珈琲専門店TOM(代々木)

新海誠監督の「君の名は」では、四谷三丁目の間にある須田神社が聖地化しましたが、映画「天気の子」で聖地となったのが、代々木にある代々木会館です。あの九龍城のような廃墟に近いビルは、実際にあったものなのです。

やはり同じように写真を撮っている人も多いのですが、その中でも外国人が多かったのが意外でした。

映画では重要なシーンとなった外付けの非常階段はなく、あれは映画の創作物のようです。屋上にあった神社もここではなく、銀座のビルの屋上の神社と言われていたり。

この代々木会館。8月中に解体される事が決まっていて、今は、ビルの中の廃材を搬出している段階です。もう、かなり進んでいるらしく、解体となれば、周りに足場を組んでビル全体を覆ってしまうと思われますので、写真を撮りたい人は今週末中に行った方が安全です。

その代々木会館の近くにあるのが、老舗喫茶の珈琲専門店TOMです。1階はカウンター席で、常連さんらしき人が多く、「お2階へどうぞ」と、案内されました。

アンティークというか、老舗という雰囲気の純喫茶。2階は、お爺ちゃん一人で案内しています。お爺ちゃんといえば、注文した後に気がついたのですが、こちらにはババロアの他に、カフェオレをプリンにしたようなジジロアなる物があります。1階を仕切っているのがお婆ちゃんで、2階がお爺ちゃん。そこから生まれたものでしょうか?それにすれば良かったなあと少し後悔。いや、また来ればいいのか。

頂いたのは、焼きサンドイッチ550円とアイスカプチーノ600円。カプチーノは見た目ホットと間違ったのでは?と思いましたが、ちゃんとアイスでした。

お手拭きがついて来るのが老舗喫茶という感じ。このタイプのお手拭きって、昔の駅弁サンドイッチについていましたが、最近はなかなか見なくなりましたよね。

駅弁サンドイッチといえば、静岡駅の東海軒だなあ。昔、静岡第一TVで仕事をしている時に週一で通っていたのですが、よく朝帰る時に、東海軒のサンドイッチ買ってたなあ。フランス国旗みたいな青白赤のパッケージの。今流行りのゴージャスタイプではなく、ハムチーズや玉子サンドというシンプルなの。

このシンプルパターンで、一番上手いのは下井草のカリーナだと思う。隠し味のマスタードがいいんだよなあ。と、どんどん話が逸れていくので、TOMのホットサンドに話を戻しましょう。

ところで、ホットサンドに何か焼き印で文字が刻まれているので、並べてつなげてみたのですが、どうも解析出来ません。

Pで始まる単語と、ハートマークだけは分かったのですが、他が分からなかったので、会計の時にレジでママさんに聞いてみると、「初めてそんな事聞かれた」との事。常連さんも文字が書かれてるの気がつかなかったと。カウンターの中の店員さんがホットサンドの器具を覗いてみてくれたのですが、「ちょっと何って書かれているのかわからないですねえ」

後で、ネットで調べてみると、Pair Sandらしいです。東亜から豆をおろしている喫茶店に、この文字のホットサンドが多いらしく、おまけで提供された物なのでしょうか?目白の伴茶夢にも同じ器具でつくられたホットサンドがみたいなので、今度、行ってみましょう。

■珈琲専門店TOM
■東京都渋谷区代々木1-37-3 岩崎ビル 1F
■営業:
9:00~22:00(月〜金)
12:00~19:30(土)
■定休日:日曜
場所はこのへん

Pocket
LINEで送る

ツール・ド・フランス 2019

自分の興奮を分かち合えない1ヶ月が終わりました。21ステージで総合優勝を争う世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスが閉幕しました。

今年は盛り上がるのかな?と当初懐疑的でした。

クリス・フルーム、トム・デュムランという総合優勝争いにかかわる2選手が怪我の為、欠場。平地決戦で強さを見せたマルセル・キッテルは引退、マーク・カヴェンディッシュは選出漏れ、アンドレ・グライペルはエース座を奪われ、格下のプロコンチネンタルに移籍。始まる前から、なんだか寂しいムードが漂います。

ただ、逆に戦力が均衡した事で、例年は安パイな鉄板レースになりがちだったのですが、今年は、いろんなドラマも生まれました。

久々にフランス人ライダーが上位に顔を揃え、盛り上がる現地。ところが、そんなフランス人ライダーを不運が襲いました。

総合5位につけていたティボ・ピノーは、第17ステージで落車を回避した際に、左膝をハンドルに強打しレース続行が不可能になり、リタイア。

それまで総合1位のアラフィリップは、第19ステージで、ベルナルに逆転された途端に、その先のコースが積雪で不通となり、レースが途中で打ち切られ、逆転が不可能となる不運。

ただ、個人的には自分と同じロードバイク「リドレー」に乗るベルギーのチーム「ロット・スーダル」が活躍し、最高の夏となりました。

逃げ職人トーマス・デヘントが、第8ステージで200kmを逃げ切ってステージ優勝。このときは、他チームのファンの方々からも「凄いレース」と祝福が。

そして象徴的だったのは、昨年までのエース、アンドレ・グライペルと入れ代わりで入った、カレブ・ユアン。21戦の最終戦は、花のシャンゼリゼ決戦と言われ、かつてはグライペルが、シャンゼリゼ職人として勝ちを積み上げていたのですが、今年は、新エースのユアンが見事勝利。グライペルが後ろにつけていたので勝って欲しい気もあったのですが、新旧世代交代が達成されてしまいました。

いろんな意味で世代交代を感じた今大会。日本は令和になりましたが、ツールも新しい時代に突入しましたね。

…とここまで読んでくれた人の大多数が、ちんぷんかんぷんだと思います。だから、他の人とは話をせず、一人で楽しんで来ました。大変申し訳ないのですが、高校野球とか全く興味がないので、リアクション薄くても責めないでください。僕も、興味の無い方に強要するような事はするつもりはないので。

Pocket
LINEで送る