ハングリーヘブン(上板橋)

ハンバーガー

※このお店は駅前に移転しました。

「おふくろの味」と聞かれた場合、普通は「玉子焼き」とか「味噌汁」とか和風の物をあげるのでしょうが、僕の場合はハンバーグです。

それはなぜか…。

うちは父親の料理の方が上手だったせいか、それを基準としてしまうので、母親の料理のイマイチ感を子供心でも感じていたらしいのです。

ある日「何が食べたい?」と母親に聞かれて「お父さんの料理」と答え烈火のごとく叱られた事がありました。つい旨い物という事で、父親の料理が頭に浮かんでしまったのでしょう。幼い頃ですから、別に悪気があった訳じゃありません。

叱られてとっさに思いついたのが「ハンバーグ」。きっと幼心の中で瞬時に母親の料理ランキングを頭の中で組み立て、「まあまあうまい」と、上位に来たのがハンバーグだったんだと思います。その日、必要以上にハンバーグを「おいしい」と言って食べた記憶も未だに残ってます。

以来、母親の料理のハンバーグ率が急激にUPし、それが「お袋の味=ハンバーグ」という真相になります。

…という話を男同士の飲み会の席で話したら、「オレもある!」と、母親の料理がマズかった話で盛り上がったのですが長くなるので、その話はまた今度。

誤解しないで頂きたいのですが、母親を批難している訳ではなく、子供は正直なので、つい本音が出てしまった…というお話。

というような訳で、個人的に…ハンバーグなら誰が作ってもそこそこ美味しいというイメージがったのですが、カフェめぐりでグルメバーガーを食べ比べするようになってから、ちょっと変わりました。チェーン店のアレとは、ちょっと次元が違うんですよねー。

今回は、東武東上線の上板橋に旨い店があると聞いてやってきました。「ハングリーヘブン・上板橋店」

看板

駅前から裏手の商店街に入った所にあり、少しわかりにくい場所。でも、店内はカウンターを除いてほぼ満席である事をみれば、その人気のほどが伺えます。

東武東上線沿いとか、西武池袋線沿いとか、こちら側は、食の値段が安いので、ファストフードより高いイメージのあるグルメバーガーは難しいのでは?なんて勝手に心配したりしたのですが、余計なお世話でした。

女性客も多いし、外国人のお客さんも。なので客席にはカメラを向けられず、写真は撮れませんでした。

チーズバーガー

焼肉屋さんが経営するハンバーガーショップという事と、ジャンボサイズのメニューがある事が、よく取り上げられるのですが、旨さを試すにはシンプルなメニューがよいだろうと、選んだのは、チーズバーガーは850円。ランチの時間帯だったので、これでポテトとドリンクもついてきました。

焼肉屋が母体という事で、肉を全面に出しているのかと思いきや、意外にバランス重視のハンバーガー。バンズというより、日本人が親しんできたパンに近い、食感。ソースも突出してない。

ボリュームのあるメニューを用意すると、味も濃いめにしてしまいがちだけれど、バランスが良いので、大きめに見えてもぺろりと行けてしまうのでしょう。だから、女性客も多いのかもしれません。

こういうハンバーガー屋さんが近所にあるというのは、羨ましいですね。こちらのお店、目黒にも支店が出来たそうなので、お近くの方は探してみてください。

※このお店は駅前に移転しました。

■Hungry Heaven 上板橋店
■東京都板橋区上板橋3-5-1 1F
■営業:
11:30~15:00
17:00~26:00
11:00~26:00(土日)
■定休日:無休
場所はこのへん

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富士登山

富士登山

昨年に引き続き、今年も富士登山に行ってきました。
登るたびに多くの「なぜ富士山に登るのか?」という質問を投げかけられるのですが、
僕の答えはいつも同じ、それは「楽しいから」。

なんでこんな事を書くかというと、
質問者の多くが「辛かった〜二度と登りたくない」という答えを期待しているようで、
「辛かった〜」という答えが出るまで、執拗に誘導尋問をしてくるから。
正直、メンドクセー。

「なぜ山に登るのか?」「そこに山があるからさ」という名言があるけれど、
きっと同じような気持ちから生まれたんじゃないかと思うのです。

僕が勝手に思ってるだけだけど。

雲海

初めて登った人がまず感激するのが、雲海です。
こんなに間近で見られる雲の姿。そして迫力。

雲の中というのは、小雨状態で、その中を突き抜けて来る訳ですから、
さっきまでは憎っくき雨の生みの親だったのに、
それを通り過ぎてしまうと、その苦労を忘れて
「わー!きれい」という感嘆の言葉しか出てきません。

そのぐらいの大迫力。

7合目

とはいえ、ずーっとそんな美しい風景を見ながらという訳ではありません。
登っている最中に見ているのは、ほぼずーっと足もと。
足もとを見ながらコツコツ登ったご褒美に、
休憩の時に素晴らしい風景が待っているという感じ。

アメとムチというか、ツンデレというか。

山小屋

たぶん、観光地の風光明媚な展望台に行っても、
5分間同じ場所に座って、同じ風景を見続けたら
さすがに退屈になるという人も多いんじゃないかと思います。

登山の場合は、「疲れて動きたくない」という欲求と
「ずーっとみてたいぐらいキレイ」という風景がシンクロして、
皆が風景に見入るのだと思います。

普通に飲むビールと、風呂上がりで水分を欲している時に飲むビール、
同じ物なのに旨さが違うのと、同じ感じ。
まあ、たとえが随分、安っぽいですけど。

夕暮れ

朝焼?って聞かれるけど、夕焼けの写真。
昼過ぎから登って、その日泊まる8合目の山小屋に着くのは、ちょうど夕方。
早めの御飯を食べ終わったぐらいで表に出てみると、こんな夕焼けが。

星空

そこから早めの仮眠をするのですが、この日は眠れなかったので、
23時ぐらいに起き出して、星空を撮ってみました。

肉眼で星空は見えるのですが、デジカメだと真っ暗で写らないので、
ブレないようにベンチにカメラを置いて、シャッタースピードを遅くしてみました。
モニターも覗かずにだいたいの勘で撮った星空。
だから人に言われるまで気がつかなかったのですが、
ちょうど写っていたのは北斗七星。

奇跡の一枚。

そういえば、ちょうどこの後、富士山で震度5弱の地震に見舞われるのでした。
怖かった〜。

剣が峰

そして翌日、山頂についた後は、火口を一周するお鉢めぐりで、
日本最高峰の現場、剣ヶ峰から御来光待ち。

もうすぐ…というあたりで、何度も山頂が霧に覆われ、
もしかして、見られないんじゃないかとヒヤヒヤ。
どんだけドSなんだよ!富士山プレイ。

御来光

さんざんジラされた後、
ちょうど御来光の時間に、舞台の幕が開くかのように、霧が晴れ渡りました。

泣いて、笑って、夢を見て。
ちくしょう、憎い演出するぎぜ!富士山劇場!

またくるぜ!とか言いたくなるじゃないか。

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