ふんだりけ(上石神井)

新青梅

「ヤバイよヤバイよ」と出川さんでなくても言いたくなる、リアルガチで、超好みのカレーに出会った話でもしようと思います。
最近、スパイシーなカレーのお店巡りをしている時に、お店の本棚に置かれてたduncyuのカレー特集をチェックし、とっても気になっていたのが、上石神井のカレーのお店です。

ミニベロを飛ばして千川通りから、新青梅街道へ。このように逆走禁止を知らせるマークがペイントされているのですが、意外に車道を逆走してくるジョギングの人が多いのは何故でしょう?怖いです。

上石神井

早大学院前の交差点から、住宅地に入っていくのですが、カレーの名店とされるお店がありそうな感じじゃなく、普通の住宅街の、寂れた商店街。

ふんだりけ

見逃して、何度もこの前をウロウロしてしまったのですが、こちらが、「ヤバいよ!」なカレーのお店、「ふんだりけ」。店の外観が「きたなシュラン」チックな事もあり、「ふんだりけ」から「踏んだり蹴ったり」を思い浮かべがちですが、漢字で書くと「分陀利華」となる仏教の言葉で、白い蓮の花の事です。

泥水(煩悩まみれの汚れた世界)から、すーっと伸びて、汚れもつけず、真っ白な美しい花を開花する蓮の花は、最も気高い花とされ、悟りを開いた状態を、この花に例えられます。大学で仏教を学んだご主人らしいネーミングですが、寂れた商店街の中に、パッと咲いた人気店。なんだか、この名前がピッタリのような気がします。

店内

外観から、覚悟しないと入れないと思った方もいると思いますが、安心してください!店内は清潔です!

カレー

頂いたのは、人気メニューというムルギーカレー1480円と、ラッシー、480円。平日ランチだと、ムルギーカレーは、1200円になります。

最近、流行のスパイスカレーのお店と同様に、注文してからスパイスを煎るので、テーブル到着まで10分ぐらいかかりますが、煎りたてのスパイスの香りが立って、まず鼻から刺激されます。そして一口食べると、今度は口から鼻に香りが抜け、その後に、舌から口全体に広がる、非常に豊かな味わい。

ムルギーとは鶏肉の事で、柔らかく煮込まれたもも肉は、先割れスプーンで突っつくだけで、骨からホロホロと剥がれていきます。

皿の鶏モモにかけられてカレーの他に、銀の器に入ったカレーもあるのですが、「二つは、同じものですか?」と尋ねてみると、同じとの事。ご主人はインド料理店でも修行した経験もあるのですが、日本風にご飯の方にもカレーをかけると、インド人に、メチャメチャ怒られるとのだそうです。ラジオのネタで、良くシチューはご飯にかけるか?かけないか?という定番ネタがあるのですが、インド人からすると、カレーもあらかじめご飯にかけるのは御法度なのですね。

という訳で、本当は分けなければいけないのですが、
鶏モモにもカレーがかかった方がおいしいので、
このようなスタイルになったのだそうです。

放熱しやすい面積の広い皿とは違って、熱々のカレーを冷めにくい小さな器に入れてあるので、追いカレーのように後でかけると、いつまでも熱々が続きます。

最近、近所のインドネパールカレーを食べ歩いても、平板な感じのスパイス使いで、奥深さがなく不満だったのですが、煎りたて!作りたて!カレーに「新鮮」という言葉はあまり使わないと思いますが、新鮮なカレーという感じなのです。

スパイスの香りが立って、さらにピリ辛の刺激も味わい深い、自分の理想のカレーに、ドンピシャな一品に出会う事が出来ました。再訪決定ですな!

■ふんだりけ
■東京都練馬区上石神井4-10-19
■営業
11:30〜15:00(月〜金)
11:30~19:00(土日祝)
■定休日:不定休
場所はこのへん

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ビストロ サンジャック(江古田)

サンジャック

ツール・ド・フランスも残すところ、あと2日。
…という事で、フレンチを食べようかなと思ったのですが、フレンチというと結婚式の披露宴でしか食べないので、イタリアンと違って、コレという一品が思い浮びません。

テリーヌとか、絵は追い浮かぶけど、どんな食べ物だと説明出来る自信がありません。これだけ食べ歩きしているのに、パテとテリーヌの違いを説明出来ません。無駄にメシ食べてるんだなあ。

とりあえず、手軽に行けるフレンチという事で、江古田北口のビストロサンジャックへ。カウンターだけで、8席の小さなお店で、いつもは奥様達で満席だったりするのですが、台風だからか珍しく空いていました。

本棚

出窓の所に本がずらーっと並んでいました。
「陛下、お味はいかがでしょう。天皇の料理番の絵日記」というタイトル。何だろう?と、サンプルを読んでみると、実は、こちらのご主人・工藤極さんは、元宮内庁大膳課厨房第二係で働いていた、いわゆる天皇の料理番だった人で、当時の記憶を、挿絵込みの絵日記として書いたのがこの本です。こちらのサンジャックという名前は、最初に弟子入りしたフレンチ小川軒で修行し、その後、宮内庁に入る前にフランスに一人旅した時に滞在したホテルの名前だそうです。

ランチ

この日の日替わりランチは、「軍鶏のソテー、リゾット添え」小さななデザートと、コーヒー付きで、1000円。
ワンプレートの下にリゾットが敷かれ、その上にトウモロコシや、プチトマト、ポテト、ブロッコリーなどの夏野菜、さらに軍鶏のソテーが添えられています。

写真ではわかりにくいですが、4列ぐらいの塊で剥かれたトウモロコシの食感がシャキシャキで心地よいです。夏の味ですね。脳内でトウモロコシ畑じゃなく、なぜかヒマワリ畑の光景が浮かびました。ツール・ド・フランスで、ヒマワリ畑の中を集団が走り抜けているからでしょうか?

フレンチのワンプレートランチですが、宮内庁で主厨長を務めた天皇の料理番、秋山徳三さんが考え出したものだそうです。祝賀の日、皇室の方々は宮中祭祀に追われ、ゆっくりと食事する事が出来ない為に、フレンチでの、ワンプレートランチを考案したのだそうです。

肉や魚、野菜の他に、スープで炊いたライスも添えられるそうで今日食べたフレンチのプレートも、そういう構成になっていたのは、天皇の料理番時代の経験が生きているのでしょうか?

デザート

本棚に読めるサンプルが置いてあったので、コーヒーを頂きながらペラペラと読んでいたら、面白かったので、その場でお買い上げ。ご主人と本の話をしていたら、今度、毎日新聞と、文化放送にも出るとの事です。「サインはいいですか?」と言われたので、お願いしました。笑

まさか、江古田で天皇の料理番だった方の料理をいただけるとはね。
大変、おいしゅうございました。

■ビストロ サンジャック (Bistro St.Jacque)
■東京都練馬区栄町39-19 ハイム054-101
■営業
11:30~14:00(L.O)
18:00~20:30(L.O)
■定休日:日祝、月
場所はこのへん
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