ビギナーの為の荒川サイクリング、ロケハンシリーズです。
チャリでピクニック、略してチャリピクをするために、
江古田から赤羽の岩淵水門までのコースを色々と検証している訳ですが、
多くの方からオススメされたのが、石神井川沿いを下るルート。
そこで、そのコースを走ってみる事にしました。
中板橋までは、赤羽ルートと同じ。
中板橋商店街を抜けると、石神井川にあたります。
そこで、まずはこの左岸を下ってみることにしました。
左岸というのは、上流から見て左の岸という意味です。
桜の並木の中を下って行きます。
今は緑が美しいですが、春は桜が見事でしょうね。
しばらく行くと高速道路の高架が見えて来ます。
下は中山道で、中央分離帯があるので、
迂回して横断歩道を探し、反対側に渡ります。
中山道を渡ったら、再び、石神井川の左岸を下る事に。
少し下ると、板橋区の地名由来となったと言われる「板橋」へ。
正直な所、由来は、まだ解明されていないので、通説なんですが、
鎌倉時代にはすでに「板橋」の地名があり、
それは、その時代、板で作った橋が珍しかったからという事らしい。
そして、その時代はまだ橋自体も少なかったらしいです。
一応、名前の由来にちなんで、アスファルトの道に板の模様が作られています。
新婚さんやリア充カップルは、この板橋で待っていてもらって、
ここで寄り道怖い物見たさ、オプショナルツアーを開催。
「板橋」から旧中山道を板橋本町商店街へ向かった所にあるのが、
「縁切榎」。
鎌倉や京都の縁切寺は有名ですが、ここ板橋にも似たような感じの物があります。
この木の下を嫁入り行列が通ると、必ず不縁になるという噂が広まり、
そこから縁切信仰が生まれた木。
ただ、あまりにも有名になった為に、
江戸時代、京都の宮家から徳川への嫁入りが行われる際に、
中山道で江戸へ向かったのですが、
その嫁入り行列は、この木の前を通るのを避けたという伝説も残っているほど。
小さな祠のある境内には沢山の絵馬がかかっているのですが、
そこに書かれている願い事というか、恨み言が凄い!
DVもちの彼氏(実名)と別れられますようにというのは、
まだ普通の縁切り寺チックでもありますが…。
二人だけ幸せになるのはズルイ!
と、他人の別れを願うというのは、三角関係のなれの果てでしょうか?
まあとにかく、幸せカップルはここには近づかない方がいいです。
誰かと別れたいという人は、ご案内しますけど…(苦笑)
怨念渦巻く、負のパワースポットを立ち去り、
再び、爽やかな川沿いの道を。
森の中の道のような雰囲気の中、うっすらと見えているのは埼京線の鉄橋。
それを越えていくと、川沿いに大仏のような、観音様が鎮座しています。
谷津大観音は2008年12月に建立された、まだ新しい観音様。
台座を含めた高さが8.5mで、重さは5トン。
こちらは世界平和や所願成就なので、
縁切榎じゃなく、皆でこちらに手を合わせておきましょう。
ちなみに、ここからちょっと入った住宅街には、
この観音様を建てた寿徳寺があり、
そちらには、板橋で処刑された新撰組の近藤勇の供養塔があります。
幕末好きの方は、そちらもどうぞ。
さて、再び下流へ向かうと、蔵のような公衆トイレが。
ここは音無親水公園。
ここでトイレ休憩でもしましょうかね。
公園内、水辺にはイチャつくカップルがいたりするので、
上からその様子を観察しましょう(笑)
音無親水公園を抜けたところにあるのが、王子駅。
この付近で色々とカフェを探してみたのですが、
見つける事が出来なかったので、一度行った事がある明治堂へ。
そう、前のブログの記事を読み返したら、
以前はまだクロスバイクに乗る前で、ここまでママチャリで来ていました。
ここは人気のパン屋さんなので、
ピクニックの際、パンを買いだししてもいいかもね。
僕は2階にあるカフェでサンドイッチを頂きました。
ハンバーグサンドは、ドリンク付きで750円。
相変わらず人気で、常に満席状態でした。
■明治堂カフェ
■東京都北区王子1-14-8
■営業:6:30~21:00
■定休日:日曜日
■場所はこのへん
定休日、日曜って事は…。
チャリピクは日曜日だからダメじゃん。
さて、王子駅前からは、しばし一般道を。
豊島五丁目団地方面を目指します。
その豊島五丁目団地に突き当たったら右折すると、
隅田川にかかる豊島橋があります。
橋を渡ってまっすぐ行っても荒川サイクリングロードに出られるのですが、
あえて渡らず、隅田川沿いをゆっくりとサイクリング。
ここで急にぱっと風景が開けるので、気持ち良く走る事が出来ます。
五丁目団地と、ハートアイランドの間を流れる隅田川は、穏やか。
一つめの橋が見えて来たら、対岸へと渡ります。
するとセブンイレブンがあるので、ドリンクなど必要なものはここで。
この後、荒川サイクリングロードに入るので、最後のコンビニです。
その向かいにはスーパーもあるので、どうしても肉を焼きたい人は、
こちらで買い出しを。
そしてついに土手を上り荒川サイクリングロードへ。
ここまでは、ゆるい下り基調で、目立った坂道はないので、
ここが唯一といっていい坂道。
土手を上ったところから見えるのは、鹿浜大橋。
環七の橋なので、あれでも来られるのですが、
正直言って、環七サイクリングは、ひとつも面白くありません。
正面に見える、タワーマンションの川を挟んだ対岸が
めざす岩淵水門なので、もう少しです。
さあ、つきました。
のんびり、ゆるゆる石神井川ルート。
どうですか?これならミニベロでもママチャリでも大丈夫でしょ。
今回のロケハンは、足に自信のない自転車ビギナーの為に、
坂道の少ないルートを探そうという所からスタートしています。
車に乗っている人は気づかないかもしれませんが、東京は坂の街です。
国土地理院が作った1:25,000デジタル標高地形図というがあるので、
それを見てみましょう。
赤羽の川沿いは、断崖のようになっていて、
所々がリアス式海岸のように、岬が入り組んでいます。
今回のルートは、江古田から谷を下って中板橋へ向かい、
そこから川沿いというか、渓谷沿いに王子に行き、
後は、河原の平地を岩淵水門へ向かったというのが、わかると思います。
赤羽ルートに比べて、5キロぐらい距離が長いですが、
いろいろと風景も変わって楽しいので、
行きはこのルートで決定でいいんじゃないでしょうか?
後は、帰り道、坂が少なくて短いルート。
これを探してみます。