古民家カフェと一括りに言っていますが、
昭和初期の戦災をくぐり抜けたような、本当に古い民家を利用した物もあれば
昭和中期の一軒家や木造アパートを改装した物もあります。
笹塚にあるバードパスは、昭和中期系。
だから少し洋館のニオイもする作りです。
小さい庭には椰子の木が生えているのだけど、
昭和中期の小金持ちの家には、椰子の木が生えてる率が高い。
ブームでもあったのでしょうか?
場所は、中野通りから東北沢方面へ。
甲州街道と京王線を越えて、最初の路地を左に曲がった住宅街にあります。
二間とも板張りで、靴のまま入るスタイルなのですが、
入り口の方の部屋がキッチンと小さなカウンター、
奥の部屋がカウンターとテーブル席。
窓はサッシだったりするのですが、窓の桟も壁と同じ色のペンキで塗られているので
いい具合に古民家の雰囲気に溶け込んでいます。
ランチの中からドライカレーをチョイス。800円。
ドリンクは200円プラスでセット出来るので、アイスティーにしました。
ドライカレーはこちらの人気メニューだそうで、
確かにスパイシーさと甘みのバランスが絶妙。
子供でも、ちょっと背伸びして食べられるし、大人なら、ほっと出来る優しい味。
包容力のあるカレーなのです。
この日は女性2人で働いているようだったのですが、
女性ならではの味という感じですね。
これが、男性シェフだったらもう少しスパイシーに走りたくなると思う。
スパイスを極めたとか言っちゃって。
でも、ここでのカレーは、やっぱりこのバランスがいいのです。
南の島をイメージさせる小物があちこちに配置されている空間は、
スパイスたっぷりの戦うカレーじゃなく、
ちょっと肩の力を抜ける、脱力カレー。
食べ終わった時に、不思議と、のんびりした気分になってるんですよね。
食べ終わって、ボーっとしながら周りに目をやると、
この日は、カウンターにスイーツ男子と思われる方が、
パナソニックのGF1で、ガトーショコラっぽいものを撮っていました。
お、ライバル出現!
ブログとか書いてないのかな?気になる〜!
メニューをみると黒っぽいのは、
スパイシーチョコレートケーキか、波照間島の黒糖チーズケーキのどっちかだな。
…と確認してしまいました。
この日は、タロット占いみたいな
エンジェルカードリーディングというのをやっていました。
「占いして欲しいんですけど」と、それ目当てのお客さんも来ていたので
人気があるみたいですね。
開催日は、毎月、第3日曜日らしいです。
…という訳で、このお店は日曜日に行ったのでした。
お店のブログを見ると、古いミシンを使ったこのスペースは、
ネイルアートになったり、いろいろ出張コラボスペースになるみたいです。
iphoneアプリ「Camera+」で「scenes→flash、effects→lomographic」で加工。
このお店を一言で言い表すなら、やさしい空気感にあふれたお店。
料理だけじゃなく、お店のあちこちに女性が生み出す空気感があります。
笹塚に一人暮らしをしている女性で、近所に知り合いがいない…とか、
新婚で幸せなハズなんだけど、旦那が家に居ないときは、逆にひとりぼっちで不安…。
フリーの仕事って、先行きちょっと不安。
みたいな人達の心を少しゆるませてくれるような感じで、
ちょっとだけおしゃべりして、少し元気になって帰って行く。
そんなストーリーを妄想してしまいました。
ほぼ満点に近い自分好みの空間なのですが、1コだけ惜しい所が…。
BGMの代わりに波の音が流れているのですが、
ipodとかとつないでいるスピーカーが、プラスチック製のチープな感じで、
音もチープな為、波の音が「音姫」っぽい。
たぶん3千円以内で、ちゃんとした音のするスピーカーがあるので、
それを変えたら、自分好み満点なんだけどなあ。
■コーヒー食堂 cafe Birdbath(カフェ・バードバス)
■東京都渋谷区幡ヶ谷1-21-11
■営業:11:30~20:30(LO 20:00)
■定休:土曜
■場所はこのへん
■お店のサイト