サイフォニスタ(椎名町)

東急前

TV Bros.テレビ欄やめるってよ!
このニュースには2つのショッキングな事実が隠されています。1つは、地上波のテレビが、メディアの主流ではなくなりつつある事。2つ目は、老人が見捨てられたという事です。

平成生まれば、テレビではなく、動画サイトの鑑賞が主流なので、「インターネットテレビっ子である」という特集が話題になってる事を、かつて書きましたが、TV Bros.も、地上波だけでなく、BS、CS、そしてWebの動画配信サービスのコンテンツの中から、おすすめをピックアップする方式に変更する事になりました。ついに地上波のテレビ番組をメインにする事をやめたのです。

TVが主役だった時代の、終わりの始まりです。

そんな事を、新しい道路を作るために、家が取り壊された、東長崎の東急ストアの前で、思い浮かべました。今、東長崎も、時代の波に飲み込まれています。

解体

次々に取り壊されている、東長崎周辺の家たちを見ながら思いだしました。

TV Bros.自体は、コラムや特集が人気で、すでに、テレビやレコーダーに番組表が付いているため、わざわざ雑誌で番組表をチェックする為に買う人は少なかった様なのですが、中には、紙のテレビ欄にこだわって買っている人たちもいて、それが、老人層だっただそうです。今回は、そんな紙のTV欄を必要としている老人層を切って、ネット時代に大きく舵を切る事になったのです。

立て直し

山の手通りから、椎名町、東長崎と16m道路を作る、補助172号計画は、着々と住んでいて、中には、セットバックを終えて立て替えた家も、徐々に目立つようになってきました。

TV Bros.は、いち早くセットバックを終えた家で、他のテレビガイド本も、遅かれ早かれ、この時代の波に飲み込まれるのでしょう。

サイフォニスタ

椎名町のカフェ、サイフォニスタに来ようと思ったのは、バルミューダで焼いたトーストが食べたくなったからです。というのも、茹で置きのパスタを使うナポリタンが、平成生まれに響かないように、トーストも、時代の中で、メインストリームが変わっているのでは?と思ったからです。
かつてトーストといえば、表面がこんがりして、肉で言えばウエルダンな、少しパサつくぐらいの、よく焼きのトーストが主流だったのですが、最近、お目にかかる率が少なくなってきたなと感じていたのです。ただし、あくまでも、まだ仮説です。

有楽町の「はまの屋パーラー」は、ホットサンドにするには、別に30円かかりますが、表面がきつね色になるまで焼かず、見た目白いまま。ほんの少しパリっとさせるぐらいしか焼きません。

あの表面の強度が高くなるぐらい、固焼きのトーストとは、未だに主流派なんでしょうか?

クリームシチュー

頂いたのはクリームシチューのセット、880円。
これだとプレーンなトーストがついてきます。見た目、こんがり焼けて見えますが、バルミューダで焼いたトーストは、薄皮一枚ぐらいの、こんがり具合で、中はふんわり。これを「表面サクサク」と表現したら、普通のトーストは、カリカリでなくバリバリとなってしまうぐらい、繊細なこんがり具合です。

コーヒー

先日、テレビで、トーストはこんがり焼くか?こんがり焼かない派か?…というのをやっていたのですが、こんがり焼く派の言い分を聞いていたら、バルミューダのこんがりではなく、ポンと飛び出す昔のトースターの、バリバリの焼きすぎを、こんがりと主張しているように聞こえて、なんか違和感ありました。え?そこまで今、焼かないだろうと。

あくまでも自分が立てた仮説です。もしかしたら、バリバリ派がまだ多いかもしれません。でも、そんな、様々な仮説を立てながら、時代の変化に気づきたい。今、そんなモードです。

■サイフォニスタ
■東京都豊島区長崎2-12-15
■営業:9:00~19:00
■定休日:水曜
場所はこのへん

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カフェ・ジンク(下北沢)

下北沢

年だなあと思うのは、大盛りの料理が嬉しくなくなった時と、賑やかな街に、気後れしてしまう時です。自分が青春を過ごし、慣れ親しんだはずの、下北沢なのに、改札から溢れてくる人の波に、アウェイを感じてしまっています。

学生時代は、一つ隣の世田谷代田に住んでいて、当時の彼女が梅ヶ丘に住んでいたので、遊ぶのはいつも下北沢でした。昔は劇団にも参加していたので、南口前の「OFF OFFシアター」は本拠地だったし、公演の打ち上げでは、シモキタの居酒屋で飲み明かしていました。

だけど、江古田に拠点を移してからは、来ることはまれ。三茶とか駒澤とか、あちら方面に向かう時に、ミニベロで、茶沢通りを通過するぐらいになっていました。
仕事帰りに、そんな下北沢に何故立ち寄ったかというと、友人のバンドのライブを見るためです。

ロッカー

キャパ200前後のライブハウスでは、鞄が邪魔になるので、まずは、南口駅前のセブンイレブンに併設されているコインロッカーに荷物を預けて身軽になりました。そして、ライブまで1時間あったので、変わりゆくシモキタを、ぶら散歩。

ジンク

南口をスタートし、変貌を遂げる、北口、西口と、駅周辺を、徒歩でぶらぶら。南口は混んでいて気後れしてしまうので、穴場エリアである西口あたりで食事する事にしました。そこで見つけたのが、こちらのカフェ「ZINC」亜鉛という意味ですが、色を表す言葉でもあり、錆色などを表現する言葉でもあります。…という話を、店名の由来を聞いてきた女性に、店員さんが説明していました。

こちらのお店、お一人様の女性客が多く、自分以外全員女性客。パンケーキとか、そういう可愛らしい系ではないのですが、自分と同じく、シモキタの喧噪を避けて来たのか、単にこちら側に住んでいるからなのか、アラサーぐらいの、一人でご飯を食べている女性を、多く見かけました。

チキンカレー

おすすめを聞いて注文したのが、鶏カレー。1205円。この時間、唯一の男性客なので「ご飯足りなかったら言ってください」と、親切に声をかけてくれたのですが、正直、この状態で量が多い。年というのは恐ろしいです。まず、チキンがコンビニのサラダチキンぐらい大きく、ジャガイモ丸々2個に、人参も1本分。さらに、ご飯も小丼ぐらいの量あります。もう、見た目で圧倒されてしまっています。

カレーはサラサラのスープ状で、新宿、紀伊国屋書店地下のモンスナックを思い出させる感じです。カレーにご飯をくぐらせながら、ゆっくり、ゆっくり頂きました。

■カフェ ジンク (CAFE ZINC)
■東京都世田谷区北沢2-22-13 AXアダチ 1F
■営業:12:00~23:00
■定休日:木曜
場所はこのへん
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シェルター

ボリュームある飯と戦った後は、未体験な空気感と戦う事になります。ライブハウスの下北沢シェルター、この日は友人のバンドURBANフェチと、SKILLKILLSの対バン。まずは、SKILLKILLSの出番なんだけど、悪そうなHIP HOP、いわゆる「dope(ドープ)」系なんですが、おっさんとなった自分の中に、HIP HOP文化というのがありません。低音で刻むビートに乗せて、まくしたてるRAP。客まで、だいたい悪そうに見えてきて、ちょいビビる。箱の後ろの方で、チケットと引き換えた酒をチビリとやりながら、ノってるフリをして、時をやり過ごしていたのですが、不思議な事に、次第に刻むビートが心地よくなってきました。

そして、URBANフェチ。
ドラムの女子が知り合いなんですが、こちらは変則的ビートが特徴。ベースの女子が絶叫したり、トリッキーな所もあるんだけど、なんかツェッペリンを思わせるようなうねりもあって、聞いてて癖になってきます。ベースの女子も、ガンガンにスラップ(チョッパー)かますんですが、聞いていたら、あれ?ギターも一緒にスラップしてる!あとで聞いたら、元々ベーシストだったから、ギターでもスラップしちゃうんだとか。ライブハウスも、下北沢並に久々だったので、最初はアウェイを感じていたのですが、最後は、だいぶなじみました。

グッズ

変速ビートにハマってしまい、物販でCDとTシャツをGET!時には、こういう音に触れるのもいいね。最初の心配は、どこかに消えていました。

P.S.
RIZEのKenKen、来てたんだあ。

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