
何日か前のYahooニュースで、「食べられる店が急増…スパイス香るビリヤニブームなぜ?」というのが流れて来て、おっと思いました。このブログでも何度か指摘していますが、去年あたりから、ビリヤニを出すお店が急に増えているのです。
ニュースの配信はTBSの「THE TIME」という番組発でしたが、それによると
「スパイスカレーブームで専門店が増えて飽和状態になってしまった。ビリヤニは“スパイスカレーの進化版”みたいな料理なので注目を浴びるようになってきた」
との事でした。
確かにスパイスカレーもそうなんですが、どちらかというとインド&ネパール系、略して「インネパ」系のカレー店の飽和なんではないかと思っています。北インド系のカレーが飽和してしまって、今増えているは、南インド&スリランカ系のお店。
そんな南インドのお店が桜台に出来たと聞いて行ってみました。

南インドといえば、練馬に南インドの老舗「ケララバワン」がありますが、そのお隣の駅に満を持しての開店。しかも大箱です。
カレー好きのトレンドもインネパから南インドにシフトしているのもあり、某評価サイトなどもをみると、カレー評論家的な人達が、こぞって訪れてレポートしていました。

さて、ニュースにもなっているビリヤニ。ここでおさらいしておくと、ビリヤニはスパイスとお肉を混ぜて炊き込んだご飯のことで、世界三大炊き込みご飯の一つとしても知られています。
令和の米騒動で急に輸入米が話題になっていますが、インド料理やエスニック系では、米騒動のずっと前から、インド北部やパキスタンで栽培されるインディカ米の一種のバスマティライスが使われて来ました。
もちろん和食の場合は日本のお米が一番美味しいのですが、インド料理を始めとするスパイス系の料理の場合は、日本のお米は正直合いません。粘りが強すぎ、炊きたては硫黄のような匂いもして、スパイスの香りとマッチしないのです。なので、日本米で出て来た時の方がガッカリします。
ニュースでは、日本米VS輸入米的な構図でばかり報じられますが、使い道をきちんと分ければ、輸入米の方が上って場合もあるのです。しかも日本米を脅かすほどのシェアでもないですし。
前置きが長くなりましたが、バスマティライスを使ったビリヤニです。米騒動をきっかけに、話のタネに「古古古米」「古古古古米」を食べてみたいという人が増えているそうですが、ぜひ、これをきっかけにバスマティライスも食べてみて欲しいです。カレーよりもビリヤニの方が、違いがわかりやすいと思います。ライタ(ヨーグルト)などをかけながら、味の変化を楽しむのが南インド風です。
南インドといえば、練馬のケララバワンが有名ですが、混雑して入れない事もあるので、補完勢力として、ぜひ、ヤッミタッミも育て行って欲しいと思います。

自分が行った日は、ご近所さんというより、南インド系が好きというマニア系のお客さんが多かった印象ですが、ぜひ、ご近所さんにもレベルの高い南インド料理のお店が出来たという事は、知っておいて欲しいです。
■ヤッミタッミ インドレストラン(YUMMY TUMMY)
■東京都練馬区桜台1-4-8 芙蓉ビル 2F
■営業:
11:30 – 15:00
17:30 – 22:00
■定休日:水曜
■場所はこのへん
■お店のInstagram