ファーストマン

なんか自分に合わない映画と出会うと落ち込みますね。前回は、『グレイテスト・ショーマン』でヒュー・ジャックマンの「俺凄いでしょ!」的演技が全く合わず、周りが絶賛すればするほど自分の感性の違いに落ち込みました。

デイミアン・チャゼル監督の「ラ・ラ・ランド」も賛否ありましたが、同じ監督の「ファーストマン」は、僕は合わない方でした。監督との相性が悪いんだな。

目で心境を表現するという手法を多用したのはわかるけど、正直、しつこい。顔のアップばっかり。インディーズ系映画のような効果を狙ったハンディーカム風のブレブレの映像も多く、酔いそうになるぐらい。

世界で初めて月に立ったニール・アームストロングを、英雄ではなく一人の普通の男として描いたそうですが、普通になりすぎ。

宇宙物、アポロ好きとしては、ゼロ・グラビティのような壮大な宇宙映像を期待していたのですが、目の表現を多用するあまり、宇宙船内の視点が多い為に、潜水艦映画を見ているような気分でした。

あと、家族との関わり方も丁寧に描いているのですが、長すぎて、弱虫ペダルでレースの途中に挿入される回想シーンが、何週間も続く感じ。

肝心の月へのシーンも、ばっさり切られていて、実際の映像で繰り返し何度も見た、あのシーンも、あのエピソードも、丸々カット。例えるなら大河ドラマの真田丸で、大河史に残るぶっ斬りと言われた超高速関ヶ原みたいな。やっぱ、あのシーン見たかったなあという肩すかし感。ロケットのプラモデルも作った事があるアポロマニアだからなのかなあ。別にニール・アームストロングを英雄として描いてくれという訳じゃないです。アポロの映像がもっともっと見たかったのです。

アポロ計画も1の次にもう11号だもんなあ。8号は?

もちろん、絶賛している方も沢山いるので、いい映画なんでしょうけど、アポロと宇宙の映像が見たくて行った自分にとっては、「これじゃない感」が強かったです。

家に帰って来てから、実際の映像、掘りまくりました。やっぱカッコいいし美しいんだけどなあ、あのシーン。

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