トリトリノキ(面影橋)

鬼子母神

絵、写真、工芸などアート好きの友達が多いのだけど、
皆で雑司ヶ谷、鬼子母神の手創り市に、自転車で出かけようという話をしていました。
ところが方向音痴が多いのか、道順について侃侃諤諤。
「えー、江古田から鬼子母神なんて、ほぼ1本道で迷う要素が無いじゃん」と言った所、
じゃあ、道案内してくれという事になり、ママチャリで出かけてきました。

江古田からは、千川通りをまっすぐ行って目白通りに合流し、
目白駅と明治通りを通過したら、都電の前で左折でゴール。

一度も曲がっていない段階で「もう道がわからなくなった」という人ありで、
方向音痴の恐ろしさを見せつけられた気がします。
曲がってないのに、なぜ迷うのでしょうか?

かつて「話を聞かない男、地図が読めない女」という本がベストセラーになりましたが、
確かに方向音痴なのは女性の方。

でも、鬼子母神は「きしもじん」なのだけど
都電の駅名は「きしぼじん」と紛らわしいので、
そのように間違えて読んでしまうのはわかるとして
「がしぼじん」と読んだりするのをみると、
方向音痴というよりは、単なる天然ボケなんではないかと思います。
鬼の読み方は「おに」か「キ」で、
変わったところでは天邪鬼(あまのじゃく)の「く」。
「が」は、餓鬼の「が」の方をとってしまったのでしょうか?

こうなると我孫子の事を「あびこ」ではなく
「がそんし」と読んでしまうのではないかと不安です。

会場

まあ、何はともあれ無事にみんなをナビ出来たので、一安心。

当日は、極寒だったのですが、それでも大勢の人たちで賑わっていました。
手創り市は、フリマと違って、全て自らの手で作り上げた物でなければダメで、
中古品だとか、輸入した民芸品的アクセサリーなども禁止。
作家さんたちの顔が見えるアートマーケットで、店舗を構えている人もいれば、
普段はWEB上だけの販売というひとたちもいます。
そしてそれぞれが、手作りというイメージよりワンランク上の、
プロのクオリティーの品々を並べています。

盆栽

ミニ盆栽とか木の器とか、ロハス系の雑誌の表紙に出てきそうな小物たち。
うーん、こんな盆栽なら、年寄りでなくても趣味にしてもいいかも。

蝋燭

キャンドルジューンの影響ってこともないでしょうけど、
最近、アートフリマなどを覗くと、キャンドル作家って増えてますよね。
やはりヒロスエさんのような素敵な女性に人気があるのでしょうか?

木工

アンティークの風合いを出した、木工製品などもあり、
カフェなどに置いたら可愛いかもという小物達も多数。

雑司ヶ谷・鬼子母神の手創り市は、毎月行われているので、
興味のある方は公式サイトをチェックしてください。

トリトリノキ

ここまで来たのだから、チャリカフェしようと皆が言い出したのだけど、
参道のキアズマ珈琲は、他の皆も以前行っているし、
近くのモズカフェは日曜日は休み。
一縷の望みをかけて明治通り沿いの学下コーヒーを覗いたけど、やはりお休み。
このままでは面目丸つぶれな感じになりそうだったので、
最後に、新目白通り、都電「面影橋駅」近くの「トリトリノキ」へ。
ちょっと離れるけど賭に出ました。

看板

トタンの看板もいい感じ。
ギャラリーカフェなので、手創り市の延長上で、ピッタリのハズ。
あいてて良かった。

店内

お店はカフェとギャラリーをかねているのですが、
小物の量も多いので、雑貨屋さんというイメージでもあります。

ギャラリー

手創り市同様に、様々なアーティストの作品が並べられていて、
作者が違うのに、どこかに統一感もあります。
これはセレクトする人のセンスなんでしょうね。

店内

この後ろ側にトイレがあるのですが、もう住めるんじゃないかというぐらいオシャレ。
女性だったら、しばらく鏡を見ながら、ぼーっとしてたいんじゃないでしょうか?

店内

店内は席ごとに違うタイプの椅子やテーブルが配置されています。

カウンター席

ちょっとアンティークな感じとか、木のぬくもりを感じるカウンターとか。

ソファー席

ソファー席もあり、休日の昼下がりにのんびりするのにもってこい。
まるで自宅のようなくつろぎっぷりです。

テーブル席

方向音痴女子達も、ご満悦。

チキンカレー

この日頂いたのは、週末御飯セット、1000円。
宮城県産ひとめぼれ使用の玄米入り御飯と、群馬県産はりま鶏のチキンカレー。
ミニサラダとドリンク付き。

あまり辛くはないタイプですが、
こののんびりとした昼下がりの、まったりムードにはぴったり。
ゆるーい空気感のネジをさらにゆるめてくれる感じ。

コーヒー

ドリンクは、コーヒーか紅茶から選べます。

雑司ヶ谷から自転車で6〜7分。
歩いても15分ぐらいで行けると思うので、手創り市の帰りにはオススメです。
こちらも、アート満載なので、2次会っぽい余韻にひたることができます。
あと、お店の商品は買うことも出来ますしね。

■トリトリノキ
■東京都新宿区西早稲田3-17-23
■営業:12:00〜19:00
■定休日:不定休
場所はこのへん
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花想容(下落合)

目白三丁目

※カフェの営業は終了し、着物店は本郷へ移転しました。

目白というと豊島区というイメージですが、駅から100mも行けば、そこはもう新宿区です。

大木

目白通り、目白三丁目の交差点を新宿方面へ曲がると、閑静な住宅街があり、高級住宅地らしく、大きな家が建ち並びます。道をふさぐように立ちはだかる大けやき。この木に敬意を表するかのように、道の方が避けて蛇行しています。なんでも碁盤の目のように区画整理したがる風潮の中で、なんとも微笑ましい光景です。

花想容

さてさて、本日のお目当てはこちら。和カフェの「花想容」です。目白方面からだと、先ほどの「大けやき」まで行くと実は行きすぎで、その一つ前の角を右にまがり、次の角を左に行ったところにあります。

看板

普通の住宅のように見えますが、この看板が目印です。

細道

家の脇の細い道を通って、中庭のある方へ。奥へ奥へと進んでいきます。

室内

縁側から靴を脱いであがると、洋のようでありながら、和のようでもあるモダンなお部屋に通されます。大正時代に建てられた建物で、どことなく大正浪漫の香りも。

実はこちらは、近衛文麿邸だった所。日本が太平洋戦争へと突入していく時の首相で、日独伊三国同盟を締結した人です。

首相の家にしてはこぢんまりした感じがしますが、これは残された建物の一部で、本来は、先ほどの大きなけやきのあたりからの、広い敷地の大邸宅だったそうです。

中庭

濡れ縁で囲まれた坪庭には緑が生い茂り、初夏の爽やかさを感じさせてくれます。

こちらでは、着物教室などもやっているのですが、縁側には反物なども並べられています。「これは売り物なんですか?」と聞くと、「今の時期は浴衣を売っています」とのお答え。部屋の棚にも、和の小物が並べられて販売されていました。

あんみつ

ケーキなどもありましたが、和のテイストのお店という事で、頂いたのは「あんみつ」のセット、1000円。飲み物も選べるのですが、和で「冷たいゆず茶」にしてみました。

あんみつは、口の中で黒蜜の香りがふわっと広がる自然な甘さ。和の味というのは、なんかホッとするスイッチを入れてくれます。やはり日本人なんだあ…と感じで、のんびりと庭を見ながらリラックス。

こちらのお店、席は2人席が2つと、4人掛けが1つと、あまり大きくないので週末などは、混雑してしまう事もあるそうです。その際は、一組1時間までに制限してもらう事も。なのでお時間のある方は、平日の方が狙い目です。

※カフェの営業は終了し、着物店は本郷へ移転しました。

■花想容
■東京都新宿区下落合2-19-21
■営業:1:30~18:30
■定休日:火曜・祝日
(水曜は着物教室になるので、カフェとしてはお休みです)
場所はこのへん
お店のサイト

おとめ山公園

さて、お店の前の道を新宿方面に進み、2〜3分。少し坂を下った所に、うっそうと木の生い茂った公園があります。それが「おとめ山公園」。

森ガールの為の楽園かというような雰囲気の名前ですが、漢字で書くと「御留山」。江戸時代は、この一帯が徳川家の狩猟地で、一般人の立ち入りが禁止されていたことから、この名前がついたそうです。

都会の中に突如として出現する森で、かつては「落合秘境」とも呼ばれていたそうです。

池

公園は2つに分かれていて、目白寄りの方には池があり、鯉などが悠々と泳いでいます。

亀

さらには、亀が集団で甲羅干し。

蛍の飼育室

西側は、大きな森となっていて、その中に湧き水を利用した、蛍の飼育施設も。7月には「おとめ山夏祭り・蛍観賞の夕べ」というお祭りも行われるそうです。

森

森の中のベンチでは、読書する人や、ウクレレの練習をする人など、思い思いに、ゆるゆるムードで過ごしていますが、都会の中の森だけに、カラスにとっても楽園らしく、時折鳴き声がこだまします。

そんな中、さらに奥へ進んでいくと、その森の中のベンチに、お葬式帰りのように黒ずくめのワンピースに、黒い帽子をかぶり日焼け防止用の黒い手袋をした女性が座ってたのですが、さながらカラスの化身のような雰囲気。世にも奇妙な物語のプロローグのような感じで、これから何か起こりそうな怪しい雰囲気を醸し出していて、少しビビりました。

森の奥には、何か怪しい妖気が放たれているような気がします。

■おとめ山公園
■開園時間
7:00〜19:00(4月~9月)
7:00〜17:00(10月~3月)
■入場料:無料
場所はこのへん

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、7/23区。

地図

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