ぶな(江古田)

ぶな

喫茶店には、ゆっくりとした時間が流れている。
…というイメージは刷り込みでしょうか?
映画でもドラマでもマンガでも、出てくるのは、
だいたいマスターがヒマそうにしているお店。
そしてお客もヒマそうにしています。
忙しい喫茶店が出てきたという記憶にありません。
(見逃してるだけか?)
だから、1杯のコーヒーで、のんびりとした時間を過ごす場所、
いつしか、そんな勝手なイメージを作り上げていたりします。

でも、本来どの業種でも回転率を高めなければ、商売としては厳しいのは同じ。
日本一お客さんの多いスタバの渋谷TUTAYA店などは、
レジ前に渋滞を作らないように、このお店だけトール1サイズに絞って、
回転数をあげています。

そんな事まで知っているのに、なぜか喫茶店に来ると、許してくれそうな気分になって、
ついついまったりしてしまいます。
そう勘違いしたくなるやさしい空気に満ちているのです。

地元江古田にある喫茶店「ぶな」もそんなお店の一つ。
行くと長居をしたくなる雰囲気につつまれたお店なのです。

マンデリン

カランコロンというドアのベルの代わりに、
マスターが少し高めの声でいう「いらっしゃいませ〜」が、
新たなお客さんがやってきた合図。

その声に迎えられ、店内の好きな場所に腰を下ろした時から、
次第に体内時計の針の動きが、少しずつスピードを緩めていきます。

お願いしたのは、ストレートのマンデリン。500円。
注文すると、カウンターの後ろ一面に並ぶカップの中から、どれがいいか聞かれます。
カップを選べるシステムなのです。
選んだのは伊万里。

淹れて貰っている間に、店内の音に耳を傾けると、静かに流れるクラシック。
フルートの音が、体にかかっている余計な力を徐々に抜いてくれます。

静かなお店って、瞑想というか妄想というか、自分の世界に入れるので、
何か構想を練るときに来るといいかもですね。

そして、一杯のコーヒーを頂きながら、さらに自分の世界へ。

コーヒーゼリー

コーヒー一杯で粘って恐縮なのに、こちらのお店ではコーヒーゼリーのおまけまでつきます。
奥様の手作り。

仲むつまじいご夫婦で、そのご夫婦だから、こんな空気になるんでしょうね。
何かリセットしたい時、フラットになりたい時に、ここに来たくなります。

ん?ここに足が向いたという事は、ちょっと精神的に疲れているのかな?
本能?

■ぶな
■練馬区栄町36-1 地下1階
■営業:11:00~20:00
■定休日:なし
場所はこのへん

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