例のごとくamazonのkindleストアで購入し、
ipadのkindleアプリで呼んでいるのが、
自転車のマンガ「並木橋通りアオバ自転車店」
並木橋通りにある自転車屋の娘、アオバ。
その自転車屋さんには、いろんな人が訪れる。
そして、何かしらの人生の小さなドラマを抱えている。
自転車を通して、人生の岐路や心の動きを描く、人間ドラマ。
マンガからドラマにもなった深夜食堂が、
一つのメニューを題材に、小さな人間ドラマを描いていましたが、
それの自転車版という感じ。
父親の形見である自転車のパーツを売りに来た青年。
ガラクタだと思っていたそれは、非常に貴重な物だった。
そして、いろいろと教えてもらっているうにに、
父親がコツコツと買い集めていた部品で、
何をしようとしていたのか、彼は、気づく。
その父親の想いとは…。
みたいな話が、1話完結で描かれていきます。
そして、毎回、登場する自転車が違って、
その特徴を生かしたエピソードが展開していきます。
なぜこれをkindleで読もうかと思ったかというと、
普通の本屋さんには、ほぼ置かれていない作品だから。
だからネットでダウンロード出来るというのは、非常にありがたい。
紙媒体の人は、電子ブックのデメリットをあげる人が多いけど、
正直、メリットもかなりあると思います。
そこで、個人的な意見なのですが、電子ブックをこうしたらいいのにという感想を。
まずは、バックナンバーから充実させる。
新刊を電子ブック化すると、町の本屋さんが困るというけれど、
だったら、バックナンバーや廃刊からまず電子ブック化したらいいと思う。
なぜなら、それは街の本屋さんには、すでに置いていない物だからだ。
僕も賞を取ったような過去の小説が読みたくて探したのだけど、
すでに廃刊になっていて、
日本で2番目に大きい池袋ジュンク堂でさえ手に入らなかったし、
ブックオフを何店かまわって、やっと見つけた事もあります。
kindleで、30年前の、沢木耕太郎さんの紀行小説『深夜特急』の1巻が売れてたり、
過去作にまだ商機がある事がわかります。
作家の立場からすれば、本屋さんの保護が大事なのもわかるけど、
物理的に小さな本屋に過去作を置くことはないので、
まず、この辺のマーケットを広げた方が、
出版不況の打開策の一つにもなるのでは?とも思います。
amazonがロングテールという、大量の在庫作戦で利益をあげているように、
紙から電子に変わり、自由にダウンロードで買える事になれば、
利益を生む商品というのも沢山あるハズなのです。
だから、新刊の電子化が抵抗あるなら、過去作からやればいいと思う。
テレビだって、オンデマンドで再放送を見られるようにしつつある時代なんだし。
そして、電子化への一つの苦言として、
手を抜いて作りすぎだと思う。
ただスキャンしてデータ化した物で、きちんとした電子化してない物が多い。
ただJPEGかPDFにしただけで、
目次機能や、しおり機能がつかえない物が多数。
しかも旧刊なのに、値段が紙のものとかわらない物が多数。
レンタルDVDだって、旧作は安いし、
携帯のアプリだって、旧作は安くなっていく。
この辺は、年月のたったものは安くして欲しい。
まあ、やっと電子ブックがはじまったばかりで、
これからだろうけれど、ぜひ、どんどん電子化して欲しいと思う次第です。
デバイスの方は、いろいろ比較してみたけど、
文字のみだけだったら、ホワイトペーパー物もいいけど、
画像や挿絵がある物だったら、ipad miniが最強かな?
まあ、ipad2を持っているので、
ipad miniがRetinaディスプレイになるまではガマンすると思いますが。
ちなみにiphone5でも、結構、綺麗に読めますよ。