ブリジストン・ロードマン

珍しく仕事の話でも書いてみます。10月から新しく担当となった番組がスタートしました。bayfmで、金曜日の夜8時30分から放送の、「ぶっちゃあのロッカールーム」。

芸歴36年、これまで売れた経験無し、ブッチャーブラザーズの、ぶっちゃあさんの番組です。ご本人、62歳にしての、初冠番組です。

楽屋ではめっぽう面白いけど、本番に弱い。しかも滑舌が悪く、話があっちこっちに飛ぶ。だけど、人脈だけはとてつもなく広いので、その人脈を使った、面白い番組を作れという指令。

芸能人草野球のリーグを主催している事や、お笑いライブを主催している事から、とにかく人脈が広い。まだ売れる前の若手芸人の面倒を見てきたので、今の売れている東京の芸人は、ほとんどが、この「ぶっちゃあ」さんの世話になっていると言っても過言ではありません。

30分の番組なのですが、そんな人脈から、1週目と2週目にゲストに来てくれたのは、伊集院光さん。本人が、TBSラジオで、ぶっちゃあさんの事をネタにしていて他局にもかかわらず、ゲストで出てきた番宣をしてくれたので、放送終了後、TwitterはTBSリスナーで大盛り上がり。

3週目と4週目は、事務所の後輩で教え子のメイプル超合金のカズレーザー。

この番組では、売れた経験の無い、ぶっちゃあさんが、毎回、売れっ子に「どうやったら売れるか」を相談するのですが、そんな中で、カズレーザーが言ったので印象的だったのが、10代に身につけた物が一番の武器になるという事。いろいろなタレントが特徴付けの為に、○○マニアですというけど、大人になってからの知識は、いかにもマニアっぽい知識になってしまう。知識じゃなく、体験の積み重ねがないと本物にならないという物でした。

で、自分が10代に夢中になった物は何だったかというと、ブリジストンのロードマンという自転車なのです。フラッシャーがついたジュニアスポーツ全盛期に、大人ぶって買って貰ったのが、ロードマン。

当時、だいたいが5段変速だった時期に、5×フロント2の10段変速。完成車ではなく、パーツが選べるカスタムオーダー。みんなが安全面から、セミドロップハンドルに乗る中、完全なドロップハンドルというのも、自慢でした。とにかく、休みの日にはピカピカに磨いていました。そして、自慢の自転車で、ちょっと遠出。

ん、今とやってる事、大して変わらないじゃないか。

18で東京に出てきてからは、ママチャリオンリーで、大人になってもスポーツ自転車には、ずーっと乗ってなかったのですが、友人の勧めでGIOSのクロスバイクに乗り始めたのが、7年前の2010年。

若手の作家がテレビやネットで見た知識ばっかだから、実際に見にいこうと、自転車に乗ってあちこちに出没。「ネットではこう言われてるけど、実際はこうだった」が、確かに武器になっています。この強みの源流は、中学時代に買ったロードマンにあったのか…。と、カズレーザーの言葉を聞いて、バチバチバチと、一瞬にしてつながっていったのでした。

そして、もう一つの趣味が、レコード。毎月、お小遣いの中からは、1枚しかレコ−ドが買えなかったので、放課後、本屋で立ち読みして、音楽雑誌の新譜レコメンドをチェックし、良さそうなものを、1枚だけ厳選で購入。その他は、FM雑誌をチェックし、アルバム特集を、丸々録音して聞くというのを繰り返しいました。

ん、だから今、FMラジオ局で働いているのか。

そうか、そういう事か。好きな事が仕事に生きているのか。それは良かった。

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