江戸妖怪大図鑑 太田記念美術館

代々木公園

原宿の太田記念美術館に行こう思って自転車を走らせたら、
うっかり代々木公園の脇に出てしまいました。
デング熱でおなじみの。

あ「デング熱は天狗熱かと思ったよ…」という話しは、
各所から死ぬほど聞かされていますので、
もう、そう思いついても言わなくていいですよ。皆さん。

たぶん、みんなも聞き飽きています。

代々木公園

ニュースなんかでもやってましたが、代々木公園は封鎖されていました。
ただ、その道端には、ホームレスの方々がテント村を作っていて、
大丈夫なんだろうか?と思いましたが。

太田記念美術館

という訳でやってきました。
原宿のラフォーレ裏にある太田記念美術館。
浮世絵専門の美術館です。

こちらでは、「江戸妖怪大図鑑」という展覧会をやっていて、
■7月1日〜27日の第一部が「化け物」
■8月1日〜26日の第二部が「幽霊」
■8月30日〜9月25日の第三部が「妖術使い」

僕は前回2部の「幽霊」を観に行ったのですが、
その半券を持っていくと、入館料900円が700円になるので、
第3部も観に行く事にしたのです。

この「相馬の古内裏」

滝夜叉姫(たきやしゃひめ)は、
平将門の娘とされる伝説上の妖術使い。
滝夜叉姫は、手下をあつめ、朝命に背き、天下に災いをなすようになります。
そこで朝廷は、大宅中将光圀に滝夜叉姫の征伐を命じます。
乗り込んだ相馬の城で、妖術を使い化け物を召還する滝夜叉。
それに対し、大宅中将光圀は陰陽の術を持って立ち向い、
壮絶な戦いがはじまるのでした。

という物語の1シーン。

この妖術使いには、無念のお家断絶からの再興をめざす子孫の話しが多いです。

キリシタン大名の大友宗麟の娘、若菜姫もそうだし、
南総里見八犬伝とかも。
ちょっとマレフィセントにも通じる世界観もありますね。

妖術使いの天竺徳兵衛。
天竺と言ったらインド。
この妖術使いには、蛇も出て来る訳ですが、
インドに渡った天竺徳兵衛が、蛇遣いの事を人に話したら、
妖術になったという可能性はないですかね?

あれ、実際は笛の音じゃなく、笛の動きなんかで操ってたらしいですが。

「妖術使い」というとなじみが少ないですが、
アニメの『NARUTO』の元になっている児雷也が題材だったり、
いろんなゲームの「召還」の元になっているので、説明文を読むとすんなり入れます。
相手が召還した火の化身に、水の化身を召還してぶつけたり。

今大人気の「妖怪ウォッチ」に登場するキュウビの元ネタ、九尾の狐。
もしかして、魔法少女マドカ☆マギカの「キュゥべえ」も、九尾の狐モチーフ?

お客さんには外国人客が多いのですが、もう極道の妻ばりの全身タトゥーな女性がいて、
浮世絵を見るフリしてタトゥーも観察してしいました。

アニメなどの世界観に繋がるからか、アニメ好きと思われる女性達も。
会話聞いてたら、
「滝夜叉姫って、執念が行きすぎてダークサイドに落ちるんだ」
「このモノクロのグラデーション、スクリーントーンじゃ出来ないよね」
と、早口でまくし立ててました。

ヲタクの人(ひとくくりにするな!)って、何であんな早口の人多いんだろう。

まあ、何はともあれ浮世絵妖怪ウォッチは9月25日までです。
興味のある方はお早めに。

Pocket
LINEで送る