2013年の6月29日から7月21日まで、
自転車レースの最高峰と言われるツールドフランスが開催され、
その公式プロモーションビデオが公開されています。
今年は、ツールドフランスの100回記念大会。
しかし、それに泥を塗るように、
ランス・アームストロングのドーピング告白で、全ての記録が抹消され、
もちろん、このPVにもランスの姿はありません。
かねてから、ロードレースの世界では、ドーピング疑惑があり、
選手達はそれを否定してきましたが、
もう膿を出し切ろうという機運になったのか、
かつてのドーピングを告白する選手が増えてきました。
近年になってからはドーピングはないと言いながら、
王者コンタドールから禁止薬物が検出され、
2010年ツールと、2011年ジロのタイトルは剥奪。
昨年のツール中にフランク・シュレクからは、
禁止薬物の使用の痕跡を消す利尿剤が検出され、1年間の出場停止に。
いずれも本人達は薬物の使用は否定し、
食べ物や他からの混入を主張しているけど、認められてはいません。
なぜ近年になっても、ドーピングから抜け出せないのか。
ロードレース界は膿を出し切って、いち早くクリーンなスポーツになって欲しい。
でもこれは自転車スポーツ界だけの問題ではありません。
ドーピングを主導した医師も逮捕されいますが、
自転車以外のプロスポーツ選手も顧客となっていた事も報道されています。
自転車レースのドーピングで逮捕された医師の顧客には、
スペインで人気のサッカーチームの名前も取りざたされているし、
イタリアの人気チームを引退した選手は、自叙伝の中で、
イタリアサッカーは、ドーピング、そして八百長に満ちていると告白。
最近では、韓国と中国のサッカーの八百長常習化が発覚。
あまり報道されていませんが、アフリカのマラソンランナー達も、
近年になってドーピングが発覚し、記録を抹消となる選手が増えています。
野球のメジャーリーグでは、
ホームラン王達が、禁止されているステロイド剤を使って
肉体増強していた事が発覚。
ホームランの記録の話になると、
「薬ありで?無しで?」という冗談のような会話に。
日本の国技である相撲も、長年、力士からの八百長告白がありながら
相撲協会は否定。
しかし、野球賭博の捜査から、
携帯の残されていた八百長のやりとりがついに発覚。
そして、各競技、勝利至上主義による体罰問題。
パワハラ、セクハラ。
健全な肉体に健全な精神がやどるという言葉がむなしくなるほど
歪んでいるスポーツ界。
ツールの100回大会に泥を塗った、ドーピング発覚のように、
東京オリンピックの誘致に、自ら水をさしている各団体。
スポーツを楽しむ為に、それぞれのスポーツ界は、
隠蔽体質を改め、いち早く、クリーンになって欲しい。
出来れば無かった事にしようとするんじゃなくて、
いち早く、膿を出し切って欲しいのです。
あの感動が、ドーピングや八百長による物だったと知ったときの、
虚脱感。
心より、熱くなって楽しみたいのです。
P.S
僕が制作に加わっているラジオ番組に、
ロンドンオリンピックの男子トライアスロンの
細田雄一選手が遊びに来た時、雑談していたら
「この間まで、幸也と一緒にずっとタイで練習していたんですよ」と。
自転車ロードレース、チーム・ユーロップカーの新城幸也選手。
昨年はツールドフランスで敢闘賞も受賞した新城選手に、
自転車の極意を教わる為に、一緒にキャンプしたのだそうです。
1日250㎞ぐらい走り、平均時速50キロぐらいでしごかれたとか。
新城選手は、所属するユーロップカーがジロ・デ・イタリアに招待されなかったので
ツールドフランス1本に照準を絞ってくるハズ。
あとは、オリカ・グリーンエッジの別府史之選手、
サクソバンク・ティンコフバンクの宮澤崇史選手などがチーム内で活躍しているので
3人とも選ばれれば、これまでの日本人同時最多出場となります。
ぜひ、一人でも多くの日本人選手が出場出来るよう、
それまでのシーズンを見守りたいと思います。