珈琲館(江古田)

珈琲館

パンケーキとホットケーキの違いは、「甘さの違い」とベーキングパウダーの量の差による「膨らみの違い」だそうです。甘くて膨らみがあるのが、ホットケーキ。これを答えられるのは、約2割で、8割の人が知らないのだとか。

まあ、それは置いておいて…たぶん9割9分の人が知らないのが、普通の珈琲館と、江古田の珈琲館の違いでしょう。

珈琲館グループは、2008年にUCC上島珈琲株式会社に買い取られ、子会社化されたのですが、その時に、いくつかのフランチャイズがUCC入りせず独立。

UCC入りしなかったので珈琲館の名前を使えなくなり、店舗名を変えて営業。なので喫茶マニアの間では、そういうお店を元珈琲館と呼んでいます。

その一つが、江古田の珈琲館。なにに、なぜか奇跡的に珈琲館の名前が使えている、貴重なお店です。なので、元珈琲館マニアからは、聖地的な扱いをされているのです。

江古田と書いて「えこだ」か「えごた」かというのは、江古田に住み始めたばかりのビギナーが、最初に得意げに披露するウンチクですが、珈琲館と、江古田の珈琲館の違いは、かなりマニアックなネタです。

ホットケーキ

純喫茶マニアに好評なホットケーキは、380円。珈琲はブラジルで、520円。

表面がサクっというか、パリっと割れる感覚というか、良く焼かれた感じが、昭和なテイスト。どら焼きのような色合いが、これぞホットケーキ!

バターとホイップクリームの他、メイプルシロップもついてきます。

チェーン店のようで、チェーン店じゃない!江古田の珈琲館のホットケーキ、召し上がれ!

■珈琲館
■東京都練馬区旭丘1-73-3 川端ビル
■営業:
8:00〜22:00(平日)
9:00〜21:00(日祝)
■定休日:無休
場所はこのへん

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隠坊(豊島園)

隠坊

その昔、これさえ言っておけば通ぶれる「見栄講座」という本がヒットしました。作ったのは初期のホイチョイプロダクション。その後、私をスキーに連れてってなどに発展するきっかけとなった本です。

今、女性芸能人のブログで流行に敏感アピールに使われるのが、スタバの新製品ですが、

見栄講座的に書くと

「ロースト・ナッティ・チェスナッツ・フラペチーノ飲んだよ〜!」
という自撮りをのせて流行に敏感アピール!
「店員さんがこんなメッセージ書いてくれて、ほっこり」
とカップのイラストでも見せて、小さな事で幸せアピールすれば、親近感を持って貰えるでしょう。

みたいな感じでしょうか。

さて、通ぶるつもりは無くて本当に好きなだけなんですが、「このお店出来るな」というところ行くと、聞いてみたくなるのが

「ストレートで、ナチュラルありますか?」

通ぶるつもりないと言ったけど、通っぽいなあと思うのも事実。こう聞くと店員さんも「そう来ましたか」的な顔する人多いです。

豊島園の「隠坊(かくれんぼ)」も、コーヒー知識の豊富なお店なので、一応、ナチュラルあるか聞いてみました。

ナチュラル

キリマンジャロとか、マンデリンなどは、豆の種類ですが、ナチュラルというのは、豆の生産処理方法の事。コーヒーの実を収穫してから、種を取り出し豆にする方法には、大きく分けて3つの方法があります。(厳密には、もっと細かく分けられるけど)

●ウォッシュト
●ナチュラル
●パルプトナチュラル

この3つに分けられます。

皆が飲んでる一般的なのが「ウォッシュト」で、収穫した実を機械で果肉を取り除き、種に残る実や粘着液を、水で発酵させて、水洗いして取り除く方法。

それに対し、僕がハマっている「ナチュラル」は、果実のまま天日乾燥させてから脱穀する、昔ながらの方法。

「パルプトナチュラル」は、この中間的な存在で、機械で果肉を取り除くものの、種に残る実や粘着液はそのまま残して乾燥、そのうえで脱穀するという方法。

乱暴な例えをすれば、干物の作り方で、天日干しか、機械乾燥か的な。出来上がりは似ているけど、味に違いが出るという。

ナチュラルは、品質が天候に左右されるし、豆を自然乾燥させるための広い敷地が必要。

それに対し、ウォッシュトは、機械で作業を行うので効率がよく、品質が安定しているのが特徴。

ただ、最近のコーヒー豆の品質を競う高い「カップオブ エクセレンス」では、平均的なウォッシュトより、個性的なナチュラルが受賞するケースが多く、各産地でも、ナチュラルの見直しが始まっています。

まあまあ、話しが長くなりましたが、今、スペシャリティーコーヒーの世界では、ナチュラルは、外せないワードでしょうね。というより、マジで自分好みなんですよえ。

この日は、エチオピアのナチュラル500円と、ケンズカフェ東京のガートーショコラ300円。

コーヒーとは思えないぐらい果実味があります。そして、なめらかな舌触り。ガトーショコラを食べなくても、ガトーショコラの後味が残る中、コーヒー飲んだみたいな味がします。だから、もちろん、この2つは合うのです。

ウォッシュド

お店の人が、昔の効果音で波の音出す時みたいに、ザルの中で、ザザーと豆を揺らしながら、不良豆をハンドピックで取り除いています。それを見てたら、「おかわりは200円引きですから、エチオピアのウォッシュトと飲み比べてみますか?」というので、飲んでみる事に。

たしかにウォッシュトはスッキリしてます。クリアで洗練された感じなんだけど、香り豊かななナチュラル飲んだ後だと、ちょっと物足りないかも。

この秋は、うまいナチュラル探しの自転車旅が、はじまりそうな予感。

■隠房 (かくれんぼう)
■東京都練馬区練馬4-20-3 ミヤマビル1F
■営業:12:00~18:00
■定休日:火曜
場所はこのへん
お店のサイト

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