油揚げ(穴守稲荷)

駒沢公園

さあ、今回は自転車で23区のカフェ制覇の旅、23区目の太田区に突撃です!
いつもの通り中野通りを三宿方面に向かいます。
ここまでは同じ。

今回は、三宿の交差点を曲がり、246を駒沢方面へ。
駒澤大学駅前交差点を左折して、自由通りに入ります。
駒沢公園の脇をすり抜けたら、自由が丘方面へ。
やはり幹線道路をなるべく使わないルートの方が疲れません。

あとは、ほぼまっすぐ自由が丘、奥沢と抜けて、雪谷大塚方面へ。
中原街道へ出たら環八へと向かいます。

環八

環八に入ると急に向かい風が強くなりました。
海風でしょうか?
この感じ、なんだか海が近づいている気がします。

これをまっすぐ行くだけで羽田へ。
あとはひたすらペダルを漕ぐだけ。
同じ幹線道路でも、環七より環八の方が幅とか余裕があり、走りやすいです。

フライトシミュレーター

住所が羽田になり、太田区の果てまでもう少しという感じになったので、
コンビニで一息つこうと思ったら、ビルの中庭に飛行機のコックピットがありました。
スカイプラザレジデンスというビルのファミリーマートの隣にあります。

説明書きには、

26年余におよぶ生涯で2000名以上のパイロットやフライトエンジニアを育てた

とあります。

このビルにはJALの独身寮も入っているのですが、
かつては、日本航空乗員訓練センターがあり、
そこでこのシミュレーターが活躍していたようです。

堀ちえみさんが出演した「スチュワーデス物語」で、
教官にしごかれた訓練センターというのも、ここでロケをしたらしいです。
(当時のビルは解体され、このビルに建て替えられています)

コックピット

裏面はガラス張りになっていて、ガラス越しに中を覗けるようになっていますが、
入ることは出来ません。

穴守稲荷

このビルの脇を少し入った所に、穴守稲荷神社があります。
この神社、かつては羽田空港の場所にありました。
江戸時代羽田の場所を埋め立てて新田開墾をした際に、
海が荒れて堤防が決壊するのをおさめるために、祭ったもので、
穴守という名の由来は、堤防に開いた穴の害から人々を守るという意味です。

ところが第二次世界大戦後、米軍が空港を拡張する為に、
元々あった土地から強制退去させられる事に。
そこで有志が現在の場所を寄進して、ここに移転しました。

鳥居

神社の脇には、鳥居がズラリと並んでいます。
これをくぐっていくと…。

あなもりの砂

神砂(あなもりの砂)があります。

狐にばかされた漁師の老人が、狐を許してやると、以来、漁に出るたびに大漁に。
篭には多くの魚とわずかばかりの湿った砂が残されるようになった。
その砂を庭にまいたら、客が途切れることなく訪れるようになり、
老人に富がもたらされた。
そのため、穴守の砂には招福のご利益があるとされている。

その砂を、持ち帰る事が出来るようになっているのです。
普段は、ネコがイタズラをするので網のフタがかぶせられているのですが、
これをあけるとオタマが入っていて、それですくえるようになっています。

袋

この袋に砂を入れて持ち帰り、玄関にまいてみました。
さて、御利益はあるでしょうか?

絵馬

こちらの御利益には、
商売繁昌・家内安全・心願成就・病気平癒・交通安全・厄除・開運祈祷など
色々あるのですが…。

こちらの絵馬は心願成就でしょうか?
サカタのタネさん、こんなに熱意のある「なつみさん」をどうか入れてあげてください!

油揚げ

この穴守神社の近くにあるのが、今回のカフェ「油揚げ」。
名前も変わっていますが、外観も変わっていて、パッと見、普通のアパート。
しかし、建物の前にメニューなどが出ているので、カフェである事を確認出来ました。
油揚げという名前は、きっと穴守稲荷にちなんだ物なんでしょうね。

入り口

アパートの正面というか、手作りで改装されたであろう玄関から入ります。
お店は靴を脱いであがるスタイル。
オーガニックのお店だけあって、白といっても麻の自然な感じの白を基調に、
木のぬくもりを感じられるナチュラルな雰囲気です。

ご近所の主婦の方に人気があるらしく、女性客が多いです。

3品盛り合わせ

食事メニューは500円からあるのですが、
ここまで自転車ではなかなか来る事は出来ないので、
お店自慢のメニューを盛り合わせた「3品盛り合わせ(1ドリンクつき)」
1500円を注文しました。

「少しお時間がかかります」と言われますが、そう長く待つわけではありません。
きっとファストフードの時間になれた人達が、せっかちな感じになるんでしょうね。

自転車旅の休憩がてらのんびりの心づもりで待っていたら、
感覚としては、思っていたよりも早く出てきました。

おかず

お店のサイトによると

『油揚げ』では、添加物、化学調味料は使わず、
肉、卵、魚、乳製品などの動物性も一切使用しておりません。
(卵→豆腐、牛乳→豆乳、肉・魚→大豆)

餃子や唐揚げは、大豆グルテンで作る大豆ミートを使ったものです。
餃子の方は、黙っていたら、きっとわからない人がほとんどだと思います。
普通の餃子として食べちゃうハズ。

唐揚げの方も、食感は面白いです。
鶏の唐揚げの端っこの方みたいな感じ。
味もしっかりしているので、物足りないなんて感じはありません。

そして、有機野菜を使った小鉢類。

ご飯

玄米のご飯と、野菜だしのスープ。

無農薬コーヒー

このセットには1ドリンクついてくるのですが、
こちらは、無農薬コーヒーのアイス。
もちろん、ミルクは豆乳。
シロップは「てんさい糖」。

このセットは昼のランチセットで、夜はまたメニューがかわります。

ずいぶんこだわりがあるお店だなあと思ってたら、
お店のサイトなどを見てわかったのですが、
かつて谷根千と言われる谷中で、人気を博していた「谷中カフェ」を営んでいた方が
移転してオープンしたお店だったのですね。
なるほど!

■油揚げ
■東京都大田区羽田5-20-6
■営業
11:30~16:00
17:00~22:00
■定休日:日曜
場所はこのへん

お店のサイト

大鳥居

カフェを出た後に、せっかくなので羽田空港方面に行って見る事にしました。
弁天橋を越えたところには、赤い大鳥居が鎮座しています。

実は、これはいわく付きの大鳥居。
穴守神社が米軍に移転させられた事は書きましたが、
しかし、この赤鳥居だけはどうしても取り壊す事が出来なかったといいます。
鳥居を取り壊そうとするたびに、
工事関係者が次々と原因不明の病や事故で倒れたからだそうです。

そのため、長い間この鳥居だけは空港の駐車場にポツンと残されていました。
その後、50年その状態だったのですが、
新B滑走路建設のため、撤去せざるを得ないという事に。
そこで、1999年に、ついにこの場所に移転したのです。

この場所は、小さな公園風になっていて、
釣りを楽しむ人など、いろんな人が、風と時間を楽しんでいました。

場所はこのへん

歩道

モノレール沿いに歩道を自転車で空港方面に向かいます。

立て看板

途中、左折する道があるのですが、このような立て看板があり、
自転車、歩行者は通行止め。

場所はこのへん

歩道

ところが、このようにぞろぞろと人々が歩いて行きます。
聞いてみると、この日は新国際ターミナルの開港記念でイベントが行われ
特別に解放されているとの事でした。

せっかくなので、行ってみる事に。

新国際線ターミナル

こちらが、10月21日から使われる、新国際線ターミナル。
バスでも大勢の見学者が訪れていました。

羽田エキスポ

駐車場ではイベントが行われ、お祭り状態!
後でニュースで見たら、どうやら滑走路ではちびっ子対ジャンボジェットの
綱引きなども行われていたみたいですね。

モノレール跡

ここまで来たら、今のターミナルへも行ってみたくなりました。
モノレール沿いの海側の道に戻ります。
新国際ターミナルを経由する事で、ルートが変わったため、
かつてのモノレールの路線は取り壊し中。
その途中の姿は、イースター島のモアイとか、何かの遺跡みたいな雰囲気です。

休憩所

途中には、このようなベンチが設置されていて、
「ご自由にお使いください」の張り紙が。
…って事は、ここまで来ても大丈夫って事ですよね。

モノレール

鉄ヲタの皆さんへのサービスカット
「モノレールのすれ違い」

飛行機マニア

さらに進むと、飛行機マニアの方々と遭遇。
ベストスポットらしく、結構、写真を撮っている人達がいました。

トンネル

さらに、まっすぐ進むと道はトンネルに。
滑走路の下をくぐって、ターミナルに向かうようです。

トンネル内部

スゴイ爆音です。
でも、スゴイ音なのでコンボイ級のトラックかと思いきや、
軽自動車だったりして肩すかしをくう事も。
車の音って、逃げ場がなくて反響するともの凄いものありますね。
暴走族どころの話じゃありません。

整備場

トンネルを出ると、まずは整備場エリアなのですが、
ウロウロしてみると、やはり飛行機見学のベストスポットがありました。
ちょうど、東京モノレールの新整備場駅を出た所です。
金網にしがみついて興奮するちびっ子達の姿が。

場所はこのへん

国際線ターミナル

そして、ついに国際線ターミナルに!
この先に行くと、羽田の第二ターミナルなんですけど、
この日何かあったのか、警官がわんさかいて行けない雰囲気でした。
なので、羽田空港への旅は、ここまで。

場所はこのへん

全日空

最後に、全日空機とパチリと記念撮影して終了です。

羽田空港への旅、往復74.4㎞!

地図

自転車で23区カフェ制覇の旅…これで、23/23区。
ついにコンプリートです。

今後は順番にこだわらず、行きたいカフェにどんどん行きます。
余裕があれば、東京都下にも挑戦してみたいと思います。

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こぐま(曳舟)

駒形橋から

東京は、最高気温35.9度という猛暑日でしたが、青空がキレイだったので出かける事にしました。

白くそびえるスカイツリーが青空に映えるハズ…と墨田区に向かうことにしたのです。以前、柴又に行くときに同じように浅草通りの駒形橋から写真を撮ったのですが、同じ猛暑日でも薄曇りの日で、美しさがイマイチでした。やはり、青空の方が断然イイ!

コンビニ

とはいえ猛暑日で、勢いに任せて走っていては熱射病になるので、コンビニをオアシス代わりにして、水分補給をしたり、ガリガリ君を食べて体をクールダウンさせたりと、無理せずの旅。これだけ自転車に乗っていると、自分の体調や、エネルギーの消費など体の変化のサインが、わかってくるようになるのです。

そして寄り道をしていたので、いい事もありました。吾妻橋近くのコンビニで飲み物を買っていたら、お相撲さんが入ってくるではないですか!よく見たら、高見盛関でした。

高見盛が所属する東関部屋は、東駒形にあり、最寄り駅は本所吾妻橋ですから、間違いないでしょう。普段から、あのにこやかな愛嬌ある顔をしているのですね。体を癒そうと思って入ったコンビニですが、気持ちも癒されました。

スカイツリー

さすがスカイツリーという感じで、近くに寄ると、広角レンズを使っても縦じゃないと写らなくなります。スケールが大きい!

この写真、半分が白みがかっているいるのでわかりやすいのですが、東京タワーと違ってスカイツリーは白いので、曇りの日で空が白いと、イマイチ画になりにくいのです。青空の日の方が、断然キレイです!

おしなりくんの家

さて、このスカイツリーが見えるポイントは、ちょうど「おしなりくんの家」の前。浅草通りに面しています。

おしなりくん

その前に、おしなりくんとは何ぞや…という事ですが、この付近、押上と業平橋地区の地域活性化の為の、ゆるキャラで、

業平橋の名前の由来になった平安の歌人、在原業平をモチーフに、
タワーをイメージした烏帽子姿が特徴です。

との事。
その家というコンセプトの休憩所で、お茶やお水は無料。おしなりくんグッズやお土産なども売っています。

■おしなりくんの家
■墨田区業平2-15-6
■営業:10:30~17:00
■定休日:火曜
場所はこのへん

スカイツリー&自転車

麓まで行って自転車とコラボしようとしたのですが、なかなか難しい。全長と自転車を入れるためには、地べたにカメラを置かなければ無理で、そうなるとモニターを覗かずに写真を撮ることになります。何枚か撮ったのですが、てっぺんまでのツリーと自転車込みの写真はなかなか撮れません。

これでまだ半分でしょ。完成したら、さらにスゴイ事になるんじゃないでしょうか?

麓

遠くから見かけたり写真を撮ったりした事のある人は多いと思いますが、逆に、足もとを見た事がある人は少ないのでは?足もとというより、麓と言いたくなりますね。

東京タワーは足もとが広がっていますが、スカイツリーは、割とコンパクト。これで大丈夫なの?と思ってしまいます。

豆知識的には、足もとが三点なのに上に行くにしたがって円柱に。なので見る角度によっては、傾いて見えたりするのです。

この日の高さは、438m。

お土産屋

その麓には、すでにお土産屋さんがあり、人で賑わっています。

キーホルダー

スカイツリーのキーホルダー。でもこれって、工事中の形ですよね。完成すると別物が販売されるのかな。…となると、今買っておくと何年か後にレア物になる可能性もアリですね。

京成橋

京成橋のあたりも撮影スポットとしては人気で、賑わっています。

場所はこのへん

ツリー

午後になってくると逆光になるので、こちらから撮る場合は午前中ですね。

撮影広場

線路際では、撮影の為に線路に進入しないように、「撮影広場」というのも設置されています。ここからだと東武伊勢崎線の線路、車両との写真を撮る事が出来ます。

場所はこのへん

ツリー

ただし、こちらも午後は逆光となるので、午前中か、太陽がオレンジ色になる夕方ぐらいの方がいいでしょう。

見学広場

線路を渡って反対側、北側の方には「見学広場」というのがあります。

場所はこのへん

ガイド

こちらには、お休みの日だけでしょうか?ボランティアのガイドさんのような方がいらして、自分たちが撮った写真アルバムを見せながら解説していました。

ツリー

ここからは、こんな感じ。太陽の位置で、見え方が色々と変わるのがわかって頂けたかと思います。

源森橋

今回、ぐるっと一周回ってみてのベストショットはこちら!源森橋からの眺め。近場は工事のテイストが強いのですが、ちょっと離れたこちらは、川や屋形船、東武の高架などがバランス良く配置され風情のある画が撮れます。

色々な角度から見て、好きなポジションを探してみてくださいネ。

鳩の街通り商店街

さて、スカイツリーもそうなんですが、今回、それよりも来たかったのがこちらの「鳩の街通り商店街」。向島と東向島にまたがる商店街で、一見、ただのシャッター通りに見えますが、街を歩くと、カメラを持った観光客が多いのに気がつきます。

昭和の香りの残る下町として雑誌などに紹介される事も多く、そのロケーションから、テレビドラマ「婚カツ!」「サザエさん」「向島芸者シリーズ」などドラマのロケ地にもなっているそうです。

日用品店

亀の子だわしが売られている雑貨屋さんがあったり…。雑貨屋さんというより、日用品のお店という方が雰囲気あるか。

タバコ屋

タスポのおかげで激減したタバコ屋さんも、残っています。

魚屋

スーパーではなく、こうした魚屋さんからお魚を買うという20代の主婦やOLさんなど、どのぐらいいるんでしょうね。

お米屋さん

ロケーションだけでなく、人情も残っているようで、高校生が学園祭のポスターを貼らせて欲しいと一軒一軒お願いに回っていたのですが、どのお店も
「いいよ!一番いいところに貼りな!」
「もっと目立つところに貼りなよ」
「盛り上がるといいなあ」
なんて声をかけていて、地域の暖かみを感じます。
チェーン店ではない、地元の自営のお店ばかりですから、向かい合ったお店の人が、立ち話をしていたり、そういう地域密着な光景が、さらに空気感を作り上げているのです。

今、震災対策という名目で、こういう狭い路地を取り壊し、道路拡張工事をしている所が多いけれど、この距離だからこそ…この土地柄の雰囲気がというのは考慮されていませんね。

机の上で、ごもっともな事だけを並べて仕事する机上の論理ばかり。逆を言えば、震災対策は出来るけど、地域作りは出来ない設計者ばかりなのだから、両方とも出来るという人が出れば、一気に名をあげると思うのですが。いでよ!そういう建築家!設計者!

こぐま

前フリが随分長くなってしまったけど、今回、来たかったのはその「鳩の街通り商店街」にある、こちらのカフェ。

看板

古民家を改装したカフェ「こぐま」です。

店内

昭和2年築の木造長屋を改装したカフェで、戦前から薬局だった造りをそのまま活かしたノスタルジックな空間が広がります。学校の机や椅子のようなテーブルが、さらに懐かしい空気感を。

陶芸

棚には、どこかジブリを思わせるような陶芸の作品が。この棚はギャラリーになっていて月ごとに作品が変わるのだそうですが、この日は、このカフェでも使用している陶器を作っている人の、陶芸作品展を。

「トトロを思い出すような作品が多いですね」と言ってみると、こちらの陶芸家は、埼玉の狭山に住んでいて、トトロに出てくるような家を作って移り住んだ人なのだそうです。やはりそうでしたか…。

ひよこ豆のカレー

頂いたのは、ひよこ豆のカレー800円。

このお店のように、懐かしさを感じさせつつも、古いだけじゃなく、ちゃんと「今」というテイストも取り入れて作られたカレーです。そこが昔のまま続く喫茶店と、レトロなカフェの違い。まあ、どちらも好きなんですが、一般的に女性受けをするのはこちらでしょう。

クリームソーダ

懐かしさついでに、クリームソーダも。こちらは650円なんですが、食事を頼むとドリンクは200円引きになるので、450円に。

クリームソーダって子供の頃の最高級品メニューだった気がします。コーラやコーヒーと違い、メロンソーダって家にはない味。つまり、お出かけの味なのです。ここが、コーラフロートやコーヒーフロートと決定的に違う所。

さらにチェリーが沈んでいる。なんだろう?このワクワク感。これもお出かけスタイルでしょう。

もし、普通にチェリーが沈んでいたメロンソーダを家で飲んでいたいう人がいたら相当の金持ちでしょう。ウチが貧乏だった訳ではないですが、絶対そうなハズ!もしくは、両親のどちらかがアメリカ人。そういうイメージの非日常メニューなのです。(ファミレスのドリンクバーで飲んでたという無粋な意見は除く)

さらに、そのワクワクドリンクにアイスクリームを載せるというワクワクonワクワクですよ。あ~たまらない。

■こぐま
■東京都墨田区東向島1-23-14
■営業:10:30~18:30
■定休日:火水
場所はこのへん
こぐまのサイト

外国人客

お店に入ったときは唯一の客だったのに、あれよあれよという間に満席に。さらに、A4ペラ1枚のフリーペーパーらしき案内図を持った
外国人客が入っていく所にも遭遇。そして、街にはカメラを構えるアラサー的人達が多数。

その中の一人の女性に
「カメラを持っている人多いですが、何でここを知って来たのですか?」
と聞くと
「下町特集やカフェの特集で、こぐまは有名で、付随して紹介されていた鳩の街にも興味があったんです」
というお返事。

かつて、谷中に行ったときと同じニオイです。古民家を改装したカフェがあり、同じようなセンスの人が集まり、さらには、憧れて古民家改装系のお店出す新たな出店者が。谷中は、すでにネオノスタルジック路線を突き進んでいますが、こちらは、その最初のつぼみが開きかけているいる時期なのかも。

雑貨屋

確かに、商店街には古い店舗を改装して作った、雑貨屋さんもありました。

さらに商店街が6室あるアパートを借り上げ、起業ビジネスや店舗など、3年間の期間限定で利用者に運営してもらうという「チャレンジスポット!鈴木荘」という試みも行われています。内覧会には100名を超す人々が訪れ、その後、6室に対し40組の応募が。これを利用して、ギャラリーや雑貨屋さんが出来ています。

3年で顧客などもつかみ軌道に乗った所で、近所の空き店舗に移って貰うという感じでしょうか。

同じ町おこしでも、押上は、新たな観光誘致に生きる街。スカイツリーを売り物にするのは、温泉どころか油田が湧いたぐらいの確率で、他がマネ出来るようなものではありません。

でも、鳩の街は、古民家を改装した一軒のカフェが雑誌に取り上げられ、周りの町懐かしい並みも、同時に取り上げられる。そして賛同する趣味の人が集まる。そういうサイクルの第一歩を学べる街です。シャッター化に悩む多くの商店街の方々にとってこちらの方が、学ぶべき所が多いのではないでしょうか?

今度は、スカイツリー抜きで、ゆっくり訪れてみたいと思いました。

地図

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、22/23区。いよいよ残す所、1区。

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