山下達郎のコンサートに行くために原宿に降り立つと、駅前のすぐ近くに「Jing」という商業ビルがあります。実は最近ニュースになっていた「東京タピオカランド」が期間限定で出来る場所なのです。現在、テナント工事中。
元々はコクドのビルだった所を東京オリンピックに向けて、商業施設を作る為に開発。「東京タピオカランド」は、2019年8月13日(火)から9月16日(月・祝)までの期間限定で、多数の有名タピオカ店が出店予定で、一度に楽しめるそうです。
渋谷の109地下にはスイーツ食べ歩きゾーン「モグモグスタンド」が作られましたが、今や若者を呼び込む為には、スイーツがあって、そこにファッションという二段構えでないと、十代の集客が難しくなって来ました。今後、こういうスイーツパラダイス的なフードビルは増えていくんでしょうね。
さて、本題に戻ってNHKホールで行われた山下達郎コンサート、僕の人生で見たコンサートの中でトップに躍り出ました。
知り合い達と「死ぬまでに見ておいた方がいいコンサートって何?」という話になった時、複数の人間からあげられたのが、山下達郎という名前。TVのミキサー、音効、ラジオのディレクターという音のプロ達が口を揃えて、山下達郎のコンサートは音が素晴らしいというのです。
NHKホールのキャパは3800ですが、山下達郎は音にこだわり、これ以上大きなホールは音が悪いと、やらない事にしているので、チケットは争奪戦。しかも本人名義で写真付き証明書が無いと入れないので、転売は不可。つまり、ものすごい倍率のチケットに当選しないと、観る事が出来ないのです。
DVD等の映像化もされていないので、まさに幻のコンサート。
僕は、市川市民会館、中野サンプラザが落選して、NHKホールのみ当選。ところが、市川はキーボードの難波さんの病気で延期に、中野サンプラザは山下達郎さんが気管支炎で、中止に。逆にラッキーだったのです。
席は2階席ながら、前から2列目。とっても見やすい席でした。ここでも強運を発揮!
さて、コンサートの中身なんですが、10月まで全国を回るので、ネタバレしないように、本筋については書けません。
ただ、とあるカバー曲、もうご本人の歌を聴くという事はかなわない、そのカバー曲の時にMCで言っていたのですが、「この曲を日本で完全に歌いきれるのは、ただ一人、山下達郎だけ」と言っていたように、ハイレベル、高クオリティの歌と演奏だけで勝負する、本人曰く「ガチンコ」のライブ。66才にもかかわらず一切衰え無しの声。実際、コンサートの途中なのに、スタンディングオベーションのように、ずーーーーっと拍手が鳴り止みませんでした。
これまで観て来たライブでの音は何だったんだろうな…というぐらいのショックを受けました。見られて良かった。財産になりました。
ところで、来年は東京オリンピックがある為に、ホテルなどが押さえられなくなるので、1年間、コンサートはお休みにするそうです。
その間に、次々に登場する機材やレコーディング環境、音楽製作ソフトの更新など、新たな機材にまつわる事を、1年間みっちり勉強するそうです。
流行を追ったりはしないけど、時代からは取り残されたりはしない。その精神を胸に刻んでおきたいと思います。