ファト(中村橋)

ファト

今発売中のOZマガジンは「カフェLOVE」という特集をしているのですが、
その81ページに練馬区の中村橋にあるカフェが載っていました。
去年2010年の11月にオープンしたばかりの新しいカフェ。
「fato.」と書いて「ファト」と読みます。
イタリア語で「巡り合わせ」という意味なんだそうです。

駅からはちょいと外れた住宅街。
この写真だけ見たら、全体の建物が水色だと想像出来ないぐらい、
ナチュラルなテイストのお店に仕上がっています。

店内

自分たちで色々と工夫して作り上げた店内。
お店の人に聞いたら、元々はバイクショップのガレージだった場所で、
その無骨さを所々残しながら、やわらかい木のイメージを配置し、
手作り感の温かみの残る作りとなっています。

京王線代田橋にあるチャビィも、工場だった所をぶち抜いたカフェでしたが、
ちょっと似た雰囲気も。

グリーンカレー

奥様が野菜ソムリエという事で、植物性の食材を中心としたメニュー。
こちら「畑のグリーンカレー」のセットは900円。
カレー、御飯、サラダ、野菜のマリネ付き。

タイ風のグリーンカレーみたいにスパイシーな感じではなく、
青菜とかくるみ、あと、鳥の皮っぽいのは油揚げかな?
ともかくやさしい感じのお味ですね。

コーヒー

+150円でコーヒーやエスプレッソをつける事が出来ます。
最近、このようなボウル型の器で珈琲やラテを出す所が増えていますが、
取っ手がない分、手のひらからもジンワリと温かさを感じ、
デコボコした手触りも、その温かみの一つに加わります。

こういう雰囲気、まったりと、ほっこりという言葉を禁止されたとしたら、
どう表現したらいいんでしょうねえ。
ギチギチに締め付けられた体のネジがゆるんで、少し遊びが出来るような感じ。
んーわかりますかね、この感じ。
いい具合に力を抜いてくれる空間なのですよ。

1枚目の写真の窓際に写っているのは、ご近所に住んでいると思われる外人さん。
ノートに何か書きながら日本語の勉強をしていました。

「ニホンゴではコレでいいですか?」
「合ってます。字お上手ですねえ」
と、お店の人との会話は、どこかの映画で見たような1シーン。

デザート

お店には手作りのお菓子などもあり、持ち帰りも出来ます。
人気のようで、先にお会計していた2組も買って帰っていたので、
2時過ぎにはこんな感じ。
素朴な感じのドーナツも美味しそうだし、スコーンも食べてみたかったなあ。

お話したら、お店の方は逆に江古田のカフェまで自転車で来たりするみたい。
よーし、今度はチャリガール達を誘ってまた来よう。

■fato.(ファト)
■東京都練馬区中村北2-26-6
■営業:
10:00〜18:00
10:00〜21:00(土)
■定休日:水曜
場所はこのへん
お店のサイト

Pocket
LINEで送る

転々

まず最初に、自転車映画にカテゴライズしていますが、
自転車映画ではない事をお断りしておかなくてはいけません。

では、なぜこの映画をピックアップしたのか?
この映画に出てくる風景の7割〜8割が、
このチャリカフェで走った事のある、見覚えのある風景だったのです。

監督・三木聡×主演・オダギリ ジョー
『時効警察』のコンビが贈る、ひとりぼっちの男ふたりの心ほどける東京散歩ムービー!

井の頭公園をぶらぶらと出発、目的地はぼちぼちと霞ヶ関。到着期限はナシ―。
見知らぬ二人の東京散歩の旅は、借金取り福原のとんちんかんな提案から始まった。
散歩の合間に出会うとんちんかんな人々と悲喜こもごもなハプニング。
そんな東京ワンダーランドで二人が向かうのは・・。

三木聡監督の独特の世界。
三浦友和さんが素朴な疑問風にボソっというセリフがシニカルで、
ジワっとした笑いを作り上げています。

一番ツボだったのが、

人工着色料とか甘味料とか言ってるけど、
そんなのが食品に入ってからの方が平均寿命伸びてんだぜ。

というセリフ。

こういう事を言ったら怒られるかもしれませんが、
ロハスを徹底している人の方が不健康そうに見える時がありますもんね。

全体的にはものすごく好きな世界でした。
2人の歩いたルートをチャリカフェに照らし合わせて
追ってみたいと思います。

●旅の最初、井の頭公園から駅のある北方向に歩いて行きます。
→吉祥寺の「くぐつ草」でカレーを食べたときにみた風景。

●しかし着いたのは逆方向の調布飛行場。そしてお隣の武蔵野の森公園。
オダギリジョーさんに腐った果物が落ちてきて、公園で洗う場面です。
→飛行場内の「プロペラカフェ」に行った時にみた風景。

●墓参りの帰りによく「愛玉子(オーギョーチー)」を食べたという場所。
→これは「カヤバ珈琲」の時に通った、谷中。
調布から谷中にワープしています。

愛玉子

これはこの間、谷中に行ったときに撮った写真。
映画ではこのお店とそっくりに作られたお店に入りますが、これとは別物です。

●OLは皆、財布を上向きに持っているという横断歩道は、
高円寺のラーメン店「ザボン」の前。
→高円寺ルック商店街の喫茶店「七つ森」の近くです。

●危ない絵描きの女、広田レオナと会うのは、西新宿の文化服装学院付近。
そこからはぐれた三浦友和を捜して、新宿タワレコ前広場、
思い出横丁(しょんべん横丁)、職安通り、伊勢丹前の新宿の母の場所へ。

●翌日歩き始め、都電が見えたのは、新目白通りと明治通りの交差点。
麻生久美子さんの婦警さんが駐禁の取り締まりをしているのは、
そこから江戸川橋方面に向かった面影橋の「トリトリノキ」のすぐ近く。

●小泉今日子さんの家に向かうのですが
葛飾柴又の「高木屋老舗」に向かう時に通った四ツ木橋付近という設定。
すき焼きの肉を買う肉屋は、曳舟なので近くに「カフェこぐま」があります。

●ラストシーン近くに登場するのは、絵画館広場。
外苑前のロイヤルガーデンカフェの近くです。

てな訳で、知っている場所や道がいっぱい出てきて嬉しかったのですが、
ロードムービーという割りに、場所があっちこっちにワープするので、
そのたびに頭の中のナビでは「ルートヲハズレマシタ」という音声ガイダンスが
ヘビーローテーション。

全く位置関係を確かめる必要もなく、物語に集中すればいいのに、
ヘタに知っている場所が出てくると、ついつい追いたくなるのでした。

2人が歩いた場所のほとんどが、自転車で走った事のある風景。
1年の間に、都内、結構走ったんだなあ。
でもって、パっと見ただけでわかるもんなんですねえ。
やはり、車や電車じゃなく、自転車の速度だから風景を記憶出来るんでしょうね。

Pocket
LINEで送る