天目指峠を登ったものの、何だかちょっと物足りません。
天目指峠は標高480m。
斜度は10%越えもありキツいものの、
距離が短いので、まあ登れました。
んー、でも峠からの見晴らしもないし、
ちょっと物足りないかなと、おかわりで有間ダムを登る事に。
ここも斜度10%越え。
スピードは速くないけど、ギア1枚残しで登れるように。
次は二枚残しで登れるのようになりたいですな。
そんな余裕が油断を生みました。
名栗湖で休憩しながら、ふと思ったのです。
正面に見える有間峠登ってみるか。
これが全ての間違いのはじまりでした。
ランチだのケーキだの食べて、この時点で2時過ぎてたんですよね。
名栗湖を一周回る道路は、片側が土砂崩れの為に閉鎖されています。
そこで対岸の左側からアプローチ。
まずは有間渓谷観光釣り場を目指します。
観光釣り場の所で橋を渡ったら二叉。
左が「有馬線」と書かれているのでそっちかな?と思ったけど、
有間峠は右側の広河原逆川林道です。
有馬と有間が混在していて、まぎらわしい。
そして、ここから徐々に傾斜がキツくなっていきます。
10%前後の坂を登っていくので写真を撮るチャンスがありません。
この工事中の看板の所で一瞬ゆるくなったので、一枚。
でも景色を切り取る事も出来ず、只の看板ショットに。
足はつかないものの、超ノロノロ走行。
向かいの山の斜面の高い所にガードレールが見え、
まさかあそこまで登るの?と何度も心が折れそうになります。
登っても登っても、山の稜線が見えて来ません。
下調べもせずに登ったので、
せいぜい標高700ぐらいでしょとたかをくくっていたのですが、
なんと有間峠は標高1,149m。
4桁かよ!
1000m越えてんのかよ。
やっと尾根近くまで出て、つづら折り一つ作れば山頂という高さなのに
ここからが長い。
蛇の生殺しのように稜線の下50mぐらいの高さをひたすら走らされます。
終わりが見えません。
ツールの山岳コースみたいに、巨石の間を走り抜けます。
外車のCMとかに出てきそうなワインディングロード。
そんな道を走りながら気づきました。
なんだか若干暗くなって来た気がします。
確か、東京の日の入りは16時半でした。
原稿書くときに調べたので覚えています。
でも、ここは山の北側の斜面。
南側ならまで日も長いけど、北側は早めに暗くなります。
こんな高さなのに、まだゴール出来ないの?
行くべきか?戻るべきか?
でも、せっかくこの高さまで登ったら、峠まで行きたい。
そこで、15時半までに着かなかったら、戻る事にしました。
そして15時半。
ちょっと開けた所から遠くを見たら、まだまだ尾根道が続いています。
後で調べたら、尾根に出てから4㎞も走らなきゃいけません。
こりゃ無理だ。
でも、一応、iphoneで距離を調べてみようと取り出すも、
auは圏外の上に、バッテリーが消えてブラックアウト。
うん、引き返そう。
心がポッキリ折れる。
しかもダウンヒルで体が凍える。
ブレーキを握りっぱなしで腕が痺れる。
有間ダムの下に日帰り温泉の「さわらびの湯」がある事を思い出し、
思わず飛びこみました。
入る時点では、もう少し明るかったのですが、
凍えすぎて写真を撮る頭もなく、取り忘れ。
これは出て来た時の写真。
一応、サイクルラックもあります。
温泉につかり、凍えた体を解凍する。
ライフゲージ、少しだけ回復。
温泉出たら、あたりは真っ暗。
とりあえず事故なくて良かった。
それにしても、温泉は登山客でいっぱい。
しかも若い山ガール達のグループも。
さらに家帰って飲みに行ったら、
自転車話には乗ってこない女子達が、
「登山行ってみた〜い」とか、そっちには乗ってくる。
やっぱ趣味にするなら、登山だったかなあ。
体的には回復したけど、
折れた心は、まだ完全復活してませんでした。
この様に、1000m近くまで登ってからが長いので、
それを頭に入れて登った方がいいです。
山をナメちゃいかんですなあ。