はまの屋パーラー(有楽町)

ニッポン放送

有楽町で仕事が終わったので、久々にこの辺をぶらぶら散歩。このニッポン放送が、僕のラジオの仕事のスタート地点です。

当時は、まだ電話リクエストなるものがあり、電話オペレーターがリスナーの電話を受け、リクエストやエピソードなどを聞き取って、紙にリライトして、ディレクターや作家に渡すというバイトがありました。

アルバイトは、作家見習いが多く、DJが読みやすいように、面白くまとめると評価され、番組付きの作家見習いに昇格出来るという、オーディションンのような性質も持ち合わせたバイトでした。そこから、番組の1コーナーの原稿を任されたり、少しずつ仕事を任されるようになっていきます。

有楽町

その頃は、貧乏だったので、先輩にご馳走になる日々。当時、右手のビルに「リプトンコーナー」というティールームがあり、よく連れて行ってもらい、サンドイッチをご馳走になったのですが、お店はもう無くなっていて、スタバになっていました。

ピチカートファイブの「東京は夜の七時」という曲に「待ち合わせたレストランは もうつぶれてなかった」という歌詞がありますが、油断していると思い出の場所は、チェーン店になっていたり、建物ごとなくなって駐車場になっていたりします。寂しいですなあ。

万世

そのビルの地下にあった、肉の万世の万世麺店。貧乏だった当時は「ご馳走=肉」で、高級なステーキや、しゃぶしゃぶじゃなくて、定食屋の生姜焼きでも、ハンバーグでも、「肉=ご馳走」でした。こちらの名物は、厚切りの豚バラ肉に衣をつけて揚げたものがドーンと乗った排骨拉麺で、ギャラが入った時の奮発メニューでした。このお店は、まだあったか!しかも、値段がそんなに変わってない!

はまの屋

懐かしの場所めぐりで、お隣のビル、新有楽町ビルヂングに行ってみました。丸の内から有楽町にかけてのビルは「ビルヂング」の名前がついている所が多いのですが、三菱地所の再開発で、2002年から順次ビルディングに改名。ビルヂングは、絶滅危惧名称、レッドネーミングです。

その古いビルの地下1階にあるのが「はまの屋パーラー」元々は老夫婦が営んでいたお店ですが、2011年に、45年の歴史に一度幕を下ろしました。ビルのオーナーが、同じようなお店を作りたいと新たな運営を探した所、場所の雰囲気に惚れ込み、居抜きでお店を続ける事にしました。その時に、前の店主を招いて作り方の指導を受け、「はまの屋」の味を受け継ぐ事になったのです。谷中の「カヤバ珈琲」みたいな感じですね。

占い

レトロな店内には、コイン式の星占いの機械も。昭和な喫茶店には、よくコレが置いてあったなあ。

占い

自分の星座の所から100円を投入してレバーを引くと、巻物のような占いが出てきます。まず、全体運が書かれているのですが、運勢は「吉」カプセルの上がルーレットになっていて、レバーを引くと回転し、玉が止まった数字が、今日の運勢となります。僕は「12」だったのですが、「毎日軽い運動を続けて吉」でした。やはり、自転車がラッキーアイテムなんでしょうね。

サンドイッチ

サンドイッチは、もちろん一種類でもOKですが、2種類を組み合わせる事も出来ます。選んだのは、たまごサンドと、フルーツサンド、630円。プラス30円で、パンをトーストしてくれます。昭和な喫茶店では、玉子サンドと言ってもゆで卵をつぶした物ではなく玉子焼きを挟んだ物の方がが名物メニューである事が多いですね。「玉子焼きサンド」と名乗った方が、わかりやすいと思うのだけど。

食べながらふと前の席にめをやると、来週ゲストに迎えるタレントさんが、くつろいでいました。たぶん、ニッポン放送の帰りなんでしょうね。まだ、ご挨拶した事ないので、挨拶すべきか迷ったのですが、プライベートで、くつろいでおられたので、ご挨拶は、改めてという事にしました。

■はまの屋パーラー
■東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル B1F
■営業
9:00~18:00(月〜土)
10:00〜17:00(日)
場所はこのへん
お店のサイト

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ぐすたふ珈琲(江古田)

看板

雑誌「Hanako」の「喫茶店に恋して」という特集で、江古田の喫茶店が取り上げられていました。中盤に学生街の喫茶店という事で、「モカ」と「林檎」「ヴィエイユ」小竹向原の「音楽喫茶acacia]新江古田の「江古田珈琲焙煎所」が取り上げられていたのですが、前半の「ネオ喫茶の新世代マスター」という特集で、「ぐすたふ珈琲」が大きく取り上げられていました。

南口の江古田コンパから練馬総合病院方面に向かい、いつもチョークで道路に標語みたいなのを書いている、ゴミ屋敷ような謎の家を通過したあたりにあります。路地に入る角の所に、ベルベットの椅子に置かれた看板があり、この路地を入ります。

かつては、といってもかなり昔ですが、このちょい先に青果市場のようお店があり、その向かいに肉屋が二軒、隣にパン屋、定食屋と、ちょっと賑わっていた一角なんですが、青果店の撤退と共に、いっきにそれぞれのお店が閉店し、すっかり寂しい一角となってしまいました。和定食の「平和」は、よく通ったなあ。

ぐふたす珈琲

外観からは想像できないのですが、Hanakoの記事によると、以前はスナックだった物件のようです。

店内

店内はカウンターがメインで、自分が座っている店の奥にソファー席が。昭和感漂うベロアの椅子や、ファーの壁材ですが、逆に今、モダンな感じがするから不思議ですね。スナックとは違う重厚感があります。リノベーション系だから、新店なのに懐かしい感じが漂います。

トースト

トーストを注文すると、「千川通りのヴィエイユの物を使っています。今出ていったのがご主人なんですよ」と、教えてくれました。トーストは、400円。ミルクとマンデリンの2層からなるカフェオレグラッセ650円。

最近、読書といえばエッセイばかりだったのですが、映画「祈りの幕が下りる時」を観てから、東野圭吾の加賀恭一郎シリーズで、映像化されていないものを制覇しようと読み始めました。電車で読んでいて、もうちょっと読みたいなという時に、お店に入って続きを読んだりするのですが、このお店、読書によさそうだなあ。適度な静けさがあって。

■ぐすたふ珈琲
■練馬区旭丘1丁目56-13
■営業:10:00〜18:00
■定休日:水曜
場所はこのへん

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