東がつく地名は、どこかに本家があって、それとの区別の為に東をつけている事が多い。
僕の住んでいる街の隣りにある「東長崎」は、九州の長崎に対しての東。
埼玉県の東松山市は、四国の松山市に対しての東。
今回訪れた東大和市は、神奈川県の大和市に対して区別された地名です。
まあ、東京自体が、遷都の時に東の京という意味でつけられた地名だしね。
それよりも面白いのは西武線の駅名が「東大和市」だという事です。
関西ではJRと私鉄の駅を混同しないように駅名に市や町を入れるケースがありますが、
関東で駅名に市や町が入るのは割とめずらしいです。
その東大和市の駅前から、野火止用水が流れています。
玉川上水からの支流。
のどかな自然の風景に見えるけれど、これは準自然というかフェイク自然です。
昭和風に作られた「フェイク昭和系」のお店というのがありますが、こちらも作られた自然。
でも都会っ子にとっての自然と言ったら、この整備された自然の事。
「もののけ姫」とか見て自然を破壊しちゃいけないと思ったママたちも、
もののけどころか虫が出ただけで、ギャーギャーうるさい。
だから、このぐらい整備された公園が、ちょうどいいぐらいなのかも。
全くないよりはいいと思います。
チビッコに「何をとってるの?」と聞いたら、
「ザリガニもいるけど、今とってるのはアメンボ」って。
都会っこってアメンボ獲るのか…。
昔、都会から遊びに来たイトコが、つかまえて喜んでいたカナブンを
「ザコ」と笑ってケンカになった事があったのを思い出しました。
だって田舎ではメスのカブト虫やクワガタでもザコで、
ミヤマかオオクワガタでないと、レアものじゃなかったから。
そんな事を思い出させてくれたビオトープの前にあるのが、
一軒家のカフェ「カフェテラスえごの樹」。
一見普通の住宅に見えるのですが、こちらの看板が目印。
庭には喫煙者の為のテラス席が。
もちろん吸わなくても利用出来ます。
店内は少しログハウス風の入ったカントリー調で、
真ん中にドーンと据えられたストーブがいい感じです。
コーヒーフロートは600円。
黒糖なので、普通のシロップよりやはり味わいはマイルド。
あんみつとかもそうだけど、アイスクリームには黒糖の方が合います。
もう子供の手も離れたであろうご夫婦でやられているのですが、
お二人とも気さくで、おだやかで、
こういう環境の中でこういう老後を遅れたらいいなという、
モデルハウスならぬ、モデルファミリーにお邪魔したような感じでした。
よく自転車で走る、千川上水、玉川上水沿いの道。
やはりコンクリで固められた神田川とは違って、自然を感じられます。
この野火止用水もそうですね。
将来はこういう場所に住んでみたいですね。
…だったら、田舎帰れって。
■カフェテラス・えごの樹
■東京都東大和市向原5-1144-14
■営業:10:00~18:00
■定休日:月曜日
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自転車で都内のカフェ制覇の旅。
東大和市、制覇の巻!