三社祭の中日だった土曜日、沢山の人で賑わう浅草へ行ってきました。
残念ながら、この日は自転車でなく、電車。
部下の結婚式へ向かうためです。
その前に、せっかくなので浅草をぶらぶらする事にしました。
三社祭の影響もあって、はっぴ姿の人も多かったし、
この日は天気もよく、半袖姿の人も多数。
そんな中、スーツ姿で歩く自分は、孤独のグルメの主人公気分でした。
六区のあたりは、新しさと古さが同居する猥雑な感じが、
浅草らしさを醸し出しています。
こちらの「捕鯨船」は、北野武さんがビートたけしと名乗っていた頃の名曲
「浅草キッド」の歌詞に出てくる「くじらや」のモデル。
お店の前には、たけしさん他、多数の芸人さんの写真が飾られていて、
芸人さんを目指す人達の、聖地的な存在の場所ともなっています。
そして浅草といえば、ストリップ劇場。
こちらは小向美奈子さんが、ストリップへ転身し
デビューした事で話題になった、ロック座です。
かつては、ストリップの幕間に芸人さんが出て、お笑いをやっていました。
女性の裸を観に来ている客を笑わせる事は至難の業で、
そんな中で、体を張った笑いや、毒舌を覚えてきます。
欽ちゃんや、たけしさんも、もちろんストリップ劇場出身。
そんな猥雑な中で、文化も生まれていったんですね。
その浅草らしい雰囲気の中にあるのが、カフェというか、喫茶店の珈琲・天国です。
看板にあるように、ホットケーキが名物のお店。
元々人気のお店だし、三社祭だし、無理かな?と思っていたのですが、
きょうどお客さんの切れ目で、運良く入る事が出来ました。
ラッキー!
また、すぐに満席になりましたけどね。
頂いたのは名物のホットケーキセット、900円。
綺麗な色合いで、なんだか食べるのがもったいない感じ。
つーか、これから結婚式でフルコースを頂くのに、
ホットケーキを食べるなんて、ワイルドだろう?って感じ。
珈琲天国というと、なんだか昔からありそうなレトロな雰囲気が漂いますが、
実は脱OLした女性達が作ったお店。
だから、浅草らしさの中に、ちゃんと可愛らしさも同居していて、それも人気の要因。
古さと新しさが同居していたり、
知性といかがわしさが同居していたり、そのごった煮感が浅草の魅力。
何が入っているのだかわからないモツ煮を頂きながら、
安い甲類焼酎を使ったチューハイをあおるのが似合う町。
まさに、たけしさんの浅草キッドの歌詞の世界です。
■珈琲・天国
■東京都台東区浅草1-41-9
■営業:12:00~18:30
■定休日:火曜日
■場所はこのへん
結婚式の行われた、浅草ビューホテル最上階の披露宴会場。
そこから見えた景色。
1300年以上の歴史を持つ浅草寺と、
3日後に開業を控えたスカイツリーが
当たり前のように、新旧の名所として、同居していたのでした。
これが浅草だよ。