3月11日、東日本大震災の日から8年が経ちました。あの日、僕は成田空港からのスカイライナーの中で被災し、交通が遮断されて成田のホテルのロビーで一夜を過ごしました。
そのホテルのロビーのTVで目にしたのは、我が、岩手県宮古市が津波にのみ込まれていく映像。うちは海から500mぐらいの所にあったので、ダメかと思ったのですが、不思議な水の流れにより、奇跡的に被害を免れました。でも、連絡はつかないので、実家にいた両親の安否を必死で探したのを覚えています。
この時期になるとそういう事を思い出しますね。
さて、渋谷の道玄坂から百軒店に入った奥に、岩手料理専門のダイニングバー「イワテバル」があります。目印は喫茶ライオンの向かいの、牡蠣料理専門店。
その2階がイワテバルです。
岩手出身者が多く集まり、壁の地図には、お客さんの出身地がシールで貼られています。僕の故郷の宮古市は、右側のちょうど真ん中ぐらい。右側で一番集中しているのが、このお店のご主人の出身地の釜石市で、その上の部分です。
岩手の名物というと、冷麺とかわんこそばとか、沿岸だと「海宝漬」とか思い浮かべる人が多いと思うのですが、どちらかというと、それらは観光客向けのメニューで、こちらのお店では、普段地元で食べていたものを中心にメニューが構成されています。なので、岩手出身者以外が行くと、ちょっとこれじゃない感もあるかも。
写真はワカメのめかぶ。三陸のご飯の友です。
東京の友達と行ったのですが、お店の方や他のお客さんと盛り上がるのは、やはり岩手の話。
「山田せんべいって知ってる?」「マツモって味噌汁に入っていたよね」
東京の友達はポカンでしたが、岩手出身者にとって、故郷の話は最高のつまみとなったのでした。
■イワテバル。
■東京都渋谷区道玄坂2-20-5 2F
■営業:18:00~23:00
■定休日:日祝
■場所はこのへん
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