カフェ・クーポラ(目白)

緊急事態宣言で、外出自粛が叫ばれていますが、この自粛ってどこが基準なんでしょうね?

往々にして、自分より出歩いている人を「甘く見てる」と叩き、自分より厳しい人を「自主警察」と叩きがちですが、まず自分の基準がそれぞれ曖昧で、何が正しいというのがイマイチはっきりしません。

例えば、僕達の場合、1回目の緊急事態宣言同様に、局への出社は週1回だけとなり、その他は全てリモートとなりました。DJ二人で行っている番組は局がマイクを貸し出して、片方が自宅からリモート出演。ゲストのキャスティングも禁止で、する場合は電話出演限定に。スタジオ内にいていいのは一人だけに。普段は街から中継していたレポーターは、自宅から特別企画に変更。打ち合わせはZOOMで。

このように厳しくなったのですが、TVを見ていると、外出自粛と医療崩壊を叫ぶワイドショーではアクリル立てているのを言い訳に、アナウンサー、コメンテーター、ゲストも一同にスタジオにいます。1回目の時はコメンテーターの多くが、リモートで、モニター出演していたハズですが、そこまで戻さない番組も見受けられます。自分が受けている自粛基準と比べると「ぬるい」と感じてしまうのです。

同じラジオ局でも、他局ではブース内にアクリル立てて複数名入っている写真があがっていたりするので、一口にマスコミと言っても、このように基準や温度差はまちまちです。

こうして、公共の交通機関を使わずに、自転車で目白までやってきた訳ですが、それでも出歩いていると批判する人もいるでしょう。

実は、週一の出社となった為に、困った事もおきています。原稿や音声のデータなどはメールでやりとり出来るのですが、実際に番組で使う物を局に届けるには、週一の出社日を使うしかなくて、翌週に使う分を全て揃えてその日に運ばなくてはなりません。今回は、それを買い出しに来たのです。

番組にも自粛警察からのクレームメールは届き、「緊急事態宣言が解除になってからお出かけくださいね」と注釈をつけて情報を流しても、おでかけを推奨するとは何事だという人はいます。

そこでこんな事態を逆手にとって、「スーパーでお宝探し」というコーナーを作りました。話題の商品をスタジオで試食したりして情報を流し、リスナーには夕食の買い出しの時に「ラジオで言っていたのコレだ!」と、お宝探ししてもらおうという物。

情報感度の高い話題の商品って、カルディ、成城石井、クイーンズ伊勢丹で見つかる事が多く、今回はそれで目白に。

最初に番組で紹介して当たったのが「陳麻婆豆腐」。

旨い麻婆豆腐について話していたら、江古田の「ぽかんと」のmamoさんが、激辛だけど美味しいよと教えてくれたのが、これ。そこで探し出して試食したら、汗が噴き出し鼻水が出てくるほど激辛なんですが、旨い。番組スタッフに提案すると、激辛好きのディレクターが飛びついて絶賛。さらにDJに渡して試食してもらったら、本人は玉子に黄身を入れて中和しないと完食出来なかったけど旦那が絶賛したという事で、満を持してこのエピソードを番組で紹介しました。

「辛いけど旨い!旨いけど辛い!」というキャッチフレーズを勝手につけて紹介。見つからない時は、カルディか成城石井で見つかりやすいという話をしたら、「見つけた!」「うちの近所にはない」と、リスナーが大盛り上がり。3週にわたって「陳麻婆豆腐目撃情報」をやっていたら、公式さんの耳に入り、だったら番組でプレゼントを提供したいと商品を送ってくれました。

見つかるか見つからないかというさじ加減が良かったのだと思います。江古田だと以前は「みらべる」だけでしたが、最近、駅前の「マルマン」にも入るようになりました。ライフには置いてないですが。

この勢いで、第二弾は、唐揚げなどにのっけると旨い「ハウスののっけるレモンペースト」を紹介したら、こちらもハウスさんの耳に入り商品をプレゼントに提供したいと打診が!こちらは逆に「ライフ」にしか無かったです。

このコーナーで扱う商品は、自分が試食して本当に旨いと思わないと熱が入らず盛り上がらないので、こうして商品さがして試食の日々を続けています。

さて、その帰り道。目白のカフェ、クーポラに寄りました。一人で会話もせず、注文した物が運ばれるまで店内ではマスク。外すのは食べる時だけですが、それでも自粛警察に批判されるでしょうか?

頂いたのは、1月限定の「りんごと紅茶のパフェ」1800円。

りんごのパフェなのに、あえて生のりんごを使わず、りんごチップス、紅玉ミルクジェラート、りんごのキャラメリゼ、焼きりんごの赤ワイン風味を、りんごのお酒シードルのジュレでとリレーしていく憎い構成。

アクセントは赤くるみ、くるみのヌガー。中継ぎはクープラの最多登板マスカルポーネのムース。最後はアールグレイのパンナコッタで締めくくり!お見事です!

自粛生活の中で、久しぶりにこういう美味しい物を頂くと、少し心が晴れますねえ。

■CAFE CUPOLA mejiro
■東京都新宿区下落合3-21-7 目白通りCHビル1F
■営業:
8:30~20:30(火水木土)
14:00~20:30(金)
8:00~18:00(日)
■定休日:毎週月曜
場所はこのへん
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ロイヤルホスト(新江古田)

最近ハマっているのがロイヤルホストです。パティスリー並のクオリティの高いパフェもきっかけの一つだったのですが、それを後押ししたのが、フードライター平野紗季子さんのポッドキャスト「味な副音声」。

Spotifyなどでも聞けるのですが「この世にロイヤルホストがある限り」という回では、ゲストに人気のインド料理店「エリックサウス」などを経営し、しかもフードライターでもある稲田俊輔さんをゲストにお迎えして、ロイヤルホスト愛をマニアックに語っているのです。

この記事の最後にポッドキャストのURLを貼るので、まずは写真と文章で全体像を。

平野さんも稲田さんも文章が面白いので、よく読んでいます。一般的に活字媒体出身の方って、回りくどい言い回しを使いがちで、文章は面白いのですが、喋るとだらだらしてしまいがち。なかなか結論にたどり着かず「アレ?」と思う事が多いのですが、このポッドキャスト、聞いてみるとこの2人は喋りも面白いしテンポもいいのです!

しかもポッドキャストなので、マニアック上等で、専門的知識がポンポン登場するのが、逆に聞き応えがあります。TVやラジオだと一般の人が置いていかれないようにという配慮もするので、どうしてもトーク内容が薄味になりがちなのです。そのマニアックさと一般受けのバランスを上手に取った成功例が、「マツコの知らない世界」でしょうね。

平野さんのポッドキャスト「味な副音声」は、マニアックだけど、食べ歩き好きの自分がからすると、本当にちょうどいいコンテンツ。そのメニューを知らなくても、喋りの熱量でおいしさが伝わります。自分もこの手の番組をやりたいのですが、マニアック過ぎるとお叱りを受けるので、真夜中の番組でこっそりやるようにしています。

お二人のプロフィールをおさらいしておくと…。

「生まれた時からアルデンテ」平野紗季子

平野紗季子さんは、平成3年生まれで物心ついた時には日本でもパスタはアルデンテが浸透している時代を生きている人。なので、パスタに関しては、腰のないナポリタンをありがたがる昭和バイアスが許せない的な、独自の視点で注目された方です。

「人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本」稲田俊輔

一方、稲田俊輔さんは、人気のカレー店「エリックサウス」を経営しながらも、サイゼリヤの生ハムやワインなどを評価し、コスパ良く飲む方法を紹介して話題になった方です。

コスパというと安くて大盛な物派と、質のいい物をお安く派に分かれますが、稲田さんが提唱するのは「こんな質のいい生ハムがこのお値段で!?」という後者です。

ポッドキャスト「この世にロイヤルホストがある限り」という回では、お互いにお勧めのメニューを一品ずつ紹介し相手の方に実食してもらうのですが、平野さんがお勧めしたのが、「国産豚ときのこのポルチーニクリームソース」。

仕事で頭が沸騰している時とか、心が折れかかっている時に、つい頼んじゃうのがこのメニューだそうです。

彼女の中では「お洒落な油そば的存在」との事で、生パスタの中太麺に、こってりしたブラウンクリームソースが絡まって美味しい。しかもトッピングの舞茸が揚げてあり、水分を飛ばす事で茸の旨味が凝縮されていると絶賛。

というトークを聞いているうちに食べたくて仕方がなくなり、すぐに新江古田のロイヤルホストへ!近くにロイヤルホストのあるありがたさよ!敬意を表して、ロイホとは略しません。

食べたらマジ旨い。脳内にサンプリングしてあった平野さんの言葉が、一口食べるごとにポンポンと再生されていきます。「水分を飛ばす事で茸の旨味が凝縮」。確かに!なんか、「ウンウン」うなずきながら、あっという間に完食。

江古田には美味しいイタリアンが沢山ありますが、ロイヤルホストも侮れないです。これはまた食べたい!

「国産豚ときのこのポルチーニクリームソース」から話を聞きたいというせっかちな方は、右のカウントを-18:15 に持って来てください。そこからパスタの話がスタートします!

■ロイヤルホスト 江古田店
■東京都中野区江原町3-33-10
■営業:9:00-24:00(緊急事態宣言下で、8:00〜20:00)
■定休日:無休
場所はこのへん
お店のサイト

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