ちばアクアラインマラソン 2012

木更津

テレビのニュースなどでも流れていましたが、
「ちばアクアラインマラソン」に出場してきました。

たぬき

開催地の木更津には、銅像やゆるキャラなど、タヌキがいっぱい!
…というのも、ここ木更津には、
「♪しょ、しょ、しょうじょうじ、しょうじょうじの庭は〜
 つ、つ、月夜だ〜みんな出て、来い来い来い!」
で、おなじみの「証城寺の狸囃子」
この証城寺があるからです。

シマちゃん

さて、今回の僕の使命は、地元千葉のラジオ局、bayfmのDJ
シマちゃん(右)と伴走する事。
左は芸人、流れ星の瀧上くん。
沿道で待っているリスナーとスタッフの為に、
iphoneのGPSアプリを使って、1㎞ごとの走行軌跡をGoogleマップに打ち、
それをツイートに流して、今どこを走っているのか知らせる事。

というと難しそうだけど、Runmeter GPSというアプリを設定すれば、
全て自動でやってくれるので、僕はDJと同じ速度で走るだけでいい。
あとは、途中の写真を撮るぐらい。

クロちゃん

僕らはCブロックのスタートだったのですが、
ここには芸能人やマスコミ関係者など、
アクアラインマラソンを盛り上げる為に出場する人が多かったです。

こちらは、森田県知事のご指名で走る事になった
安田大サーカスのクロちゃんと、にしおかすみこさん。

久保田アナ

TBSの久保田智子アナと佐藤渚アナ。

ランナー

いよいよスタート時間が近づき、カウントダウンがはじまると
ランナーたちの歓声につつまれました。

森田県知事

森田健作千葉県知事がスターター。

中の島大橋

まずは、木更津キャッツアイでもおなじみの、
中の島大橋を眺めながら、海沿いをランニング。

ヒーロー

木更津を守るために戦う、ご当地ヒーロー。
千葉テレビで放映されている「鳳神ヤツルギ」も走っていました。
カッパくんは、口がふさがっているマスクの為、
「苦しくないですか?」と声をかけると、
首を縦にふってくれました。

内藤大介

僕の真後ろでボクシングの世界戦の話をしながら走っている人がいるので
ふりかえってみると、内藤大助さんではないですか。

クロちゃん

ランナーの中でも、クロちゃんはひときわ人気者。
沿道から「シロちゃん!」の声が飛ぶたびに、
「シロちゃんじゃない!クロちゃん!ワワワ〜」
「こんなに人気あるなら、ここで営業すればよかった」
の一連の流れをやりながら、手を振っている。

安田大サーカスって、団長ともお仕事させて頂いた事があるけど、
ホント人柄がいいよね。

そして、そのクロちゃんの姿を追うのは、伴走するスタッフのカメラ。
あちらはテレビだからハンディーカム持ちながら、ずっと走るのか。
こっちより大変だな。
こっちは、静止画だから、たまにデジカメ取り出して撮るだけでいいけど。

看板

さて、見えて来たのは「アクアライン」を表す標識。

bayfmスタッフ

その入り口の手前に、僕のGPSで位置を確認して待ち構えていた
ラジオのスタッフが。
しばし伴走しながらインタビュー。
他にも、何カ所かにスタッフが待ち構えていて、
こうして、トータルで5分使うかどうかわからない素材を、
コツコツと集めていくのです。

料金所

さあ、いよいよ今回の目玉、アクアライン。
料金所のETCのゲートをくぐりぬけていきます。

アクアライン

アクアラインは眺めをよくする為に、柵が低いので、
人が近寄らないように、パイロンとロープが張られ、
20m間隔ぐらいで、係員が立って注意を促していました。

猫ひろし

僕らがアクアラインに入ったばかりの頃、
もう先頭集団が帰って来ました。
赤いシャツは猫ひろしさん。

上り坂

遠くに山のように盛り上がっている部分が見えますか?
これが今回の難所の一つ、高低差23mの坂道。

アクアライン

あれじゃよくわからないと思いますが、実際はこんな感じです。
一種のヒルクライムですわ。

海ほたる

山を越えると見えて来たのが海ほたる。

海ほたる

ここで折り返しとなります。

壁

これは、木更津側へ海ほたるを寄せようと押していのではなく、
単なるストレッチ。

シマちゃん

この日は、天候にめぐまれすぎて、
10月なのに25℃を越える夏日。
折り返しの高低差25m登る2回目の坂道で、結構みんなバテてました。
そして、DJのシマちゃんも足の不調を訴える。
水分の補給不足と、汗の流出による塩分不足で、
足がつりやすくなってきてしまっているらしい。
スピードもガクっと落ちた。

僕が自分用に用意してきたエネルギーゼリーやブドウ糖などを渡すが、
なかなか体調が回復しない。

回収車

そうこうしているウチに、対向車線に回収車が。
ヤバい!
あれに追いつかれたら、足切りになっちゃう。

アクアライン

励ましながら、アクアラインを下る。
しかし、今度は下り坂で膝の痛みがでたらしい。

自転車

救護班の自転車に声をかけて、アイシングの氷を貰ってみる。
治療を見守りながら、
「いいなあ、自転車でアクアライン走れて」
と、内心思っていた。
これぞとばかりに、ご自慢のロードバイクの救護班もいたもんね。
あれ、便乗でしょう。

20㎞地点

なんとか約半分の20㎞地点まで来たけど、
シマちゃんの足の痛みは、ますます増してきているようだ。
時々、立ち止まってストレッチしないと、もう足が動かないみたい。

次の関門は、25㎞地点。
「残り2.5㎞先の関門、15分後に閉まります」
の声が飛ぶ。
ヤバイ。

第四関門

そして、第四関門についたのは、ゲート閉鎖後3分後。
ついに足切り。
アクアラインマラソンは、終わった。


大きな地図で見る

足切り

コースを封鎖され、足切りの人達は、回収車の待つ広場方面へ。
皆、足取りが重い。

今回は伴走するのが役目だったので、仕方がないのだけど、
この日の為に、トレーニングし、接骨院で体のケアをし、準備万端で来たし、
なにより全然走れるに…というのが、やるせない。

んー、今度は自分のために走りたいと思ったよ。
やっぱり伴走する仕事とはいえ、出ると完走したいという気持ちは抑えられない。

回収車

回収車に乗り込む人達をながめながら、
なぜか、ドナドナの歌が頭の中を流れて行きました。

さて、回収車を待つ長い行列の中で、敗者達の弁を聞いていたのだけど、
それで気づいた事があるので、
ビギナーズランナーにアドバイスしたいと思います。
記録より完走狙いぐらいの方。

走り方とかトレーニング方法は専門家ではないので、教えられないのですが、
トラブルを事前に防ぐ方法が、あったのにな!と思った事。

■塩分不足に気をつける

この日は、異例の夏日という事で、予想以上に汗をかきました。
そして汗をかくと失われるのが塩分。
マラソン後の手足、ウエアにはものすごい塩がふいていました。
そして塩分不足になると、足をつったり痙攣したりする確率が高くなります。

対策→塩タブレット、塩飴などを持って走り、適度に補給する。

■水分不足に気をつける

今回は炎天下で給水所に人が詰めかけた事と、
第1回目という事で、給水所のオペレーションがうまくいってなく、
水の供給が間に合ってませんでした。
紙コップを取ると、3分の1ぐらいしか入ってなかったり。
それで、まあいいかと済ませた人達が、水分不足で脱水症状に。

対策→給水所では、待ってでもしっかり給水。途中で脱水症状になるよりマシ。

■エネルギー不足に気をつける

意外に、朝、しっかり食べてない人が多いのに驚きました。
「走る前に食べると、横っ腹が痛くなると思って」
体にエネルギー入れないで走るって、ガソリン給油しないで走るのと一緒。
パンでもバナナでも入れて置かないと。

対策→ガッツリ食べるのが不安だったら、
   コンビニのレジ横にあるミニようかんを食べておくのがオススメ。
   御飯1杯分ぐらいのカロリーと、塩分の補給が出来る。

■エネルギー不足になる前に補給

エネルギージェルを持って走っている人は多かったのですが、
コンビニで売っているウイダーインゼリーぐらいの大きいのじゃなく、
スポーツショップで売っている、パワージェルの方がコンパクトでオススメ。

僕はコレを3つ用意し、10㎞、20㎞、30㎞で定期的に補給する予定でした。
エネルギーが不足する前に、補給しておいた方が、疲れにくいからです。
あと、補給所にはバナナとかパンとかの用意があると書かれていますが、
ビギナーが到達する頃には、全部、食べ尽くされています。
実際にこの日もそうで、当てにしてた補給が出来ず、
保っていた糸が切れてしまった人、多数。

対策→パワージェルで、疲れる前に補給

コレです!エネルギー+ナトリウム(塩分)が補給出来ます。

今年は体力勝負の年とかかげ、スポーツイベントに参戦してきましたが、
これで打ち止め。

■1月…【自転車】東京湾一周サイクリング200㎞(完走)
■6月…【自転車】銚子センチュリーライド160㎞(完走)
■6月…【ランニング】富里スイカロードレース10㎞(目標の1時間切り成功)
■8月…【登山】富士登山(山頂で御来光)
■9月…【自転車】ツールド宮古島(台風の為レース中止)
■10月…【自転車】ツールドちば135㎞(完走)
■10月…【ランニング】ちばアクアラインマラソン(25㎞、第四関門で足切り)

でも、シメのマラソンが悔しいなあ。
来年3月の板橋シティーマラソン出ようかな。
これだったら会場までチャリで行けるし…。

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ツールドちば2012

輪行

ツールドちば2012に行ってきました。参加したのは、成田から鴨川までの約135㎞。僕らは前泊で成田のホテルに泊まることになったのですが、そこまでは輪行。

輪行というのは、自転車の車輪をはずしてコンパクトにして、袋に入れて運ぶ事。電車やバス、飛行機などの乗り物は、こうしないと持ち込む事が出来ないのです。

自転車乗りが輪行をする場合、先頭車両か最後尾の運転席前のスペースを陣取らないと、邪魔になって人の目が気になる…と言い伝えられているので、そこに行くと、なぜか、この日は、輪行の人達が多く、これ以上入りこめない雰囲気。西武線だと、秩父帰りの輪行とか、結構いるんですよね。自分も一回しましたけど。なので、車椅子スペースにお邪魔する事にしました。もちろん、車椅子の方がいないのを確認して。

西武線の場合は、先頭から2両目と、後ろから2両目に設けられていたのですが、山手線の場合は、先頭と最後尾の、連結側(運転席とは逆側)。京成線の場合も、先頭と最後尾でしたが、こちらは運転席側と、皆バラバラでした。

イブニングライナー

コンパクトにしたとは言っても、普通に比べれば大荷物なので、気を遣います。
すれ違う音楽家がチェロやコントラバスを運んでいたり、なぎなたをやっている人が、その長さに困っていたり、見ていて、勝手に親近感が湧きました。

そこで、京成線ではイブニングライナーを使う事に。
車両はスカイライナーの車両なんですが、あちらが新しく出来たスカイアクセス線を通るのに対し、こちらは従来通り、船橋や津田沼を抜けて少し遠回りになるので、旅行客より、通勤帰りの方が多いのが特徴。しかも、特急券がスカイライナーが1200円なのに対し、こちらは、400円。なので、成田空港まで安く楽に行きたい時にもオススメです。

荷物置き場

旅行者がいないから、いつもはトランクでいっぱいの荷物置き場も、ご覧の通りの独占状態です。

ツールドちば

さて、ホテルで一泊。目覚めれば、まさかの雨…。天気予報ではスタート前までにあがるハズだったのに、そのあたりから雨足が強くなってきた…orz。

DJチーム

昨年もツールドちばは参加しましたが、前回が自由に走って良かったのに対し、今回は、役割が決まっています。千葉にあるbayfmのDJ、伊津野亮さんが、毎年このイベントに出ているのですが、今年は一緒に、ロードレーサー初心者の女性DJ3人も参加する事になったのです。左から福田舞衣、中村愛、相川友希、伊津野亮という面々。

そこで、そのサポートをする役回に。しかも、一番のヘタレ担当。細かすぎるモノマネなどで平井理央アナのモノマネをしている、中村愛ちゃん。真ん中で敬礼なんぞして、スタート前が一番ピークというタイプの人です。

ただ、本格的な自転車乗りの人って、スパルタな人が多いから、のんびりポタリング派の僕みたいな方が、結構合っているのかもしれません。

スタート

そして、雨の中、いよいよスタート。

雨天

こちらは、同じ女子でも運動神経のいい、元SDN48の相川友希ちゃん。雨にも負けずに元気よく走る。

九十九里

スタートから約2時間、九十九里に入ったあたりで、やっと雨があがりました。

応援

沿道には、こうしてプレートを持って応援してくれる人達もいます。

実はその昔、マラソンの選手が「沿道の皆さんの声援に後押しされて、走れました」とかって言うのって、奇麗ごとだと思っていました。何を毎回毎回、新鮮味のない同じ台詞をいうのかと。

ところが!
同じくbayfmのDJ達と千葉の富里で行われるスイカロードレースに出場するようになって、はじめて、それを実感する事になります。

声援って人を後押しするんだ。あきらめかけそうな時に、あと一踏ん張り出来る力となるのです。無名な僕らに対し、ありがたいことです。

田園

今回のツールドちば。サポートと言っても、僕は全くのド素人な訳でして。まずは、今回、bayfmチーム全体をサポートしてくれた、
セオサイクル西千葉店さんのチームから、サイトウさんが中村愛ちゃんについてくれました。ギアの上げ下げとか、ペダルの速度とか、やさしくアドバイス!それを見ながら僕もお勉強。

そんなこんなで、もう約100㎞田園風景を抜けると、いよいよ待望の昼食です!

昼食

ここまで途中、2カ所のエイドステーションがあり、ドリンクなどの用意があったりするのですが、ここでは、本格的なお弁当つきで、ちょっと長めの休憩。元気が出ます!

しかも、ここでもボランティアの人達が、お弁当を配ったり、ゴミの片付けをしたり。楽しんでいるのは、僕らなのに…。

余裕

お弁当を食べて、エネルギーゲージが回復したのか、少し余裕を見せる、中村愛ちゃん。

山岳

というのは一瞬で、ここからが難所の山岳コース。ツールドちばで、ここまで100㎞走ったけど、みんながあとで思い出として語るのは、ここから先の35㎞の部分なのです。

大多喜から、養老渓谷を抜けて、鴨川へ出るコース。ヒルクライム的な本格的な登りが3カ所。そのうち2カ所が、男でも足を着いてしまう人が多い、激坂です。

ママチャリ

そんな中をママチャリで走破しようとする強者も。彼は人気者で、周囲から絶え間なく「頑張れ〜」の声が飛びます。中村愛ちゃんも「ママチャリ頑張れ〜」って叫んだけど、「その前にお前が頑張れ」と、周りの人に突っ込まれていました。まあ、愛すべきキャラなんですけどね。

激坂

そして、問題のボスキャラ、最後の激坂。写真は、頂上付近の最後にゆるくなる部分なので、伝わりにくいですが、山の斜面をつづら折りじゃなく、直線的に登るような急斜面なのです。

たいがいの男の人も、ここで足をついてしまいます。中村愛ちゃんも、足を着いてしまい、「押して登るので、上で待っていてください」というので、先に登り切り、待ち構える事に。

号泣

すると手押しでヨチヨチと登って来た彼女は、頂上につくなり号泣。まわりには休憩している人達がかなりいたのだけど、子供が泣きじゃくるぐらいの、大きな声で泣き続けました。

ダム

「大丈夫か?」と声をかけると、「だって死ぬかと思うような坂を必死で自転車押して登ったら、 目の前に、綺麗な風景が…」辛さの涙じゃなく、感激の涙だったのです。

登山だとかヒルクライムだとかした事がある人なら、彼女の気持ちがわかるハズ。同じ風景を見たって、感じ方が違う事がある。高尾山だって、ケーブルカーで登った人と、自分の足で登った人では、山頂の風景を見たときの感じ方が違うでしょう。

後で聞いたら、他にもここで感激の涙を流したコがいました。自分でやりとげないと味わえない感激ってヤツがあるのですよ。

下り

ボスキャラの激坂をやっつけたら、後は、楽しい下り坂。やり遂げたご褒美です。

海

そして目の前に広がる海!

鴨川

サーファー達の脇をおじゃまして、一路ゴールへと。

ゴール

そして、135㎞完走!よくやったヘタレ!…じゃなくて中村愛!

DJ一同

今回参加した女性DJ。雨だわ。坂だわ、長距離だって、みんな辛い思いはしたハズなのに、終わったら口を揃えて「参加して良かった」って。限界まで挑戦した人だけが味わえる充実感に酔いしれていました。最初は無理だと決めつけていた135㎞。自らチャレンジという道を選んだから、それを味わえたのだよね。

いいアシスト出来たのかな?だったら嬉しいけど。

そういえば、このツールドちばを走る前に友人に勧められて見ていたドラマDVDの台詞を思い出したので、シメの言葉の代わりに書いておきます。落ちこぼれ達が東大を目指す「ドラゴン桜」での、教師役の阿部寛の台詞。

日本中の大半の連中はチャレンジもせずに、
東大の事を越えられない壁だと決めつけている。
勝手に諦め、勝手にコンプレックスを抱く。
自分は平凡な人間だから努力したってムリだ。
そういう思い込みが、どれだけ人生を窮屈にしばりつけているか。

彼女達の「ツールドちば」への奇跡。
■第1回:7月19日:「はじめてのロードバイク
■第2回:7月30日:「木更津ファンライド
■第3回:9月26日:「ツールドちば直前練習
■第4回:10月7日:「ツールドちば2012(今回)」

4回で乗れたよ135㎞!

P.S
実は僕も毎回大会に出るたびにサポートされっぱしで…。
セオサイクル西千葉店さん、いつもありがとうございます。

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