※このお店は閉店し、同じイタリアンの「ベニーノ ヴィッラ」というお店になっています。
ラジオで一緒に仕事をしている女性が、テレビのCSの仕事で、ホノルルセンチュリーライドに挑戦する事になり、長距離の乗り方を教えて欲しいとの事だったので、一緒に走ってみる事に。
センチュリーライドというのは、100マイル、160㎞のロングライド。彼女はまだ20㎞ぐらいしか走った事がないと言います。
ホノルルセンチュリーライドは、50マイル、80㎞のコースの折り返しで、160㎞。コースにはゆるいながら制限時間と、関門があり、その時間に間に合わないと、その関門で折り返さなければならないらしい。制限時間を過ぎたら、もう先へは進めないそうです。
ただ、コース設定には、ご褒美が含まれていて、50㎞を越えたあたりから、80㎞の折り返し地点までが、一番いい風景なのだそうです。つまり、160㎞を完走した人にしか見られない、最高の風景があるのです。
出来ればそれが見てみたいというので、今回は、トータル100㎞を目指して走って見る事にしました。100㎞走った経験があれば、残りの60㎞はご褒美風景だし、後は走りきれるでしょう。一度、走っていれば、自信にもなるしね。
荒川サイクリングロードでは、いろんなトレーニングをしている人がいますが、今回は、ロングポタリングぐらいの、ゆるいけど長距離の練習にしました。
カップルで練習している人や、女子が含まれているチームの後に着いて、スピードやペースなどを観察する事があるけど、結構みなさんスパルタ。僕は基本ポタリングなので、もっとゆるいです。
まず、走り方を見るために、前方を走って貰いました。これまで何名かのロードバイクデビューを手伝ってきましたが、その多くが、一番重いギアで走ろうとしてしまいます。案の定、一番、小さなギアにチェーンがかかっているのです。
長距離のコツ その1
軽めのギアで走ること。
軽いギアだと回しても前に進まない気がすると、重いギアにしている人が多いのですが、長距離を重いギアで走ると、足にダメージが来ます。
せめて下から3段から4段の軽いギアで、楽に回し、「あれ?こんなに軽くてもいいの?」ぐらいでOK。それだけ楽に走っても、簡単に20㎞以上出るのでご心配なく。
それから、土手の登りの時に見ていたのですが、登りでつらくなって、踏めなくなってから変速しようとする。これも初心者の人って、だいたいそうなんですよね。
長距離のコツ その2
前方に坂が見えて来たら加速。坂のふもとで、まず1段軽くする。
まず、前方に坂が見えたら、その坂のふもとまで加速し、勢いをつけます。そして、坂を登る前、坂のふもとの時点でギアを1段軽くし、足に負担をかけずに、勢いで登って行きます。
土手のレベルだったら、それで登り切れると思いますが、それでもムリそうだったら、つらいと思う前に、もう一段ギアを軽くする事。坂の上り方にも色々ありますが、土手のアップダウンぐらいだったら、これで行けると思います。
初心者に100㎞って聞いた時点で、ムリムリ、やめた方がいいという人、必ずいます。今回、これをやると聞いた人の中にもいたし。
自転車のロングライドって、コツも周りの反応も、登山によく似ています。
例えば、今年の夏も、初心者を富士登山に連れて行ったけど、それに対し、「山をなめない方がいい、やめた方がいい」というのは、だいたい登山未経験者の意見。
登山経験者は、「山をなめない方がいい、だからきちんと装備を準備して、ガイドの指示に従って、登り方を覚えた方がいい」というハズ。
ロングライドも同じです。100㎞走ることを「楽勝」と言うつもりはありません。
100㎞走れば、お尻も痛くなるだろうし、ハンドルを持つ手も痛くなる。だから、お尻にクッションの入ったサイクリングパンツをはき、手の親指の付け根のとこにクッションの入った、グローブも使う。装備を万全にしたうえで、足に負担のない走り方を覚えて貰い、小まめに休憩を入れ、水分補給とストレッチ。
こうして、何も考えずに走ったらムリな100㎞を、走れる100㎞に変えていくのです。そして、今回は10㎞を越す前に、小休憩を入れていく事にしました。
蔵前橋通りで都内を走り、平井大橋で荒川サイクリングロードに出た所で、まず1休憩。そこから、北千住のグラウンドの所に来た所で、2回目の休憩。
平井では、2〜3分のショート休憩。千住では、5分の休憩。
ショートでは、水分補給と、軽いストレッチ。普通の休憩では、腰掛けての水分補給、エネルギー補給、体力回復。このように、ショートと、普通の休憩を交互に組み合わせていきます。
長距離のコツ その3
10㎞を目安に休憩を挟んでいく
千住に続いては、赤羽の岩淵水門で休憩する事に。「あのビルの対岸の所で、休憩します」みたいに、目標を作ってあげると、走るモチベーションにもなります。
赤羽の岩淵水門で、ショート休憩。サイクリストは、青い水門の所が日陰になっているので、そちらで休憩する人が多いのですが、今回は、サイクリングを楽しんで貰うのが目的なので、景色のいい赤門で休憩する事にしました。
ロングライドを慣れている人は、20㎞以上走ってからの休憩でいいと思いますが、初心者は10㎞ぐらいで休憩がちょうどいいんじゃないかな…と僕は思います。
走って見ると、だいたい10㎞ぐらいの間隔で、サイクリストが休んでいるポイントがあるので、見つけたら休む事を考えてみてください。
次は、戸田橋で左岸に渡った所にある、自販機の前で休憩。このように、こういうポイントでは、他のサイクリストも休憩しています。
さてさて、忘れがちなんですが、河原のサイクリングロードには自販機はありません。ここまで走って来た所は、水道はあったりしますが、自販機はなし。なので、水を入れたボトルを携帯するのは必須。住宅街とかばかりを走っていると、自販機があるのが普通なので、こういう所を見落としてしまうので、注意してください。
あと、座って休憩の時には、なにかエネルギー補給もしましょう。コンビニのレジ横で売っているような、ミニようかんとかオススメ。
長距離のコツ その4
エネルギーが空になる前に、補給
戸田橋を渡らず、右岸で行った方がアップダウンは少ないのですが、綺麗な景色をの中を走った方が、楽しいので、彩湖の脇を走る左岸コースにしました。彩湖が終わる当たりで、水門のアップダウンがあるのですが、すぐに秋ヶ瀬公園で休憩するので、いい事にしましょう。
案の定、水門でヘバったようだったので、秋ヶ瀬公園で少し長い休憩を。ここもサイクリスト達の、人気休憩スポットです。
ブログで何度か紹介していますが、サイクリストに人気なのが、赤コーラ。休憩している多くの人が、赤コーラを手にしています。そのせいか、ここでも2つあるウチの1つは売り切れ。
彼女にもコーラを勧めてみたら、「旨い」と感激。「こんなに旨いコーラを飲んだのはじめて!」それは言い過ぎだろと思ったけど、まああながちウソでもありません。喉がカラカラの時の炭酸、そして糖分。これが旨くて、さらに元気になれるのです。
稲刈りの終わった田園風景の中を走り…。
川越線を越えた所にある、ピゼリアで、ランチ休憩。都内の待ち合わせ場所から、荒川に出て、ここまででちょうど50㎞ぐらい。
ここはサイクリストにも人気のスポットなのですが、今日は自転車がないなあと思っていたら…。
階段をあがった、入り口脇にありました。ここに止める人、多いです。
頂いたのは、ピゼリア風鉄板ドライカレー945円と、ドリンク、サラダセットで、プラス315円の1260円。
鉄板のドライカレーの上から、ルーをかけると、鉄板の上で焦げて、香ばしさが引き立ちます。スパイシーでありがなら、温泉卵をを混ぜれば、まろやかに。いろいろと味を変えて楽しみながら、完食。
■カフェレストラン ピゼリア
■埼玉県さいたま市西区大字西遊馬2197
■営業:
(平日)
11:30〜15:00
17:00~22:30
(土・日・祝)
11:30~22:30
■定休日:無休
■地図を表示
■お店のサイト
※このお店は閉店し、同じイタリアンの「ベニーノ ヴィッラ」というお店になっています。
ランチ休憩もした事もあり、彼女はまだ体力十分と言っていたので、このまま榎本牧場まで足をのばそうかとも思いましたが、今回はスタートが遅かったので、この時点で14時30分。
日没時間とかを考えたら、ここで折り返した方が、日が暮れる前に帰れるので、折り返す事に。ここで帰っても、ちょうど100㎞ぐらいになるしね。
余裕を持って折り返したので、帰りはのんびりと。100㎞を走りきり、彼女も自信がついたようでした。
ロングの走り方も覚えたし、160㎞はもう大丈夫でしょう。完走した者だけが見られる、ご褒美絶景楽しんできてください。
さーて、今週末には、0月のツールドちば140㎞に出る、ビギナー女子3人組の練習にお付き合いする予定。なんだか出番、多いっすな。