アンディ・ウォーホル展:永遠の15分(森美術館)

BMW

アンディー・ウォーホル展に行ってきました。
入り口の所にはウォーホルがペイントしたBMW。
唯一、写真を撮っていい作品です。

ペイント

ペンキの刷毛塗りで、塗り跡も見えます。
たしか、この作品はおぼろげに覚えていて、
美術素人でプラモデル好きだった頃の自分は、
なんでこんなテキトーな塗装にしちゃうかなと、思った記憶があります。

キャンベルスープ缶

ポップアートの旗手と言われるアンディー・ウォーホル。
彼を一躍有名にしたキャンベルスープの缶という作品があります。

美術センスゼロの僕が正直に告白すると、
何で缶詰の絵がアートなんだ?と、ここに来るまで思ってました。
でも、このアートを作り始める課程を知るにつれ、
なるほど、自分の常識が、アートに対して不自由になってるんだなと気づかされます。

スキャンダラスな絵で、有名になりたいと考えていたウォーホルは、
何を描いたらいいか、友人に50ドルでアイディアを売ると言われて買います。
それがこのスープ缶であり、ドル紙幣。
友人のアイディアは、こうでした。
「誰もそんな物描こうなんて思ってない物を書くのよ」

このスープ缶の個展は、美術以下だとすさまじい批判を浴びると同時に、
ものすごい反響を得て、一躍有名に。

炎上商法とは違うけど、ちょっとそんな香りもします。
ウォーホル自身もこんな言葉を残しています。

彼らが君について何を書いたところで気にしちゃいけない。
大事なのは記事の大きさが何インチかだ。

彼はその後、事故や人の死、電気椅子などの死や、
夫を射殺されたケネディー夫人の事件前、事件後の写真の表情の違いなど、
ショッキングな物を次々にアートの題材として選びます。

マリリンモンロー

マリリン・モンローの作品も、彼女の死と共に生まれたもの。

例えば、日本のアーティストが、亡くなられた直後に、
女優の写真をアートにしたら、どうなるんでしょうね?
もちろん炎上でしょうね。

坂本龍一

彼は一方で一律2万5千ドルでセレブの肖像画を請け負います。
そして次々に、いろんな有名人がアートに。
そしてウォーホルという価値観がセレブ達に広まっていきます。

こちらは、1983年サントネージュワイン「甲斐の国」の販促ポスター用。
広告代理店が、坂本龍一さんとウォーホルに依頼して作られた、一品。
ウォーホル自身が、後半、ビジネスアートというのを追求し、
いかにお金をするかを考えていたから、両者の思惑が合致した作品。

ミックジャガー

今、ストーンズが来日していますが、ミックジャガーの肖像画も。

ストーンズ

ストーンズといえば「Love You Live」のジャケットもウォーホル。
デニムにジッパーのついている「Sticky fingers」もそうですね。

今回は、最初、ガイド機を借りて説明を聞いていましたが、
途中から、考えずに感じようと、聞くのをやめました。
で、何もわからないながらにも、何かを感じようと絵に向かいました。

すると、目からウロコが。
蛍光色の発色を感じてたら、後に説明が。
ウォーホルは色マニアで、塗料メーカーがカタログに蛍光色を載せる前に、
その存在をつきとめ、使用していたそうです。

ガイド機無しでも、最後の映像ゾーンで、
ウォーホルの歴史を振り返る的な作品が上映されているので、
それを観れば、おおまかに把握できます。

ウォーホルもこう言っています。

「アンディ・ウォーホルについてすべてを知りたいなら、
 僕の絵と映画、僕の表面を見るだけでいい。
 そこに僕がいる。裏には何もない」

純粋に感じましょう。

美術ド素人の何となく感想だと、
ざっくりなんですが、浮世絵と共通する所がある感じがしました。
大衆に人気のある題材を大量に刷って売りさばく。
役者絵とか美人画が、セレブ肖像シリーズなんじゃないかと。
そういう指向性はいつの時代もあるんだと思う。

   

最後にちょっと残念なお知らせ。
この美術展はこれまでのとは、あきらかに客層が違います。
自分も美術ビギナーですが、そういう人が多く、係員に注意されまくりでした。

当然、撮影禁止なんだけど、絵に向かったスマホをかざし、
ピロピロいっているので、「撮影は…」と係員が言うと、
「大丈夫!ラインのスタンプ押してるだけだから」と、そのまま歩きスマホ。

彼女と来たらしい男性は、
ガムを噛んでるので出すようにティッシュを渡されると
「うっせ」と言って足早に立ち去りました。

他にももろもろあったけど、ちょっと会場の集中力がありませんでした。
なんだろ。初めての客層にちょっとビックリでした。

東京タワー

さて、ウォーホル展のチケットを持っていると入れる展望台へ。

彼の言葉や作品の成り立ちを観ていると、
ヒルズ族と呼ばれた人達の顔がオーバーラップしたのだけど、
それは僕だけなのかな?

自分という価値の創造や、押し上げ感は、どこか共通する香りがしました。
そしてお金に対する執着心も。
だからこその、森美術館開催なの?と思ったり。

レクサス

展望台でもアートの展示会をやったんですが、
ウォーホルにはBMW、こちらはレクサス LFAですよ。
光でレクサス魅せるアートなんですって。

なるほど。

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フィヨルド(六本木)

六本木ヒルズ

美術展を観る為に六本木ヒルズへ。
その前に、ご飯を食べるために、六本木ヒルズの裏手、テレ朝通りへ。
いまテレ朝は、随分東側に移転したけれど、
昔はこのテレ朝通りから敷地内に入っていました。
今のグランドハイアット東京から「けやき坂」のあたりがテレ朝でした。

近代的な六本木ヒルズと対照的に、再開発を逃れた古いビルがあります。

フィヨルド

その1階にあるのが「フィヨルド」です。
フィヨルドといえば、対で習うのが我が故郷のリアス式海岸。
同じようにギザギザの海岸線ですが、
フィヨルドは、氷河が山肌を削り侵食しながら海辺流れたのに対し、
リアス式は、山がそのまま地盤沈下で沈んだための地形です。

てな話しを、ふと思い出してしまいますね。
学校で地元の事が出てくる項目でしたから、よく覚えています。

ミッドセンチュリー

お店は古き良き、普通の喫茶店。
この辺はビジネス街という性質もあるだろうけど、
土曜日のお昼に僕だけなので、とても静か。
最初店内にはオールディーズが流れいたので有線かと思っていたけど、
気がつくと音楽は止まっていて、無音に。
CD?もしかしてレコード?と思ったけど、
レジの所にMacBookが置かれて、itunesから流してるみたいでした。
あら、意外と今風なのね。

カレーは注文をすると勢いよく炒める音が。
という事は、具材を炒めてルーとからめる方式だなと想像。
煮込む系というよりは、
僕が好きだった夢眠系の、からめるカレーかな?

ポークカレー

ポークカレーは1000円。
確かに具材をルーにからめる系でしたが、
想像していたのとは違って、かなり欧風なカレー。
メニューにはハヤシライスなんかもあるから、
かなりそっち寄りなんだだろう。

小さなグラスに入った謎の液体を味見してみると、
かなり酸味のあるドレッシング。
もしかしたらカレーにかけるのかもしれないけど、
カレーが酸っぱくなるのは避けたいので、野菜に。

具が大ぶりで、噛むと炒めたポークの甘みがじんわりと。
辛味はあまりなく、まろやかと言った感じでした。

コーヒー

メニューには記載されていないのですが、
食後にサービスで小さなコーヒーがつきます。

■Fjord (フィヨルド)
■東京都港区六本木6-15-22
■営業:10:30~22:30
■定休日:不定休(日曜日)
場所はこのへん
お店のサイト

トレック

このフィヨルドの左隣りは自転車のトレックのオフィシャルショップ。
ちょっと覗いてみました。

僕のリドレーフェニックス同様に石畳用のドマーネが気になった。
お店の人に聞いたらドマーネの乗り心地は、かなりやわらかいそうです。
ふにゃふにゃという訳ではなく、かなり衝撃を吸収してくれるのだとか。
ロングライドならドマーネをお勧めするけど、
ヒルクライムとかするなら、マドンの方がお勧めと。

けやき坂

その後、けやき坂を通って、ヒルズ方面へ。

j-wave

J-waveのけやき坂スタジオがあるのですが、ここが駐輪場の目印。
このスロープを下ると駐輪場があります。

自転車マーク

壁にはこのように自転車のマークが。

駐輪場

降りきったら左へ。
左側の自動ドアをくぐると、駐輪場があります。

駐輪場

六本木に来るような人達は、あまり自転車移動を考えていないのか、
駐輪場はガラガラです。
また、この場所はあまり知られていないのか、路駐している人もいるけど、
自転車の盗難も増えているので、駐輪場に入れて、
しっかりロックした方が安心でしょう。

この界隈だと、ミッドタウン国立新美術館にも駐輪場があるので、
覚えておきましょう。

テレ朝

テレビ朝日のショップの方へ、続々と親子連れが入っていくので、
ちょっとついていってみる事に。

ドラえもん

そしたら、ドラえもんがいました。
しゃべりませんが、歩きます。
意外と小ぶりなので、ドラえもんがどうなってるのか興味津々。

カフェ

2014年の4月14日まで限定で、『ドラえもん ひみつ道具カフェ』がオープン。

道具

こんな感じで、ドラえもんに出てくる道具達が展示されています。

メニュー

普段は、川崎の「藤子・F・不二雄ミュージアム」でしか食べられない
『アンキパン』のフレンチトーストなどのメニューも。
ミュージアムのレストランは激混みらしいので、テレ朝で体験しちゃうのも良いかも。

アプローチ

さて、六本木ヒルズには、森美術館と、森アーツセンターギャラリーの
二つの美術館がありますが、このミュージアムコーンという建物からのアプローチに。

エレベーター

この裏手にエレベーターがあり、まずは3階まで行き、
そこのチケット売り場で、購入した後に、6基あるエレベーターで上に。
傘とか持っている人は、この階で預けないと上には行けません。

前売り

前売りチケットもこのままでは入れなくて、
チケット売り場で当日のチケットに変更してもらいます。

ちなみに、森美術館のアンディー・ウォーホルも、
森アーツセンターギャラリーのラファエル前派展も、
どちらも当日券1500円なんですが、
金券ショップで、ラファエルは1200円。
森美術館にも入れる展望チケットが利用期限が迫っていたので1100円で入手。
700円のお得です。

最近は、金曜の仕事終わりに金券ショップを覗き、
映画や美術館のチケットを手に入れてます。
だいたい300円ぐらい安いので、映画館ならドリンク1杯分になりますね。

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