葛西臨海水族園

葛西臨海水族園

仕事が早めに終わったので、途中下車して話題の葛西臨海水族園へ。
ネットやテレビでは見ているけれど、
噂の現場を、実際に観て回っておきたかったのです。

サメ

まず、入り口からエスカレーターを降りると
正面に見えるのがサメやイワシの群れが泳ぐ水槽。
こちらは異常なし!

マグロ

ところが、本来マグロが泳いでいるハズの水槽前に来ると、いない。
マグロの回遊でお馴染みですが、
数が少なくなったせいか、ドーナツ型の水槽を一周せずに、
その付近をウロウロと泳いでいます。

こちら側にはカツオが4匹。

そして裏側にはクロマグロが3匹。
いつもは、迫力ある姿で泳いでいるマグロたちも、
仲間にあおられない為か、スピードも抑えめで超ゆっくり。

マグロは止まったら死ぬみたいな感じで、
猛スピードで泳いで泳いでいるイメージだったんですが、
逆に、マグロってこんなに遅く泳げるんだ…という発見も。

タマカイ

さて、実際に足を運んでみたかったのは、
ラジオ的な視点なんですが、マグロ以外の見所はどこなんだと。
頑張れ葛西臨海水族園という企画をやるとしたら、
個人的なオススメはどこなんだというのをチェックしておきたかったのです。

まず目に飛び込んで来たのは、タマカイというハタの一種。
ハタを出す高級料理屋さんはあるけれど、
体長が120cmもあり、料理屋の生け簀で見られる大きさではありません。
これが見られるのは、水族館ならでは。

イソギンチャク

ちょっと不気味だけど、これだけイソギンチャクがいると迫力あります。

シードラゴン

地味だけど「海草じゃなく本当に泳いでる?」と見入ってしまう
リーフィ・シードラゴン。

深海

中川翔子さんが好きな、深海の不気味な生き物たち。
ショコタンのように、こういう不気味さに萌える女子っているんですかね?

ペンギン

一般的に、マグロの次の目玉といえば、ペンギンでしょうね。
上からも見られるし、一部は水槽になっているので、
水中を泳いでいる姿も見られます。
このエリアは女性率高かったですね。

イシガキフグ

個人的に、可愛いと思ったのはイシガキフグ。
このフグだけに絞った水槽があったら人気出ると思うけどな。
小さいヒレが動くのが愛嬌があって、なんか見入ってしまいました。

クラゲ

期待していたのが、クラゲのゾーンなんだけど、思ったより小さめ。
新江ノ島水族館とか、クラゲゾーンが広くて人気だったので、
こちらでも売りになるんじゃないかと思ったけど、
小さい水槽が2つ、3つあるだけ。もったいない。

マグロ

マグロがいないとなると、マグロの展示物ももの悲しい。
秘宝館のようなニセモノ感、うさんくささが漂います。

レストラン

ちなみにレストランに入ってみたいのですが…。

マグロのカツカレー

名物のマグロのカツカレーも、なんだか食べるのに罪悪感。
こんな時に、のんきにマグロ食べてていいのかと。

マグロのぬいぐるみ

水槽にはマグロは3匹しかいなかったですが、
お土産売り場には、マグロのぬいぐるみが沢山!

展望館

水族園は、17時までで、16時で入場は締切。
なので、普通の人は仕事帰りというのは難しいでしょうね。
外に出たら黄昏どき。

観覧車

こうなったらネタ作りの一環で、1人観覧車でもやって、
心情的にも黄昏れてみるか。

平日だから人の少ない観覧車。
それでも、カップルが、何組か。

観覧車

そんな中、1人観覧車やっちゃったよ。

んー、やっちゃいましたね。

Pocket
LINEで送る

オルセー美術館展・国立新美術館

国立新美術館

念願のオルセー美術館展に、国立新美術館に行ってきました。
10月20日、残り一ヶ月を切っていますので、まだの方はお早めに。

国立新美術館は、火曜日が休館日。
通常、美術館や博物館は月曜なんですが、火曜日なのでお間違えなく!

自転車置き場

自転車置き場はチケット売り場の裏手にあります。
こうしてみると、チャリカフェならぬチャリミュージアムの方も結構います。
23区なら美術館もコンサートも、お買い物も、自転車でさーっと行けます。
ぜひ、1度試してみてください。

ポスター

さて、オルセー美術館展。
マネで始まり、マネに終わる9章の構成になっています。

笛を吹く少年

マネは、当時のフランス美術界で唯一の発表の場であったサロンで
新しい手法で物議を醸し出しながらも、
その新しさから保守派に認められなかった人です。

この作品「笛を吹く少年」もジャポニスムの影響を受け、
浮世絵の手法を取り入れて、平面的な絵の具の塗り方をする事で、
無地の背景に、人を際立たせています。

ところが、その手法が古典的なサロンから酷評され
「貸衣装屋の看板のようだ」と言われました。

同様に新しさを追求するモネやルノワールは、
サロン以外の発表の場を自分たちで作る事になります。
それが、後の印象派展。

しかし、マネは何度も誘われても、印象派展には出展せず、
保守的なサロンに認めさせる事に心血を注ぎました。

保守的な物に対する、二つの違うアプローチ、ぐっと来ます。

晩鐘

2章の「レアリスムの諸相」で目をひいたのが、ミレーの名作「晩鐘」
もっと大きな作品だと思ったのですが、実は、割と小さめの作品。
なので、よくみようとこの絵の前は大混雑でした。

裸婦と犬

音楽ではパンクロックが、
それまでの価値観を壊して新しいジャンルを切り開いたように
アートの世界でも、しばしば物議を醸し出す挑戦が行われます。

クールベの「裸婦と犬」

それまで絵画のおいての裸体とはビーナスのように、
神秘性のある物を、美しく描くというのが常識だったのですが、
リアリズムを徹底したクールベは、
この作品で、大きなお尻から太ももにかけて、
女性の身体にたっぷりとついた脂肪や、
黒く汚れた足の裏など、リアルに、その裸体を描いています。

ところが、こんなのは裸体の描き方として認められないと、
サロンや保守派に酷評される訳です。

これをみたときに、何となく写真家のアラーキー事、
荒木経惟さんを思い浮かべました。

篠山紀信さんが、女性を、いかにも綺麗という風に撮る事が多いのに対し、
どこか生々しい作品が多い荒木さん。
場末のラブホテルやアパートで、崩れた中年女性の裸を撮ったヌード写真など
綺麗というよりは猥雑。

でも、綺麗に取ったアイドルや女優の写真が無機質なのに対し、
なにかその裏に隠されているストーリーが見えるような作品。

昔はアラーキーの写真苦手だったんだけど、
最近になって、なんとなく良さがわかるようになってきました。

洪水の中の小舟

こちらは、シスレーの中の「洪水の中の小舟」
これに目が止まったのは、雲の形。

自転車乗りは、雲の形で天気や季節を感じる事が多いのですが、
この雲は最初、秋に多い通称「ひつじ雲」と呼ばれる高積雲かな?と思いました。
庭の木々は枯れているし、船に乗っている人は長袖だし、秋でしょ。

ただ、雲の丸み。
ちょうど建物の上にあるある雲は、
暑い日じゃないと出ないような、雲の形なんですよね。
窓も開け放たれているし、暖かいのか?

と、絵から気温を感じながら眺めていました。

死の床のカミーユ

今回、一番衝撃的だったのは、モネの「死の床のカミーユ」。

最初の奧さんを亡くし、愛する人が死体へと変わって行く課程の、
姿や色の変化を描いた物。
モネは、なんて事をしているんだと自責の念にかられながらも、
描かざるを得ない、画家の性も自覚したと言います。

そんなモネに看取られながらも、
「ダメな旦那だったけど、最後まであなたらしい…」と、
微笑みを浮かべているようにも見えます。

心にずしんと来る一枚でした。

アスパラガス

出口付近には、円熟期のマネの作品が展示されています。
その中で、面白い作品を一つ紹介します。
マネの「アスパラガス」

マネは、「一束のアスパラガス」という作品を、
ある人物に800フランで売ります。
ところがその絵を大変気に入った男は、
約束のお金よりも多い1000フランを送って来ました。

そこでマネは、1本のアスパラガスを描いて、
「先日お送りしたアスパラガスの束から1本抜け落ちていました」
というメッセージを添えて、この絵を贈ったのだそうです。

なんと粋な話しではないですか。
マネって意固地なイメージがったけど、お茶目な一面もあるんですね。

ところで、モネは知っているけど、マネはあまりピンと来ていない自分に
マネってどういう作品を描くの?と興味を持たせたのが、こちらの本。

ハロプロのアイドル、スマイレージの和田彩花が書いた「乙女の絵画案内」
絵画ヲタクと呼ばれる彼女が、女性の描かれた絵を、
アイドルの視点を交えながら、解説していった本です。

彼女が一番好きな画家が「マネ」で、この本の中でも、
黒の使い方について、熱弁しています。

アイドルに興味が無くても、わかりやすい美術の入門書としても読めます。
なぜ、ここにこういう色の線がひいてあるのか?
この隠された右手には何を持っているのか?
など、絵の前にいろいろなストーリーを想像しているので、
絵を見る際の注目ポイントとしても参考になります。

絵に興味を持っている方、ぜひ読んでみてください。
これまでとはまた違った絵の見方が出ると思いますよ。

Pocket
LINEで送る