いよいよツールドフランスが開幕しました。
カフェ好きのみなさん、今回はマニアックな話になります。
先にあやまっておきます。すいません。m(_ _)m
日本ではまだまだ少ない自転車好きがTVの前にかじりつく中、
6月30日のプロローグの6.4kmを1分おきにスタートしていく個人タイムトライアルでは、
レディオシャック・ニッサンのファビアン・カンチェラーラが、
7分13秒46(平均速度53.2km)という圧倒的なタイムで優勝。
トップの証しである黄色いジャージ、マイヨジョーヌに袖を通しました。
中継しているJ-SPORTSでは、いろんな商品が当たる
「トップの選手が出るチーム当てクイズ」というのをやっていたのですが、
僕は、レディオシャック・ニッサンを予想していたので、見事的中!
…と言っても、商品の方が当たった訳ではありませんが…。
さてさて、今回のツールドフランス2012。
優勝候補だったコンタドールと、アンディー・シュレクが欠場という事で、
総合優勝争いは、2連覇を狙うBMCエヴァンスと、
強力なアシスト陣を揃えた、SKYのウィギンスの戦いか。
あと、スプリンター対決では、
SKYのカヴェンディッシュ 対 新鋭リクイガスのサガンなども注目。
そんな中で僕が応援しているのは、この人!
BMCのジョージ・ヒンカピー。
優勝に絡む選手ではなく、その選手をサポートするアシスト。
本来なら地味な役割なのだけど、この選手が凄い!
今大会で17回目のツール出場で、ズートメルクの記録を抜いて単独最多出場。
そのうちエースを総合優勝に導いた回数は9回。
ランス・アームストロングの7連覇全てをアシストした唯一のアシスト選手であり、
コンタドールとエヴァンスの総合優勝を、1回ずつアシスト。
ロードレースのアシストと言っても、見たこと無い人にはわからないと思うので
あえて野球で例えてみます。
アシストというのは、野球でいえばランナーを確実に進める
バント職人のような感じ。
元巨人の川相みたいな役割ですね。
自分を犠牲にしながら、確実に送る。
チームのエースを、いい位置に送り込んだり、
また逃げている他のチームの選手の所まで追いつき、エースを送り届けたり。
サッカーでいうと中村俊介が、空いたスペースに芸術的なスルーパスを出し、
結果FWがごっつあんゴールみたいな。
いわば、アシスト職人!
優勝請負人ですよ。
しかも、2009年ツール・ド・フランスでは、HTCチームの一員として
マーク・カヴェンディッシュのステージ6勝をアシスト。
特に、最終21ステージ、パリのシャンゼリゼで
ライバルチームのガーミンから先頭を奪い返し、
レンショー、カヴェンディッシュとリレーし完全優勝した、
HTCトレインは語りぐさです。
しかも、この時、鎖骨の骨折しながら走っていたというから驚き。
第17ステージの落車で、骨折。
その後、21ステージまで、リタイアせず、押し通して走り抜きました。
でもって、完璧なアシスト。
鉄人ですよ。
野球で言うと、川相+衣笠みたいな。
逃げいている選手を追うときのヒンカピーは、
前に選手が見えてくると、いきなりスピードを上げ、
逃げの選手にくらいつきます。
サバンナで逃げるインパラを、トップスピードで追うチータみたいに。
今年で、ツールを引退するという、ヒンカピー。
その最強のリードアウトの姿を、この目に焼き付けたいと思うのです。
P.S
こうして書いても、チンプンカンプンの人が多いと思うけど、
twitterで「ヒンカピー」で検索すると、
応援している人がメチャいる。
皆に愛されるヒンカピー、頑張れ!