チャリピク・岩淵水門

ママチャリ

チャリでピクニック、略してチャリピク。
今回は、ママチャリで行く赤羽・岩淵水門への旅。
女性陣がママチャリなので、僕もママチャリにしました。

チャリで遠出なんて無理という人達を連れ出しての、サイクリング。
重い腰を上げさせるのがホント大変でした。

で、集合すると、ママチャリのタイヤの空気がしっかり入ってなかったり、
チェーンが錆びてたりで、メンテが不十分でボロボロ。
自転車は転がり抵抗との戦いな訳だから、これだとスムーズに回りません。

なのでポンプとKURE556を持っていて行って簡易的なメンテ。
ホントは、きちんと錆取りとか汚れ落としのケミカルで綺麗にしてから、
注油するとさらにいいのだけど、
本格的にやってたら、いつまでたっても出発出来ないので、今回はこの程度で。

タイヤの空気は固めになるまで入れた方が、走りやすくなります。
空気がパンパンにビーチボールと抜け気味のビーチボール、
蹴ってたら、どっちが良く転がるかわかりますよね。
タイヤもそれと同じ。
高圧で接地面が少ない方が、転がるに決まってます。

あと、女性の自転車のサドルの位置が総じて低い。
「足がベタっとつなかないと不安で危ないから」
自転車の知識がない人は、必ずこういう事を言います。

これは「自転車に乗ると足が太くなる」というのと並んで、
自転車ビギナーに伝わる2大都市伝説です。

坂道で立ち漕ぎすると登りやすいというのは、理解していると思うけど、
平地でもサドル位置が高い方が、踏む力がダイレクトに伝わり、
すーっと走ります。

つま先側の足の裏がつくぐらいの、無理の無い高さにすれば、
静止している時も、前輪後輪の4点で支えるので、安定します。

かかとまでべったりつく高さだと、サドルが低すぎ。
これだと踏み出しの時に、力が伝わらりません。
だから、こういう人は、走り出すときに、スピードが出ないので
ハンドルを左右にふり、フラフラしながら、スタートします。

逆にこっちの方が、街中で人に当たったり、
信号待ちからのスタートでふらついて、事故の危険性が増したりして危ないです。

これに関しては、いくら説明しても理解しない女性が多いですが。

石神井川

今回は、石神井川沿いのルートで下っていきます。

川沿いのルートのメリットは、3つ。
1.まず車が来ない遊歩道的な道が多いので、精神的に楽
2.川は高低差の一番低い所をうねって流れるので、川に沿えば坂が少ない
3.景色が変わるので、走る楽しみがある

環七で行けばルートは短いけど、車も多いし、楽しめる景色もないですが、
川沿いの方が、わずかながら自然にも恵まれ、気持ち良く走れます。

谷津大観音

途中は、こうした谷津大観音的な知らなかった名所もあるので
写真を撮りながら、小休憩を入れ、水飲みタイムにして、回復します。

親水公園

また、しばらく行けば王子の音無親水公園があったりして。
ここでもまた休憩。
ここには水洗トイレもあります。

明治堂

王子では、明治堂というパン屋さんに寄り道。
河原で食べるようのパンを購入。
ちなみに、日曜日は定休日なので、土曜日か月祝に。

隅田川

石神井川沿いルートは、少し遠回りなんですが、遠回りしたのは訳があって、
豊島五丁目団地から、隅田川沿いに入る時に、
景色がバーっとひろがって、なんだか感動的なのです。

ここに住んでいる人にとっては日常の風景でしょうが、
普段、水のある風景から遠い僕らにとっては、非日常の風景です。

小さいながらも、こういう非日常を重ねていくと、いい気分転換になります。

荒川サイクリングロード

そして、荒川サイクリングロードへ。
この日は、東京センチュリーライドというのをやっていて、
ゼッケンをつけた自転車集団が多数。

僕らはママチャリですが、今回の男3人は、
ここを走った、板橋シティーマラソンに参加した3人。
あと℃-uteの武道館に行った3人でもあるけど(笑)

この付近は、一番つらかった35㎞地点ぐらいなので、
その時のことが鮮明に蘇ってきます。
まあ、今となってはいい思い出なんですけどね。

岩淵水門

で、荒川の岩淵水門のBBQ場へ。
レジャーシート忘れてきて、草っぱらにじかに座りました。
まあ、こういう所に来ると、だんだん小さい事は、気にしなくなります。

コーヒー

今回もガスストーブを持って行ったので、お湯を沸かして、
明治堂で買ったパンを食べるときにスープを作ったり、
食後のコーヒーを淹れたり、アウトドアでカフェタイム。

どうやら、みんな満足していただけたようです。

 

実は、今回走った岩淵水門往復が約25㎞。
そして、ママチャリでもこのぐらいの距離は走れるというのを体感してもらいました。

石神井公園往復15㎞
吉祥寺往復20㎞
このあたりは、今回の距離より少ない事になります。
もうみんな、それだったら楽勝と言うようになりました。

ジブリのモデルとなった建物のある小金井公園往復30㎞だから
あと5㎞頑張れば行ける。
西武ドームのある多摩湖往復が50㎞で、約2倍
こんな風にして距離を伸ばしていけば、自転車で結構遠くまで行ける訳ですよ。

たぶん、あの感覚に似ていると思います。
小学生の頃って、学区から出ちゃいけないと言われていたから、
通学路が意外と長く、遠く感じてたりします。
でも大人になって歩けば、え?こんな近かったっけと。

小学生の足が大人の足になったのを、
走らないママチャリが、走る自転車に変わったと置き換え、
ここまでしか行っちゃ行けないという教えは、
自転車では、このぐらいしか走れないだろうという思い込みと同じ。
勝手に範囲決めて、その中でしか動かない。

その小さな枠がはずれると、世界はどんどん広がって行くんですけどね。

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℃-ute武道館コンサート2013

武道館

東京オリンピック開催が決定し、日本中が湧いた翌日、
もう一つの夢がかなった現場に、僕はいました。
それは、日本武道館で行われたアイドル、℃-uteのコンサート。

アイドルと言っても、芸歴12年目に入るベテラングループ。
長い長い、下積みを経験し、本人達も

この世界に入って夢を叶えるって簡単じゃない事を知りました。
現実はそう上手くはいかなくて、
私たち、このまま夢も叶えられないまま終っちゃうんじゃないかなって
思った時もありました。

と、胸の内をあかしています。

もちろん僕が身を置く芸能界は厳しく、
夢を実現出来る人なんて、ほんの一握りです。

そして僕が住む江古田は、日大芸術学部、武蔵野音大があり、
クリエーターや音楽家への夢を抱いて、多くの学生がこの街へ来ますが、
その大半が、4年間の間に、入学時に抱いていた大きな夢をあきらめ、
現実的な路線へと、人生を変更します。

そんな中にいるから、初志貫徹して夢がかなう事の重みが痛いほどわかります。

みんな夢に向かって頑張るのは事実だけど、
頑張れば誰もが報われるという世界でもない。
実力の他に、チャンスも必要。
でも、一番は諦めないという事でしょう。

℃-ute

℃-uteは、下積みの長いグループです。
同じ時期にハロプロのオーディションに受かった仲間の中から、
メンバーが選抜されて、Berryz工房が先にデビュー。
残ったメンバーにはグループ名もなく、
暫定的に、残りとか非ベリーズなどと呼ばれて、悔しい思いもします。

Berryz工房が華々しいデビューだったのに比べ、
インディーズデビューで、CDショップにも並ばずに手売りしていきます。
さらに、ショッピングセンターで行ったイベントは、
お店側の要請で無告知で行われた為、観客は、親子連れ1組の、たったの2人。

メジャーデビューするも、相次ぐメンバーの脱退で、人気は急降下。
一時期は、ライブハウス規模でも満員に出来ない時代が続きます。

でも、彼女達は辞めなかった。
実際には、辞めようと思った時期もあったそうだけど、なんとか耐えた。
夢がいつか叶う事を信じて、地道に歌とダンスを磨いて行きました。

やっと、いい風が吹き始めたのは、約2年ぐらい前の話です。
芸歴12年目という歴史の中では、つい最近の事。
僕がこのグループを知ったのも、その頃です。

アイドル戦国時代と呼ばれ、ネクストブレイクアイドル捜しが始まった頃、
℃-uteという名前が聞こえ始めました。
「℃-uteのライブが凄いらしい」
「℃-uteのパフォーマンスがケタ違いらしい」

噂を確認する為に、僕もライブに足を運び、その凄さを実感しました。
「歌って踊れるアイドル」という使い古された言葉があるけど、
それを真面目に突き詰めると、こうなるのか。

℃-uteは、そこからSOLD OUTを連発!
どんどん会場が大きくなって行きました。

そして、ついにたどり着いた武道館。
しかも、発売開始1分でSOLD OUT。
追加公演も発表されたけど、こちらもSOLD OUT。

℃-ute

武道館での、2日間。
南スタンドと呼ばれる関係者席には、数多くのアイドルが駆けつけ、
彼女達の姿に釘付けになりました。

スクリーンには、これまでの軌跡が映し出されていきます。

時間はかかりましたが、諦めずに夢を達成した彼女らは、
ブレイクを目指すアイドル達にとって、希望の星でもあります。

そしてトップレベルと言われるダンスだけでなく、
アカペラでハモりまくり、歌のスキルもあげてきた5人。
最高のパフォーマンスを見せつけられ、
スタンドにいるアイドル達も、自分達もやらねばと決意を新たにしています。

サイリウム

僕がこの日、武道館で彼女らのライブを観ることが出来たのは、
解散の危機もちらつく苦しい時代に、支え続けたファン達のおかげです。

リーダーの矢島舞美さんは、よくこういう事を言います。
「自分たちが元気を与えなきゃいけないのに、皆さんに元気を貰っています」

単なる綺麗事ではなく、確かに、観客が℃-uteのメンバーに勇気や力を与えている。
そう実感したのは、会場を埋め尽くしたサイリウムを観たときでした。
(これは、ネット上から拝借した当日の写真)

最近のものは電池式で色が変えられるので、
普段はそれぞれの推しメンのカラーにして、
武道館は5色のカラーに染まっていました。

しかし、始まってしばらくしてのMCでの事でした。
メンバーの中島早貴さんが、念願の武道館に立てた事で感極まり、
挨拶の途中で、言葉をつまらせてしまったのです。

すると、何の打ち合わせもないのに、
会場のサイリウムの色は、一斉にブルーに。
武道館全体が、彼女のイメージカラーである青に包まれたのです。
色を変えられない人は、サイリウムを下げて邪魔しないようにしていました。
そして湧き上がる声援。

彼女は、その光景をみて涙を流しました。

直接的なコール&レスポンスもあるけど、
そうじゃない、以心伝心の、静のレスポンス。

この℃-uteとファンの信頼関係、感動する。

メンバーは、自分たちとスタッフ、そしてファンの皆。
℃-uteという存在を盛り上げて行こうという人達全部を含め、
team-℃-uteという名前で呼んでいます。

僕は、武道館の南スタンドから、
そんなteam-℃-uteが作り出す光景にひたりきっていました。
感動の放心状態。

そして思った。
このグループって、ホント、ファンに愛されてるなって。

もちろん、多くの歌番組に出て、さらに多くの人に知って欲しいけど、
自分が観たい℃-uteは、あの声援やサイリウム込みの℃-uteなんだよな。

やっぱライブは最高だ。

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