三崎のまぐろという、
グルメライド要素もあるので、昼食時間たっぷりは嬉しかったです。

まるつね

僕は単独参加だったのですが、
行きの同じ号車で知り合った人と、同じ班になり、
一緒に食事をしに行く事に。

埼玉から来たそうですが、実家が三浦海岸な事と、
友人が京急に務めているという事で、
事前リサーチして、お勧めと言われたという「まるつね」へ。

お食事券

お食事券は、「みさきまぐろきっぷ」についている食事券。
これがまたまた神ポイント。

「みさきまぐろきっぷ」を出すと、
そのお店の指定の一品が出て来るというシステム。
これはサイクルトレインの前から、行われているシステムなので、
お店の人も慣れたもので、食事券を出すだけで、
スムーズにそのお店のお勧めの一品が出て来ます。

サイクルトレインだけのシステムじゃなく、
すでに根付いた「みさきまぐろきっぷ」システムを利用するので、全く混乱なし。

こういうのをやると、お店で聞いてないとか、話しと違うとかありがちですが、
ノープロブレムでした。

マグロ

頂いたのは、このお店の指定の一品「まぐろと地魚のちらし」
中トロ、ビンチョウマグロ、赤身、まぐろの卵と胃袋、旬の地魚2種、サザエの
ちらし寿司。

旨かった〜!
「うらり」からは、ちょっと離れていたけど、当たりだわ!

普通のお客さんには、お茶が出てくるのですが、
サイクルジャージを着ていた僕らには、
お茶の他に、大きめのグラスに水も出してくれました。

こういう配慮って、埼玉の飯能の奥もそうですが、
サイクリストに慣れている地域だと、すっと出て来ますよね。
チラ見しただけでも、三崎もサイクルラックを備えているお店も多く、
イベント以外のサイクリストも多かったので、
こういうのが根付いているのかもしれません。

レンタサイクル

「うらり」にはレンタサイクルの看板がありましたが、
今回参加出来なかった方も、
三浦海岸には「みうチャリ」というレンタサイクルがあり、
うらりにもレンタサイクルもあるので、まぐろきっぷで利用してみては?

期間限定で、京急でもレンタサイクルしていたのですが、
それだと三崎口から、三崎港までサイクリング出来たので、
できれば復活して欲しいです。
初心者に嬉しい電動アシストだったし、坂の多い三浦海岸にピッタリ。
三崎口からバスで三崎港に行く所、
楽々自転車で行けたら楽しいじゃないですか!

市場

「うらり」には、まぐろの直売所が。
冷凍マグロを背負って走る訳にはいかないので、今回は見学のみ。
まあ、宅配も出来るんですけどね。

魚ストラップ

魚ストラップや…。

マグロフィギア

マグロフィギアのUFOキャッチャーなど、シュールなものも。

ソフトクリーム

夏日だったので、ソフトクリームが旨いですね。

海沿い

さてさて、後半戦は、丘陵地帯のゆるやかな坂を抜けて海岸線へ。
三浦海岸から浦賀を抜けて、観音崎へ。

観音崎

観音崎で、休憩。
手前のビーチでは、すでに海水浴している人たちも。

ゴジラ

観音崎は、ゴジラの第一作で、上陸した土地という事で、
ゴジラの足跡もありました。

浦賀

帰りは浦賀駅から乗車。

サイクルトレイン

またまたスムーズに積み込みが終了し、
発車まで時間がありそうだったので、
ホームにいるスタッフの方に、トイレに行っていいか聞くと、
「○○分にドアが閉まるので、それまでにお戻り下さい」とのお返事。

他の参加者も、それぞれ近くの方に聞いていたのですが、

誰に聞いても、当日のスケジュールを的確に答えられる

これが神イベントの要素。

他のイベントだと「ちょっと待ってください」と、
責任者に聞いたりするのですが、
この日は、みんながスケジュールや進行の段取りを押さえていたし、
「いってらっしゃい」「おかえりなさい」
スタッフのポロシャツを着た人が、全員に声がけする。
このホスピタリティーは、素晴らしかったです。

このイベント、43年ぶり2回目のイベントだそうで、
実質、初回みたいなものだったのですが、
自転車乗りがブレーンにいて、ツボを押さえた内容は、絶賛したいです。

これを機に、京急のサイクルトレインが根付き、
他社の鉄道会社でも、町おこし、地域興しという
ムーブメントにつながると嬉しいです。

おみやげ

帰りの電車の中では、おみやげを配ると同時に、
燃えるゴミ、燃えないゴミの回収も。

みんな給水して、余分なペットボトルとか持っていたりするじゃないですか。
そういう痒いところに手が届くイベントでした。

そして、帰りの道中。
臨時列車だから、途中の駅で、特別快速など追い抜きの電車待ちも。

すると、こんな車内アナウンスが…。

「ただ今、後続の列車待ちで、3分ほど停車します。
ホームの他のお客様の物珍しそうな眼差しに耐えつつお待ち下さい」

ホームには、自転車や派手なジャージの客を乗せたサイクルトレインを
写メしようとしている人達が、いっぱいこちらにスマホを向けているので、
車内は、大爆笑!

そういうシャレをわかっている人がブレーンにいるので、
今回は、こんな楽しい神イベントだったのだと思います。
参加者は皆口々に、「楽しかった」と言ってました。

運営された方、かかわったスタッフの皆様、
素晴らしいイベントをありがとうございました。

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