しゃけスタンド(代田橋)

新宿

蜃気楼のように浮かぶ、新宿の高層ビル群を見ると、SF映画の1シーンを思い出します。
近代的な中央の高層ビル群には権力者達が住み、その下には、闇市を抱える貧民の暮らしがあって、権力者からの逃亡者が、そこに逃げ込むという物。こうして見ると、自分は貧民の側の方にいる事になります。

沖縄タウン

実際には庶民の暮らしがある訳ですが、ここ和泉名店街は、沖縄タウン化した商店街です。ドラマ「一つ屋根の下」の柏木クリーニング店などのロケ地でもありますが、かつては、ご近所の買い物客で賑わった物の、どんどん衰退し、町おこしの一環として、沖縄タウン化されました。

市場

沖縄料理のお店があったり、三線のお店があったり、沖縄をテーマとした小さなお店が集まってきたのですが、最近では、その沖縄とは別のお店が注目を集めています。

小島

旨い鮭の料理を食べさせる専門店「しゃけ小島」
沖縄タウンなのに、思いっきり真逆の北海道料理。お店を経営する人が、「死ぬ前に食べるならしゃけの皮だよね」と言ったことがきっかけで、徹底的に、しゃけにこだわるこのお店をひらいたそうで、ここのしゃけを食べたら、他のは食べられないと口コミで広がったお店です。

しゃけスタンド

そのお店の2号店が、お隣にある「しゃけスタンド」いわゆる立ち飲みのお店で、リーズナブルでお手軽なしゃけ料理屋、おつまみがあるのですが、こちらも、意外なメニューで注目されるお店。

dunchu

沖縄タウンの中の異色な北海道料理のお店の一品、「カレー」が、スパイスカレーブームにのり、今発売中のdanchuでも取り上げられています。というか、スパイスカレー特集があったら、だいたいこのお店が載っています。

こちらのお店、あらかじめ作り置きしていた物をポンと出すのではなく、注文があってから一つ一つ丁寧に作るので、出てくるまで少々お時間がかかります。そこは沖縄タイムだと思って、のんびりと待ちましょう。

しゃけカレー

しゃけカレーは、1080円。
スープカレーに近いサラサラのカレーで、ご飯にかけて食べるか、スプーンでご飯をすくってカレーに浸すか迷いました。スプーンがよくベトナム料理店で使われているようなペナペナの薄い金属製のチープな物で、このスプーンを口に入れただけで、勝手に脳内がアジアにトリップ。

真ん中にゴロンゴロンと鮭の切り身が隠されていて、シーフードカレーというよりは、南インドのフィッシュカレーと言った感じ。酸味が少しきいています。

食べ終わる頃、カレーヲタク的な男の人が入っていたけど、暑さもあって、めちゃダラダラと汗を流しながら、一つ一つの行動が、セカセカしています。さっきまであっち側だった自分が、この空間とカレーに染まって、いつの間にかのんびりと余裕側。

落ち着いて、落ち着いてと、心の中でお客さんに話しかけながら、なんだか上から目線です。(勝手)

■しゃけスタンド
■東京都杉並区和泉1-3-15
■営業:
16:30~23:00(火〜土)
15:00〜22:00(日)
■定休日:月曜
場所はこのへん
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食堂八(豊島園)

食堂八

※このお店は閉店しました

改装の為にしばらくお休みしていた、豊島園の食堂八が営業再開したというので、駆けつけました。かつてはお座敷スタイルで、小さなちゃぶ台の二人席が2つと、奥に3人ぐらい座れる席が1つというお店だったのですが、座敷を取り払ってカウンターだけの立ち食いスタイルに変身。…正確には、カウンターの奥3席だけが、椅子があります。

小さなお店だけど、人気店で常に満席なので、わりとキチキチに詰めてカウンターを使うタイプで、隣の人との距離も近いので、神経質な方は、要注意。

看板

実は再開初日にも行ったのですが、その日は、カレーの仕込みが間に合わず、かき氷だけだったので、カレー食べたさに、日をあらためて再訪です。

最近、グルメ雑誌でスパイスカレーの特集が多いですが、練馬区でピックアップされる事が多いのが、こちらのカレー。

スパイスカレーブームって、自分の番組で一ヶ月ぐらい前に番組で取り上げましたが、その時は、みんな「知らない…」ってリアクションだったのですよ。ちょうど今、8月発売のdanchuとか、各誌でスパイスカレーを特集していてそれをみて「ブームはホントだったんだね」と言われる事が多いです。

このパターンで、人より、一歩じゃなく、0.5歩ぐらい早く紹介し、その後すぐに、テレビや雑誌で続々と取り上げられ、「ほーら!みろ!」みたいな感じになるのが理想です。情報はキャッチしているけど、紹介のタイミングってかなり見ています。

今、グルメ雑誌が特集しているという事は、この後、TVのカレー特集で紹介される事も考えられ、(かき氷は散歩番組で紹介されていますが)そしたら行列店になってしまうので、そういう意味で、行列できる前で、ほぼ満席の今、今が、こちらのカレーを食べに行っとくタイミングでしょうね。お近くの方、行くなら今です!

かつては、かき氷メインのお店でしたが、すっかりカレーがメインになりつつあります。カレーメインであれば、冬場もイケるので、理想的なモデルチェンジなんじゃないでしょうか?

カレー

注文したのは、3種盛り。
一番手前の明るい黄色の部分が、ひきわり豆のカレーで、わりと優しい味。その上の茶色の部分が、チキンカレーで、青唐辛子で、かなり舌にピリピリする辛いカレーです。ライスの上に乗っているのが、粗挽きラム肉のジューシーキーマ。

まずは、手前の豆のカレーで、様子見した方がいいと思います。焦げ茶のチキンが辛いので、豆のカレーとの境界線を崩し、豆カレー多めで食べるとちょうどいい配合になる瞬間があります。バランスよく食べると言っても、野菜などの栄養素の話でなく、カレーの混ぜ具合のバランスの良いポイント、おいしさのピークを探すのが、実は難しいカレーでもあります。

ただ、この日も人気すぎて14時には、カレーがソルドアウト。お店は15時までですが、のんびり行くと売り切れているかもしれないので、要注意です。

かき氷

セットのミニかき氷は、チャイラテ。最近人気のかき氷って、めちゃデカイですが、実はこのぐらいでちょうどいいんじゃないかなと思ったり。ヒリヒリした舌を、冷ましながら頂きくと、痛みが治まった頃に、ちょうど食べ終わります。

※このお店は閉店しました

■食堂・八
■東京都練馬区練馬4-15-18
■営業:
16:00〜22:00(水木金)
12:00~21:00(土日祝)
■定休日:月火
場所はこのへん
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