自転車を強く勧められた時、その面白さの一つとして言われたのが、
「駅という概念がなくなる」という事でした。
通常のお出かけでは、駅からその周辺を散策する事が多いのですが、
実際に自転車を始めて見ると、わざわざ駅に行く必要がなくなり、
街に対する動線が変わり、アプローチの仕方も変わります。
例えば下北沢の場合、練馬からは、中野通りから井の頭通りへ曲がり、
そこから少し路地を入れば、下北沢一番街の一番端っこにたどり着きます。
駅からだと一番遠い場所が、自転車だと逆に入り口になったりするのです。
「駅からちょっと遠い」が「自転車だと近い」になる事も。
駅という概念がなくなるというのは、それだけではありません。
駅の周辺は当然家賃が高いのでチェーン店が集中してしまいますが、
外れの方は少しお安くなるので、こだわりの個人店がお店を出していたりします。
そういう駅近くより、周辺のドーナツ状にちらばる、
魅力のあるお店の方に、足をのばす頻度が高くなります。
それも自転車のいい所です。
※このお店は閉店しました。
その端っこ寄りにあるのが、こちらの「サコッシュ」。
沢山の自転車が並んでいますが、自転車屋さんじゃありません。
こちらは、自転車好きが集まるカフェ。
最近、都内にはこういう自転車好きを対象にしたカフェが増えているのですが、
このブログではそういうお店を「自転車カフェ」と呼ぶことにします。
サコッシュというのは、ロードレース時に補給で使う「補給袋」の事。
たぶん、自転車好きに、御飯やドリンクを補給するという意味合いで、
お店の名前をつけたのではないかと思うのですが、どうでしょう。
ロードレーサーやクロスバイク、今流行りのシングルスピードなどは、
スタンドが付いていないので、お店の前に置くときに困るのですが、
こちらでは、このようにスタンドが用意されているので、助かります。
最近、バーにサドルをひっかけるタイプのスタンドを置いているお店もありますが、
こういうのでいいので、置いてあるお店が増えてくれると嬉しいです。
こうして並んでいるのを見て、子供達が
「スゲー!自転車」といいながら通り過ぎていきました。
なんか、ちょっと嬉しい。
そして店内へ。
自転車乗りが集まるお店らしく、店内ではロードレースの映像が放映されいたり、
メッセンジャーバッグが売られていたり、自転車の雑誌が並べられていたりしますが、
もちろん、普通の人も大歓迎のオシャレなカフェです。
こちらで頂いたのは、サコッシュカレー、ショートデザート付きで1000円。
アイスコーヒーは単品で400円なのですが、食事を頼むと200円引きになるっぽいです。
というのもお会計が1400円かと思っていたら、1200円だったので。
豚肉、ナス、ピーマン、キノコなどが入っていて具だくさん。
炒めた具のいい香りが漂い、食欲をそそります。
サコッシュで美味しいエネルギーをチャージ。
食後には、バニラアイスにマーマレードのかかったショートデザートが。
これもいける。
後ろのテーブルでは、自転車でツーリング帰りの人達が、
反省会を兼ねてか、今回の遠征の話をしていました。
楽しそう。
自転車乗りとしては、近所にこういうカフェがあったら楽しいだろうなあ。
周りにも自転車乗りが増えてきたので、今度は皆で来てみたいです。
※このお店は閉店しました。
■サコッシュ
■東京都世田谷区北沢2-39-15
■営業:10:00〜21:00
■定休日:水曜
■場所はこのへん