マネー・ショート 華麗なる大逆転

アカデミー賞の助演男優、作品賞、監督賞、編集賞、脚色賞の
5部門にノミネートされ、脚色賞に輝いた「マネーショート」。

原題は「The Big Short」で、
邦題の「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のタイトルだけみると
痛快!大逆転映画を想像しがちですが、
実は、リーマンショックの裏側を描いているので、
確かに大逆転だけれども、スカっとした後味かというと、そうでもないです。

大儲け出来ると浮かれる若者達に、ブラッド・ピット演じるベンが一言。
「浮かれるな!自分達が儲かるという事は、
 経済が破綻してみんなが苦しむという事だ」
的な事を言うのですが、最後には予想通りにリーマンショックがやって来ます。

タイムリーというか、なんというか、
株とかをやっている人だと「2016年3月10日大暴落説」というのを、
耳にしていたかと思います。
3月10日に、リーマンショック級の世界同時株安がやってくるというもの。

著名投資家であるジム・ロジャーズや、
リーマンショックを当てたハリー・デントやボー・ポルニーも
3月10日とは言っていないけど、
2016年にリーマンショック級の大暴落あると発言していました。

それらに、いろんな人の分析が加えられて、
3月10日大暴落説が一人歩き。
確かに、8日〜11日にかけて、
午前中に急落し、午後に持ち直すパターンが続きましたが、
今のところ、なんとか持ちこたえています。

とりあえず、3月10日はやりすごしたけれど、今後大暴落はあるのか?
そして、リーマンショックとはどんな物だったのか、勉強がてら観に行ってきました。

中身は経済用語がバンバン出て来て、劇中でも面白く解説してくれますが、
多少の経済の仕組みや用語を知らないと、チンプンカンプンかも。
マネーショートの原題はビッグショートですが、
この「ショート」が「売り」だとわからない人は、
最初に、用語を勉強してから観に行った方がいいと思います。

お勧めのサイト、
観る前にこれを知れば『マネー・ショート』がもっと面白くなる!5つの経済用語

経済の話しなんだけど、コメディー要素もふんだんで、
特に用語解説のシーンになると、関係ないお色気担当の人が
「説明しよう!」
的に登場して、解説したり、面白いシーンも多数。

でも、やっぱり用語と、リーマンショックは下調べして行った方が、
面白いかと思います。

知識を持って観ると、ものすごい面白い話しなんですが、
知識無しで観た人達が、低評価をつけているのをみると、
知識無しでも面白く見せた半沢直樹って、凄い良く出来てたんだろうなと。
あれこそ、ハリウッド化した方がいんじゃないでしょうかね?

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