中野に髪を切りに行った後に恒例となっている、丸井裏のムトウ コーヒー ロースタリーでの一休み。
店頭には「ゲイシャ種入荷」の文字。
高級なコーヒーと聞いて「ブルーマウンテン」を思い浮かべるのは、僕と同じぐらいのオジサン、オバサンだと思いますが、今やブルーマウンテンはほぼ消滅してしまいました。シャンパンがシャンパーニュ地方で造られた物しかその名を名乗れず、他はスパークリングワインと呼ばれるように、ブルーマウンテンもジャマイカのブルーマウンテン山脈の内側で収穫された物しか名乗る事は出来ません。しかし、この地がハリケーンで被害を受けた際に、この地区以外の同じ品種の物をブルーマウンテンとして出荷する偽物が横行し、ブランドの価値が落ちてしまいました。
残念ながら閉店してしまったのですが、同じく中野にあったアザミに行くと、メニューの裏に「偽物のブルーマウンテンにご注意を」というような事を啓蒙する文章が綴られていましたね。
その後、高級な豆として台頭して来たのが「ゲイシャ種」です。こちらはエチオピア南西部の「ゲシャ」が名前の由来なんですが、品種の名前なので、色んな地域で栽培され、パナマ産が有名に。周辺のコスタリカやコロンビアでも栽培されています。
ゲイシャは900円。高いと思った方もいらっしゃると思います。500円のコーヒーと比べると高いですが、かつてスタバで2000円で出されて話題になった事もあるぐらいの希少種で、その半額以下で提供しているのだから、それを考えるとお手頃だし、コスパが良いです。まあ、どう捉えるかによりますが。
前回こちらでゲイシャを飲んだ時は、ナチュラルだったので、赤ワインのような濃厚な味わいだったのですが、今回はウォッシュトなので、柑橘系のような爽やかでフルーティーな味わい。コーヒーって豆っていうけど、コーヒーチェリーという果物の種だという事を思い出させてくれるような味です。
練馬界隈で、ゲイシャ種を期間限定で出してくれるのは、豊島園の隠房(かくれんぼう)、こちらは店内が空いている時に色々と質問するとコーヒーの事を教えてくれます。ゲイシャ種の事を教えてくれたのもこちらでした。
江古田でも、現在、休業中ですがアポロンズゴールドで、お安くゲイシャ種を出してくれていました。現在、海外向けの通販をメイン事業にしているようで、店舗はお休みしていますが、豆の品質にこだわるコーヒーマニアの間では評価の高いお店なので、再開して欲しいなあと密かに思っています。
■MUTO coffee roastery(ムトウ コーヒー ロースタリー)
■東京都中野区中野3-34-18
■営業:11:00~19:00(18:00L.O)
■定休日:水木
■場所はこのへん
■お店のサイト