2012年に行ったカフェ、
「思い出に残るお店を一軒だけあげるとしたら?」
と、聞かれたら、
越生にある山猫軒と答えるでしょう。
なぜならば、行くのが一番大変だったカフェだからです。
2012年は、元旦の東京湾一周サイクリングに始まり、
長距離を攻めた年でした。
春すぎから夏にかけては、荒川サイクリングロードを上流へのぼり、
埼玉県のカフェをいろいろと攻略しました。
単純に一番遠かったのは、
日本一暑い街で、かき氷を食べようという企画で行った、
熊谷の青灰と、いわ瀬で、往復140㎞前後なんですが、
こちらはサイクリングロードメインだったので、フラットコース。
越生の山猫軒は、山の中にあり、
途中、超急傾斜の激坂を登っていかなければならないのです。
まず越生までだって片道50㎞ぐらい走ってきているし、
そこからの激坂。
当時乗っていたGIOSのクロモリフレームが重い、重い。
登れずに、足ついちゃったもの。
その前に自分の貧脚というのもあるんですが、
機材に頼らないと山は登れないという事が発覚し、
そこから、近場は、クロモリのミニベロで
遠くは、カーボンロードでという
自分のスタイルが出来るきっかけにもなったお店です。
実は、この日、余裕があればもう一軒、
山頂にあるカフェに行く予定だったのですが、
完全に心が折れて、引き返しました。
そのリベンジで行ったのが、顔振峠を登るヒルクライム。
カーボンロードのお力を借りて、
あの時、断念した山頂のカフェ、ベラヴィスタへのリベンジも出来ました。
前までは「自転車はクロモリでしょ!」という
クロモリ教みたいな一面もあったのですが、
自分のやりたいことを実現させる為には機材に頼ることも必要という事で、
カーボンの良さも見直すようになったのが、
この一連の流れだったんじゃないですかね。
そこから自転車を観る目というかポイントも、ちょっと変わったりしました。
そしてマニアックになって行くんですね。
しかし、自転車ってこんなに奥が深いとは思いませんでしたよ。