西安麺荘 秦唐記 新川本店(八丁堀)

まだ人生で一度も食べた事がないものという話で、そういえば漢字が難しいでおなじみの「ビャンビャン麺」を食べた事がないなという話に。そんな話の流れから池袋ショッピングセンターのカルディで、ビャンビャン麺の乾麺をみつけ食べてみました。

幅が3センチぐらいの広い麺でつるつるしているので、丸箸だと滑って持ち上げるのが難しいほど。味は麻辣なのですが、そこまで辛く無かったです。ただ麺の食感は初体験。

…という話をうちの番組で紹介したら、「食べた事はないが子供達がビャンの文字を書けるのを自慢している」「ビャンの漢字を覚える歌がある」などのメールで盛り上がりました。

このネタは来週も引っ張れるぞ!という事で、番組終わりで八丁堀で下車をして、ビャンビャン麺の専門店に。西安麺荘 秦唐記 新川本店。

お店の壁には「ビャン」の書き順という説明書きが。

お店に入ったら、お勧めの席選びとして、厨房が見える席がお勧めです。というのも、このビャンビャン麺は、注文を受けてから手延べするのですが、途中、のし台に麺を叩きつけた時に「ビャン」という音がするので、ビャンビャン麺という名前に。

その手延べする様子や、音が聞こえた方が、初めてのビャンビャン麺がより楽しめます。

メニューをみて初めて知ったのですが、ビャンビャン麺とは、刀削麺のような麺の種類の名前で、これを使って担々麺やジャジャ麺を作っても良いようです。一般的にはこのビャンビャン麺の故郷、中国西安の郷土料理「ヨーポー麺」にするのが一般的らしいです。

ビャンビャン麺は、手延べした後、カットしないので1本の長さが長く、このお店では1.5センチ幅のビャンビャン麺は1本3mほどあると、TVの取材では答えていました。

幅4センチぐらいある、本来のビャンビャン麺のイメージのものは、このお店では「ベルト麺」と呼ばれていて、こちらの長さは1メートルぐらい。

こちらでは、並が長い麺を3本なのですが、小盛りは2本、大盛は4本のように、本数で注文します。

西安の郷土料理であるヨーポー麺は、丼の底にタレがあり、麺の上に肉や野菜を載せた上から油をかける、中国の油そば。運ばれた時に「よくかき混ぜて召し上がってください」と言われるのですが、すぐにかき混ぜてはいけません。

まずは野菜の下から麺を掘り出して、本当にビャンビャン麺は長いのか確認しましょう。TV番組では立ち上がって麺の長さを確認していましたが、そこまでしなくても箸で持ち上げるだけでインスタ映えします。僕は「箸上げ」を撮る前にかき混ぜてしまったので、3本の3mの麺がからみあって、もう引き出せませんでした。

ちなみに、一緒に出されるそば湯のようなものは、ビャンビャン麺のゆで汁です。スープ割りのように器に入れるのではなく、単体で飲むものです。中国では一緒にゆで汁を飲むと消化を助けると言われているので、こうして出されるのですが、そば湯と違い、底に蕎麦つゆがある訳ではないので、あまり味のしない、ぬるっとしたお湯です。

日本だと手延べしたり、幅広麺でも、20センチぐらいの単位で切るので、つるっと引き出せるのですが、3mのビャンビャン麺は一苦労です。でも大量に麺が口に入るので、麺の存在感が大きく、新鮮な食感です。

最後に注意店。麺の幅が広くて長いので、すすろうとすると汁が飛ぶので、お店で用意している紙エプロンは必須です。白い服じゃなくてもした方がよい勢いです。

こちらのお店、10月に東武練馬に支店が出来たようなので、そちらにも行って、今度は4㎝幅の「ベルト麺」を食べてみたいと思います。

■西安麺荘 秦唐記 新川本店
■東京都中央区新川1-13-6 中央精器ビル 1F
■営業
11:00~15:00
17:00~23:00
■定休日:無休
場所はこのへん
お店のオフィシャルサイト

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アプサラ レストラン&バー(早稲田)

早稲田大学の学生じゃないのに20代の時に住んでいた街早稲田へ。懐かしい建物が残っているのか、ブロンプトンで散策しました。

「日本のガウディ」と呼ばれる建築家、梵寿綱の摩訶不思議な建築物、ドラード早稲田も残っていました。建築マニアなら誰もが知る建物。

草間 彌生を思わせる水玉を使用した外壁だったり、複雑に絡み合うオブジェだったり、色々なアートの集合体ともいえる建物です。

自分の記憶では、早稲田大学の文学部の前のサイゼリアは、その昔デニーズだったと思います。というのも、ここは自分の運命を変えた場所で、小さな広告代理店のサラリーマンだった自分を、放送作家になった方がいいとスカウトして貰った場所。

さほど貯金もない20代、放送作家の見習いから始めれば経済的に困窮するのは予想出来ていて躊躇したのですが、大江健三郎の言葉『見る前に飛べ』を例えに、説得されたのを覚えています。

もう少し考えてから、様子を見てからなどと言っていたらチャンスはどんどん逃げていき、跳ぶことが怖くなってしまう。なので見る前に跳べ!

そんな意味なのですが、K-POPの日本人メンバーのパイオニア、TWICEのミナが「今、私がいるのは待たなかったからです」とインタビューで答えていて、これは『見る前に飛べ』だったのだなあと、じんわりと感動。

K-POPの事務所にスカウトされたのが、神戸のお嬢様女子校の2年生の時で、両親を含め大半の人が高校だけは卒業しておいた方がいいというアドバイスを当然のように送るのですが、彼女はまわりを説得して高校を中退して渡韓しK-POPの練習生に。

同様にTWICEのサナ、モモは中学を卒業を当時に渡韓。当時、K-POPに日本人メンバーはおらず、日本人には無理と言われていました。そんな中、見事勝ち抜きTWICEのメンバーとして、初代日本人のK-POPのアーティストに。

野球でいうと野茂さん的な存在なんですね。日本人メジャーリーガーがいない時代の野茂さんの挑戦は絶対無理だと言われ、イチローさんはパワーのメジャーリーガーの中で、ヒットじゃ無理と言われ、大谷翔平選手はメジャーで二刀流は無理と言われてたのに、果敢に挑戦して成功して来ました。

自分とそれを比べる訳ではないですが、放送作家になると言った時に、家族や親戚から「無理無理」と言われたけれど、『見る前に飛べ』を信じて挑戦してみる事を決めた場所です。それが、こうしてずーっと続いているのですが。

卵とじカツ丼やカレー南蛮の発祥の店とされたお蕎麦屋さん、三朝庵はファミマになっていました。1906(明治39)年創業のこちら、お客さんは来ていたのですが、跡継ぎがいなく、従業員の高齢化が理由だったそうです。

そんな思い出の場所巡りをした後は、本来の目的、スリランカカレーの名店としてもよく名前の挙がる「アプサラ レストラン&バー」へ。

1階は満席だったので、地下に案内されました。

頂いたのはスリランカカレーのバナナリーフ包み。上にパパダムが載って出て来ます。

バナナリーフを広げてみると、バスマティライスの上に鶏肉やゆで卵、インドのピクルスであるアチャールなどが載せられています。インドネパールカレーと違い、ルー的な物はありません。スパイスで味付けされた素材が載っているという感じ。

その上にパパダムをクラッシュさせてふりかけて、さらにこれをスプーンで混ぜながら頂くのがスリランカスタイル。複雑な味が絡み合って味わい深いです。一度スリランカカレーにハマってしまうと、インドネパールカレーが平坦な単色の味に感じてしまうぐらい。

味、食感、混ぜた中から様々な変化が発見出来るスリランカカレー、好きだなあ。

■アプサラ レストラン&バー(Apsara Restaurant & Bar)
■東京都新宿区西早稲田3-19-1 いせかねビル1階
■営業:11:30~21:30 (L.O.21:00)
■定休日:なし
場所はこのへん
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