キンドル・ペーパーホワイト

kindle

アマゾンの電子ブックリーダー
Kindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)を買ってしまいました。
イイコレ!

電子ブックに抵抗がある人もいるだろうけど、
それは紙か電子かの2択で考えるからだと思います。

これって、自転車は鉄であるべきというクロモリ信者と似てる気がします。
クロモリ信者は、鉄の自転車以外は認めようとしない人が多いです。
アルミやカーボンに乗った事もないのに。

僕は、自転車は、クロモリ、アルミ、カーボンと乗った事があるけど、
それぞれの良さがあると思っています。
速く走ったり、ヒルクライムで山に登ったりするのはカーボンの方がすぐれてるし、
耐久性があり、手頃なのはアルミだろう。
クロモリには、ロマンがあります。
僕は、別に他の自転車の悪口を言ったりしません。

同様に、紙と電子ブックも、使い分けをすればどちらも凄くいい物です。
紙で読んだ方がいい物もあるだろうし、電子だからいい物もあります。

例えば、キンドルに表示している「サクリファイス」は、
自転車乗りに人気の小説です。
ロードレースの事がよく描かれた推理小説で、名作と言われています。
第10回大藪春彦賞受賞作、第5回本屋大賞では第2位に選ばれたほか、
第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作ともなっています。

だけど、これが欲しくても近所の本屋さんには置いていません。
なぜならば、もう6年も前の本だから。
町の本屋さんに並ぶ本の旬は、せいぜい3ヶ月。
売り場面積からして、古い本を置く余裕はありません。

となると、ターミナル駅の大規模書店で探すしかありません。
僕は割と恵まれていて、3つとなりの池袋に、
日本で2番目に大きいジュンク堂と、西武のリブロがあるけど、
皆さんはどうでしょう?
ご近所に、そんな大型書店ってありますか?

書店がない人は、amazonでポチっとするしかないでしょう。
お急ぎ便なら当日届けてくれるし。
アマゾンってホント配達早いですよね。

でも、電子ブックならもっと早い!
10秒もあれば、手元に届きます。

僕はこういう手に入りにくい本を読むために、Kindleを買いました。
紙も読むけど、本を読む手段をもう1つ増やしたのです。

 

そして、電子ブックならではの読書体験というのもあります。
iPod shuffleを想像してもらうと、わかりやすいかもしれません。
意外な作品との出会いです。

kindleショップでは、本のセールが行われているので、
100円とか200円に値下がりしている本を探します。
これは期間限定だったりするので、セールをこまめにチェックしておいて、
安値の時にダウンロードします。

僕が好きな作家の奥田英朗さん。
その奥田さんの「ララピポ」。
紙の文庫本だと630円だけど、kindle電子版だと570円。
そして期間限定のセールだと、285円でした。
だから思わずポチっとしてしまいました。

奥田さんの本は好きだけど、正直セールになってなければ、
この本を真っ先に手に取ったかどうかはわかりません。

でもこういうきっかけで読んでみたら、面白かった。
新たな作品との出会い方ですよ。

有川浩さんの「阪急電車」のように、
いろんな人が、ちょっとだけ繋がって、すれ違っている作品。
だけど、阪急電車と違うのは、エロくて、ゲスで、病んでる人達のつながり。
そして、そんなつながりで人はどんどん落ちていく。
窪美澄さんの「ふがいない僕は空を見た」の方が近いかも。
こちらも映画化されているけど、このララピポも映画化されている事を知りました。

パッチギ! LOVE&PEACEの中村ゆりさんの、
堕ちる女役の堕っぷりがスゴイという評判。
そしたらコレも見てみたいじゃないですか。

こうして、自分で決めていた好み以外の所とつながる面白さ。
Kindle使ってから、そういう面白さを体験しています。

で、本買いすぎだよ。
読書熱がいきなりあがって来てしまいました。

読み終えた後は、そのままアマゾンにレビューも書けるし、
文章の一部を引用して、facebookやtwitterにも投稿出来ます。
出版社の方も、こういうSNSとの連携を考えた方が、
本が売れると思うけどなあ。

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“キンドル・ペーパーホワイト” への2件の返信

  1. >potere さん
    実際にkindleを導入してから読書量があがりましたね。
    安い時にダウンロードしておいて、通勤の時に読む。
    意外と休み以外で本屋さんに行くチャンスがない日が多かったりします。
    「ララピポ」はゲスですが、それを書ける奥田英朗さんがすごいです。

  2. ganさんに一票。
    紙は紙の良さがあり、電子媒体は電子媒体の良さがある…安い定食屋と高級フレンチ….どっちが美味しいと思う?なんて問われても、それぞれに違った美味しさや良さがあるのでどちらかに限定する事は出来ませんからね。要はシチュエーションに応じた選択をして楽しむ事が肝要で、自分の考えに固執して人にケチをつけちゃ~いかんですよね〜。

    「阪急電車」好きです、この手の物語。「阪急電車」はピュアな感じでしたけど、それと一線を画しそうなエロくて、ゲスで、病んでる人達のつながりの「ララピポ」…明日、本屋に行ってみよ。

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