パリ〜ルーベ

パリルーベ

日本時間の日曜日に開催された「パリ〜ルーベ」で、
ファビアン・カンチェラーラが3度目の優勝を果たしました。

カンチェと略して呼ぶ人もいるけど、
なんか東京ラブストーリーっぽくて僕はイヤだ。
「カ〜ンチェ!レースしよう!」

というか、ただ「カンチェラーラ」といいたいだけかも。
フルで言った方が、なんか気分がアガるんだよね。
ドラクエの呪文みたいで。
ママチャリ漕いでる時も、カンチェラーラと唱えただけで、
なんだかルーラの強いバージョンみたいに、瞬間移動出来る気分になる。

石畳

話は大きく逸れましたが、
パリ〜ルーベ (Paris – Roubaix) とは、自転車のロードレースの一つで
260Kmを走るワンデーレース。
ワンデーレースの中では最も格式あるレースの一つであり、
「クラシックの女王」と呼ばれたりもします。

ただ、そのコースの大半が古い石畳の悪路で、
毎年のように落車して骨折したり、機材トラブルが多発する為、
「北の地獄」とも呼ばれるレースです。

カンチェラーラはここで3度も優勝している訳ですが、
今回は、老獪なレース運びが光りましたね。
ツイッターでも諸葛孔明かよ!ってツッコミも。

優勝候補の本命である彼ですが、
ところが終盤の勝負所に差し掛かっても、
なかなか彼は前には出てきません。

「あれ?今日は調子が悪いの?それともトラブル抱えてる?」

などと、彼をマークしている選手も不思議そう。
13人残った先頭グループの最後尾の方に残り、
いっこうに動く気配がないので、
まずは、中から8人がアタックして逃げ、
第一集団8人の、第二集団5人の2つに別れてしまいます。
カンチェラーラは、第二集団の未だ後方。
各チームも無線で「今日は彼はダメそう」と伝えています。
これはイケるかもと足を早める第一集団。

もう第一集団とも間が空いてきたし、
ツイッターでも「今年はもうダメか」…というつぶやきで、
タイムラインが埋め尽くされてきたその時!
急にスピードをあげて第二集団を置き去りにして、
第一集団に一人だけ合流。

諸葛孔明「死んだふり!分断の計」かよ!

第一集団も、今日はダメそうだと聞いていたのに、
気がついたら後ろに現れていて、大混乱。
慌てて9人の中から逃げる2人。
それを追いかけるカンチェラーラ。
ついて行けない残り。

またも「君らもう足残ってないでしょ!分断の計」!

最後は、残った若手と二人で一騎打ち。
何か盛んに話しかけてプレッシャーを与え、
最後は若手を抑えて勝利。

マンガみたいな、駆け引きとレースでした。
自転車マンガの「弱虫ペダル」ならぬ、
「老獪ペダル」でしたね。

面白すぎて、見てる時に女子大生から飲みのお誘いメール来たけど、
終わるまで待って貰いました。
女子大生より、カンチェラーラを取った私。
まったくどうかしてるぜ。

さて、この北の地獄「パリルーベ」は、ドキュメント映画にもなっています。
どこだったか忘れたけど、自転車カフェでかかっていたなあ。

僕の新車もこの石畳用のリドレー、フェニックスですが、
こんな所を走る自信はないっす。

自転車レースはまわりに話せる人がいないので、
こうしてブログに書いて自己満足するしか、発散のしようがない。
といって、読んでくれる人の大半がわからない話しだろうし、

Pocket
LINEで送る

自転車に罰金はあるか?

交通安全

今日から春の全国交通安全運動がスタートしました。
期間は、4月6日(土)~15日(月)。

今回の重点ポイントは

■重点1:自転車の安全利用の推進
■重点2:全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用徹底
■重点3:飲酒運転の根絶
■重点4:二輪車の交通事故防止

その中での重点1:自転車の安全利用の推進の内容

自転車安全利用五則
1.自転車は車道が原則、歩道は例外
2.車道は左側を通行
3.歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行
4.安全ルールを守る
・飲酒運転、2人乗り・併走の禁止
・夜間はライトを点灯
・交差点では信号遵守
5.子供はヘルメットを着用

というのが今回の概要。

とはいえ、毎年、この時期になるとニュースで、
一日所長のアイドルや、ゆるキャラが
交通安全をPRしたというニュースがちょこっと流れるぐらいで、
街のテントには近所の係の人が詰めているものの、
お茶を飲んだりしてぐらいで、あまり何もやってない…というイメージ。
これは僕個人が感じたイメージで、ホントは何かやってるかもしれません。

と、書きましたが、調べると実は色々やっていました。

今回の一番の重点ポイントは、自転車の交通ルールの徹底。

そこで、このエントリーのタイトルとなるのですが、
赤信号無視など、交通違反をした自転車に、罰金、罰則はあるのか?という事。

これは僕も、今回、しっかり調べるまで誤解していた部分もあるのですが、
周りでも多くの人が、
「自転車は免許制度じゃないから、罰金はない」という意識の人が多かったです。

ところがコレが誤解でした、正解は、

自転車には反則金はないけれど、罰金はある

自動車でいう交通違反の反則金の事を、罰金という人が多いので、
ごっちゃになっているのですが、

「交通反則告知書」で反則金(通称:青切符)
道路交通法違反で逮捕されて裁判にかけられて罰金を払うのが本来の姿です。
すべての違反をいちいち裁判にかけていたのでは大変なので、
軽い違反は、反則金納付で、裁判などの行政処分をした事として済ませる制度

これが「反則金」と呼ばれる制度。

道路交通法上「軽車両」にあたる自転車はこの制度の範囲外で、
なので反則金の適用はありません。
そのため、自転車には反則金が無いと言われているのです。
(あくまでも罰金ではありません)

反則金は無いのに、罰金はある?

自転車には、通称青切符とよばれる反則金制度がありません。
なので、いきなりの刑事処分のある赤切符となります。
赤キップの正式名称は「告知票」。
青キップより重い違反で捕まった時に渡される赤色のアレです。

車だと、信号無視って自動車だと2点減点青キップ反則金9000円。
なんで赤切られるの?

自転車は車より多目に見られていたのですが、
青切符がない事で、注意されてもお咎めなしでしょという意識の人が増え、
その為、警官の判断で、違反切符を切る事に、方向転換されました。
でも、青切符がないので、自転車の違反は、いきなりの赤切符スタートとなるのです。

2012年、東京都内で自転車の信号無視などでの赤切符は、437件。

チュートリアルの福田さんが、
ノンブレーキのピストで赤切符を切られたのはニュースにもなりましたが、
摘発はピストだけでなく、多いのはママチャリの赤信号無視。

3月28日(神奈川新聞)

川崎臨港署は28日、道交法違反(信号無視)の疑いで、
いずれも川崎市川崎区、無職男性(89)、パートの女性(48)、
会社員の男性(23)の3人に
交通切符(赤切符)を交付した。

89歳の高齢者や、48歳のパートの女性が、
ロードバイクやピストに乗っているとは考えにくく、
ママチャリでの赤信号無視でも摘発の可能性がある事を覚えておいてください。

神奈川県警によると、昨年1年で2件だった赤切符の取り締まりを強化し、
今年は、1月〜3月までで、すでに38件となっているそうです。

さて、この赤切符が切られるとどうなるのか?

交通裁判所に隣接する検察庁へ出頭の義務が生まれます。
検察の面談を受け、起訴か、不起訴が決まります。
ここで、起訴されると、罰金の金額が決まります。

そして、起訴されると刑事処分なので、前科一犯がつきます。

「自転車」+「赤切符」+「前科」で検索してみると、
赤切符を切られて、前科がつくとおびえている人達の体験談がいっぱい出てきます。

これまでは、車と同じ違反で、より高い刑事処分からスタートという事で、
反省の態度が見られれば、起訴猶予処分となってきました。

ところが、今年2013年1月21日の新聞各紙で報道されたのですが、

東京地検は21日、赤信号無視を繰り返す悪質な自転車の運転者について、
これまでの起訴猶予処分を改め、
原則として略式起訴し、罰金刑を求めると発表した。
今月から適用する。

つまり、今回の「春の全国交通安全運動」の「自転車の安全利用の推進」には
こういう事の周知も含まれている訳です。

街角の交通テントはのんびりムードですが、
警官の取り締まりも強化され、実際に指導もはじまっていました。

この時期だけ、気をつければいいって訳じゃないのですが、
取り締まりが強化されているという事と、
処分が重くなっているという事を知って頂き、
自転車の慎重な運転に繋げていただければと思います。

Pocket
LINEで送る