マクドナルド

見本

「おいしさであなたを驚かせたい」
「マックの本気にみんな驚いた」
という挑戦的なコーピーが目立つ、
マクドナルドの新作「クラブハウスバーガー」

これまでギガビックマックとか話題のデカい商品を出してきましたが、
バンズとパテは、100円マックの延長上で、
デカくなっただけで旨くなった訳ではなく、
マクドナルドは、バンズとパテを変えないと何をやってもダメだろうと
ハンバーガーマニアとしては、マックの新製品には否定的な立場でした。

そしたら、今回はそのバンズとパテを変えたというので、
試してみたくなり、さっそく行って来ました。

普段は、論評などしないのですが、この商品が
「クラブハウスバーガー、星いくつ?キャンペーン」
と、評価を聞かせてくださいという物なので、あえて評価を書きたいと思います。

クラブハウスバーガー

マックの新製品といえば、サギ写真扱いでお馴染みですが、
僕が実際につつみを開けてみた商品は、こんな感じです。

サンプルの写真のようにならなかったのには、2つの理由があります。

1つは、サンプルのようにボリュームのある素材ではない事。
これは、特に、トマトがそうでした。
サンプルではバンズと同じ直径のトマトが挟まれていますが、
僕が食べたものは、1/2から2/3の間の直径のもの。
写真の物より、かなり小さかったです。

たまたまトマトの端っこの方だった…というのもありうる事ですが、
でもモスだったら形は揃えて来ますよね。
なので、ここはマイナスポイントです。

もう1つは、作り手の意識の問題。
最近、これだけハンバーガーを食べ歩いていますが、
お客さんに出すときは、かなり美しく盛りつけて出して来ます。
今回のコレは、ファストフードと言っても雑すぎます。

具材たくさんというのを見せようという意図なのか、
ベーコン、レタスを反対方向にはみ出させています。
その為、バンズの中心で、この2つの具が重なる事が無く、
その分の高さが減ってしまっています。
特に、レタスははみ出させないで、真ん中に収めた方が良かったと思います。

そして、今回は、100円バーガーのパサパサのバンズから、
手丸めバンズをスチームして出して来ます。
スチームする事で、パサパサが無くなりしっとりしたのはいいのですが、
スチームがかかりすぎているのか、見ての通り、少しふやけ気味。

その分、柔らかすぎるバンズにパティが沈んでしまっているので、
写真のようなパティのボリュームに見えないのです。

この商品に関しては、ツイッターで評価を聞かせてと言っているので
写真に撮られる可能性の高い商品です。
そこは、見た目を美しくとバイトのコまで徹底させた方がいいと思います。

まあ、見た目に関してはそんな感じですが、問題は、味。

これは個人の見解になります。
マックの製品が好きという人も多いと思いますので、
僕個人の意見だと思ってください。

結論から言うと、マクドナルドの商品の中ではかなり上位の味でしょう。
従来の100円バーガーに比べれば格段に旨くなったけれど、
他店のバーガーと比べると、まだ、うーんどうかな?というレベルかも。
グルメバーガーのお店とは比べる対象ではないと思いますが。

確かにマクドナルドの最大の欠点であった、
パッサパサのバンズは、スチームする事でしっとりして、
ふわっとして、食感は良くなりました。

問題は、コンビニのバイトのコがお弁当をレンジで加熱しすぎたみたいに、
スチームの度合いが強すぎて、シナシナになっている事です。
ちょっと、この点に関しては他の店舗でも食べてみないと正確な事を言えませんが。
ここを調整するだけで、バンズはもっと良くなると思います。

パティに関しては、ボリュームが1.7倍になったそうで、
食べ応えはありますが、味に関してはこれまで同様のような気がします。
ジューシーさが足りないのベーコンで補おうという意図ではないかと。

あと、トマトとレタスの間にサウザンアイランド風のソースがあるのですが、
これがいかにもの業務用の良くある味で、
せっかくの力作を、普通ベクトルに足を引っ張っているような気がします。

…と、いろいろ書きましたが、

「マックの本気にみんな驚いた」というコピー。
正直、驚きはしませんが、本気で変えなきゃという危機感は感じました。
もう一度、普通に美味しいハンバーガーを作らなきゃという意図も。

100円マック支持者も沢山いると思いますが、
あれでは、マック=旨いとは、なる事はないと思います。

僕としては、これまで頑なに変えなかったバンズを変えた事は大きな評価。
あとは、パティもボリュームではなく、味を変えてくれたら、
これだけで、そうとうな底上げがされるような気がします。

ハンバーガーとしては、まだ改良の余地がありますが、
負の遺産からの脱却へ向けての、大いなる第一歩であるような気がします。

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