富士登山

バス

今年も富士登山に行ってきました。
これで4回目。
富士山に登ったという話を聞いて「連れて行って欲しい」という人が現れ、
ここのところ、3年連続で登る事になっています。
現地に行けば、立派なガイドさんがいらっしゃるのですが、
そこに行き着くまでの、準備段階のアドバイスから旅の手配みたいなポジション。

今回も番組の企画だったのですが、
放送中も、富士登山のアドバイスが欲しいというメールが多数寄せられたので、
今回は、初心者、これから、もしくは来年登ろうという人の為に、
アドバイス風に書いて行きたいと思います。

まず、富士登山にもいろいろな方法がありますが、
初心者にお勧めしたいのがバスツアーです。

新宿を朝7時とかに出発し、バスで五合目に向かい、
そこからガイドさん同行で、登山開始。
山小屋に一泊というか、3時間程度の仮眠をし、
御来光を目指して、午前1時ぐらいから山頂アタック。
御来光を拝んだ後、下山。
下山後は、日帰り温泉で入浴し、ビール。
そしてバスで爆睡して帰るというプランです。

楽だというのもあるけれど、夏場の混雑時は五合目までの道は、
マイカー規制でバスしか通れない事がほとんどです。
だったら最初からバスの方が楽というのがあります。

僕が利用しているのは、トラベルロードのツアー。
御来光を観るのには、8合目以上の山小屋宿泊が断然有利なのですが、
このツアーは、8合目でも上の方の山小屋がセットされる事も多く、
全く初心者の為に、登山グッズのレンタルもある事がポイントです。
そして料金も比較的安いです。

五合目

という訳で、そのバスツアーで富士の五合目までやってきました。
バスツアーの富士登山は、スバルライン吉田口がほとんど。
ここのレストハウスで着替え、登山を開始します。

五合目でのポイントは、深呼吸を繰り返す。

実は、富士吉田の五合目の標高は2304m。
車で来て気づいていませんが、十分に高山なのです。
ソイジョイとか、ポテチなどの袋物を持って行くと、
気圧が低いので、この時点でパンパンになっています。

この5合目に着いてから1時間出発しないのですが、
それは、お土産を買わせる戦略じゃなく、
薄い空気に慣らす為の時間なのです。

なので、待ち時間に意識的に深呼吸をしましょう。

登山開始

そして登山開始。
6合目までは割と平坦な森の中を抜けていくのですが、
この間から、深呼吸をしながら歩く練習をするといいでしょう。
初心者は、楽だと深呼吸を忘れがち。
しかし、この区間のうちに肺を徐々に薄い空気に慣らした方がいいです。

軽装

富士登山、最近は何故か中国人観光客に人気で、
バスツアーの3分の1ぐらいが、中国人だったりするのですが、
オプショナルツアー程度の気軽な感覚らしく、軽装が目立ちます。
これで行けるとしても6合目まで。
その後は、足場、天候、気温などで、こんな軽装じゃ無理です。

そこで、持ち物チェック!

必須アイテム
・レインウエア上下(出来ればゴアテックス)
・リュック
・トレッキングシューズ
・ストック
・ヘッドランプ
・フリース

レインウエアは、100円ショップのビニールカッパや、
ゴルフウエアのカッパじゃダメです。
7合目〜9合目までは雲がかかっている事が多いのですが、雲の中は雨です。
そして山頂は真冬並みの気温。
水が少しでも染みだしたら一巻の終わり。
凍え死にそうになるぐらい冷えます。
ギブアップの失敗談で多いのが、レインウエアの不備です。

洋服はジーンズ、Tシャツなどのコットン系はダメ。
汗を吸って乾かないからです。
ジャージなどポリエステルとか化学繊維の物が、速乾性があっていいです。
登山服はとにかく速乾性命です。

他はレンタルで済ませても、靴だけは買った方がいいでしょう。
岩場や下山の時のような砂利道では、圧倒的に疲れません。
そして雨の時もゴアテックスだと染みないので、
凍傷のように指先が凍える事もありません。

六合目

そしてやってきた6合目。
ここから本格的な登りになります。
トイレがあるのですが、ここはメチャメチャ臭いので、
ここをパスして7合目以降までガマンできるよう、
5合目でしっかり済ませておきましょう。

また山小屋のトイレは有料です。
基本的に、200円程度。
遊園地の入場のように、コインを入れてバーを回転させて入る
…みたいな所もあるので、100円玉は多く持って行きましょう。

六合目

さて、5分休憩した後の6合目です。
山の天気は変わりやすいと言いますが、
ご覧の通り、あっという間に雲に覆われてしまいました。

天気予報で晴れでも、雨が突然降ることもあります。
高度が高ければ高いほど、真冬並みの気温になりますので、
雨に濡れたら確実に凍えます。
なので、レインウエアは必須なのです。

岩肌

自信のない人は、前の方、ガイドさんの後ろを歩く。

団体の後ろの方を歩いた方が、のんびり歩ける気がしている人が多いですが、
楽なのは、前の方、ガイドさんの後ろです。
例えば、ガイドさんが「休憩」と言ってから、後ろが到着するのを待つので、
先に着いている先頭グループの方が、休憩時間が長いのです。
一度の休憩で、1分〜2分ぐらい違うので、のちのちこれが大きな差になっていきます。

雲

7合目近くなると、雲と同じ高さに。

岩山

さて、途中最大の難関、岩場が見えて来ます。
ここで、一歩で上がろうと歩幅が大きくなったり、
歯を食いしばったりするので、深呼吸を忘れ、酸素不足になる人が続出します。

なので常に深呼吸。
吸うよりも、吐くことの方に力をいれましょう。

風船を膨らませたり、遠くの蝋燭を消すイメージ。
肺の中の空気を出し切る事で、新鮮な空気がめいっぱい入ります。

今流行りのロングブレスダイエットとか、
ダースベイダーみたいな感じで歩くといいでしょう。

酸素缶は、気分的にその場しのげても、瞬間的な物なので、
まず呼吸法をマスターした方が、長期的に楽になります。

雲海

休憩の時にあるといいもの
・水500mlを3本ぐらい
・ソイジョイ的なシリアルバー
・塩タブレットとか塩飴的な塩分
・アミノバイタルなどのアミノ酸

水は、だいたい3本ぐらいは飲んじゃいます。
物価は標高が高くなるにつれて、山小屋での値段があがるので
3本ぐらい用意していくといいと思います。
ただ、それ以上だと重くなるので、後は高くても上で買った方がいいでしょう。

休憩の時に、シリアルバーなどで小まめにエネルギーを補給。
エネルギーが空になってからでは回復しにくくなります。
ドラクエでいうホイミをかけながら、小回復していく感じ。

塩分が不足すると、足をつったり痙攣したりする原因となります。
なので、塩分の補給も必要です。
エネルギーと塩分補給を同時に出来る、スポーツようかんというのもあります。

顆粒やタブレットのアミノ酸を補給していくと、
筋肉の疲労を軽減出来ます。

山小屋

そして、本日の宿、8合目の山小屋「元祖室」に到着。

カレー

山小屋での食事はだいたいカレー。

山小屋であると便利な物
・魚肉ソーセージとかチーカマ
・携帯の乾電池式か、エネループの充電器
・ウエットティッシュ
・歯磨きガム
・アイマスク、耳栓

山小屋によって食事の量が違うので、足りない時に、
魚肉ソーセージやチーカマなどがあると、
ちょい足しでボリュームアップ出来ます。
足りたら、補給食代わりに、登山か下山のどこかで食べればいいし。

山小屋ではコンセントは使えないので、
乾電池式などの充電器はもっていきましょう。
乾電池も上だと高いので、多めに持っていきましょう。
山では携帯の電波が悪く、電波を探すために、バッテリーの消耗が早いです。

そして山小屋では水道が使えません。
なので、ウエットティッシュで、顔を拭いたりしてサッパリ。

同様に歯磨きも出来ないので、歯磨きガムを。
特に夕食がカレーなので、口の中がしばらくカレーの臭いだし、
雑魚寝する時に、まわりもカレー臭くなるので、
みんなで歯磨きガムでリフレッシュするといいでしょう。

山小屋は密着状態の雑魚寝なので、イビキや明るさで寝れない人も。
気になる人は持って行きましょう。

夜景

富士山からの夜景。
たぶん河口湖方面だと思われます。

今回は、2台のカメラを持って行きました。

1台はSONYのCyber-shot TX20。
防水なのとカバーをスライドさせるだけで起動するので、
手袋をしている登山などの時に活躍します。
この夜景の前までが、このカメラで撮ったものです。

夜景を撮ったのは、SONYのα NEX-5。
一応、コンデジのCyber-shot TX20でも色々夜景を撮ってみたのだけど、
あまり綺麗に撮れませんでした。
ミラーレスといえど、一眼だと写りは違います。

ただずーっと首からぶら下げてはつらいので、
一眼は、山小屋での夜景と、ご来光の時と決めてリュックにしまってありました。

北斗七星

こちらは富士山から見た北斗七星。
昨年は偶然撮れていたのですが、今年は狙って撮りました。
夜景や星空を撮るときは、山小屋の手すりにカメラを固定して撮ると、
ブレな少なくて星などが撮れる可能性が高くなります。

夜間登山

さて山小屋からの翌朝アタックですが、
翌朝と言っても午前0時30分起床の1時出発。
その頃には、すでにヘッドランプをつけた登山者が、大勢登ってきています。
なんだかクリスマスツリーみたいですね。

翌朝アタックの時にあるといい物

・ヘッドランプ(必須)
・スキー用の手袋
・コンパクトにたためるダウン

足元が暗くて見えないので、ヘッドランプは必須。
しかも岩場で両手を使う事が多いので、手持ちじゃダメです。

また8合目以上は、深夜で気温が真冬並みになるので、
これまで軍手でもよかったのですが、スキー手袋の方が万全。
ご来光待ちなども芯から冷えるので、中にダウンがあるといいです。

ヘッドランプ

山の稜線にヘッドランプの列が。
ハメルーンの笛吹きのように、ご来光という言葉に導かれて、黙々と山頂を目指します。

御来光前

そしてついに山頂へ。
この日のご来光は、4時51分予定。

霧

さあ!あと1分って時に、あろうことかガスが立ちこめてきました。
ありえねーー!寸止めすぎんだろ!

御来光

なんとなくモヤっとしたご来光。
これはこれで幻想的なんだけど、なんか釈然としません。

御来光

それでもあきらめずに狙っていてら、雲の切れ間から、
なんとかご来光を捕らえる事が出来ました。
よかった〜。

下山

そして下山。
登山をしたことがない人は、なかなか理解出来ないのですが、
実は、下山の方がつらいです。

登山のつらさは、心肺能力のつらさだとすると、
下山のつらさは、膝や足の能力の限界的なつらさ。

歩くコツとして
火山の砂利道で滑りやすいので、歩幅を狭くして、歩数を多くして下る。
大股だと足元が滑って安定しないので、足への負担が大きくなります。

ヒルクライマー

…てな訳で、初心者3人を連れて登った今回の富士登山も無事成功!
良かった!良かった!

下山後にあればいいもの
・サンダル
・下山後の着替え

下山後にお風呂に入ると、締め付けるタイプの登山靴は履きたくなくなります。
そこで、サンダルなど開放感のあるものがあるとベスト。
下山後の着替えと共に、5合目のコインロッカーに預けていけば、
登山のジャマにはなりません。

今回、ヘタレキャラ返上企画みたいな感じだったので、
「山をなめない方がいい」
なんて言葉もいっぱい頂戴しました。

ただし、これは2種類に分類されます。

山を知らない人は…。
山をなめない方がいい!危険が沢山あるから、お前なんぞに出来る訳がない。
だから行かない方がいい!やめとけ!やめとけ!

しかし、山を知っている人は…。
山をなめない方がいい!
だから装備をしっかりして、ガイドの言うことを聞いて、
きっちりルールを守れば、必ず登れるハズ。
だから頑張って登って、いい風景楽しんで来てね!
健闘祈ってるよ!

僕らが富士5合目で帰りのバスを待っていると、
下から、自転車でヒルクライマーの方々が、どんどん登ってきました。
思わず話しかけてみると、
1合目から20㎞を2時間ぐらいかけて登ってきているのだそうです。
でも、その前に東京から自走で、富士山来ているけどね…と。

て事は、東京から往復250㎞ぐらい?
富士山まで自走でヒルクライムか…。

中学生

そして中学生ぐらいの男の子も登ってきました。
彼は3時間ぐらいかかったって。

ヒルクライムかあ…。

と、その前に!
次は、9月末の宮古島ロードレース100㎞タイムレースに出場!
時間内完走を目指します。

2012年は体力勝負やー!

■3回目・2011年富士登山(お鉢めぐり)
■2回目・2010年富士登山(雨)

富士

P.S
翌日、職場から観た富士山。
ああ、あそこに登ったんだなあ…と、感慨もひとしおな訳ですよ。

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