台風19号で水没した荒川サイクリングロード。どのぐらい回復したのか、まずは岩渕水門付近を観に行く事に。
その前に、岩渕水門近くのアエル コーヒーストップ にお邪魔して、腹ごしらえ&情報収集。
お隣の自転車ショップのR-factoryにあるサイクルラックには、アエルコーヒーとのダブルネームがプリントされているので、カフェのお客さんも使っていい模様。
木曜の平日お昼だから、お客さんはチラホラなものの、ご近所の若い美人ママ的な方々がちょくちょくいらして、店内にいると二子玉気分。
もしかして、このエリアって新しいお店とか増えてるんですか?と聞いてみると、古い住宅街だけに色々出店の制限が多く、新しいお店は出しにくいそうです。
ただ、出店してから知ったそうなのですが、岩渕水門がサイクリストの聖地になっているので、夏の朝はお店はサイクリストですぐに満席になるそうです。なので、朝の補給用の朝メニューも作ったのだそうです。
でも、やはり台風の15号、19号の被害が続いてから、ガクンと客足が落ちたとの事で、荒川サイクリングの影響は大きいと言っていました。
たまごサンド610円と、カプチーノ550円。
「たまごサンドは辛子を効かせますがだいじょぶですか?」と聞かれたので、OKに。上井草のサンドイッチ専門店カリーナもそうなのですが、ほんのりマスタードの効いたサンドイッチは、味が締まって好みの味です。ボリュームも満点で、大満足です。
■アエル コーヒーストップ (AERU COFFEE STOP)
■東京都北区岩淵町15-8
■営業:7:00〜17:00
■定休日:水曜日
■場所はこのへん
■お店のfacebook
さて、台風19号から、およそ10日がたちました。10月24日(木)の、岩渕水門付近の風景はこんな感じです。
遊歩道の所にどっさりと、流木とか枯れ草が堆積していました。
増水した水が、ここまで来たであろう爪痕。
赤水門の方に行ってみると、綺麗なのですが、ここは水没しなかったみたいですね。
水門を渡って島に行ってみると、かなりギリギリまだ水が来ていたらしいです。
当日は水没したであろう河原では、ピクニックしている人達の姿も。ここだけ見れば台風がウソのようです。
台風の時はあの青水門が閉じられた事で、隅田川流域が氾濫する事はありませんでした。
元々、荒川というのは、下流が隅田川で、よく氾濫していた為に、現在の荒川放水路というのを人力で掘ってそちらに水を流し、隅田川の氾濫を防ぐように治水されているのです。
この荒川放水路事業は明治44年(1911) に着手され、下流は畑や田んぼ、住宅街だった所を掘って川を作った訳で、八ッ場ダムとかスーパー堤防の比じゃない大工事だった訳ですよ。赤羽から下流の荒川は自然の川ではなく、人間が掘った川である事を覚えておいてください。
これより少し上流の彩湖や秋ヶ瀬公園のエリアも、荒川が増水した際に、水没させて貯水する為に作られたエリア。
こういう治水工事が行われてきたから、今回の19号で、荒川は決壊する事なく、氾濫を抑える事が出来たのです。
かつて「スーパー堤防はスーパー無駄」と笑いなら仕分けした議員がいましたが、予算だけで見るのではなく、100年に1度の台風が来てもいいように、きちんと仕組みをしった上で、治水を語る必要があると思います。
江戸川だって、首都圏外郭放水路という普段は見えない地下大神殿があったから、守られた訳ですし。今回、それが実証されましたね。
興味のある方は、岩渕水門脇の荒川知水資料館(アモア)で、荒川の治水の歴史などが、イラストや模型などで学べるので、ぜひ足を運んでみてください。月曜休館ですが、基本10:00~17:00で、入場料は無料です。
さて、岩渕水門付近のサイクリングロード。一生懸命泥などを取り除かれたようで、乾いた土埃はありますが、自転車で走る事は可能です。
水没したトイレも復旧され、トイレットペーパーも備えつけられ、使用出来るようになっていました。
トイレで下流から来たロードバイク乗りの方がいらしたので、下流の様子を聞いてみると、江北橋のあたりに泥があったので、土手の上を走りましたが、それ以外は、以前のように走れるとの事でした。
「海まで行けますよ」と言っていたので、下流のサイクリングは、江北橋あたりに気をつけて、行ってみましょう。
この後、戸田橋あたりまで、自転車で走ってみました。
ちなみ、台風翌日の岩渕水門の様子は、アエルコーヒーショップの隣りの自転車屋さん、R-factoryのブログに掲載されているので、そちらをみてください。かなり堤防ギリギリの満水だった事がわかります。