明治堂カフェ(王子)

池袋

当初なら、すでに納車されているハズのクロスバイクが、今月末までずれ込むという電話がありました。ヤバイです…。自転車で23区のカフェ制覇の旅、練馬区に隣接している区は制覇したので、これからはだんだん遠くなって行くのです。

といっても、納車されない事実は変わらないので、ママチャリで行けそうな場所を探した結果、北区の王子に行く事に。池袋まで出ると、ビックカメラの通りをまっすぐ行くだけでいい事がわかったのです。

標識

まっすぐ走っていくと、すぐに「王子」という標識が。これは、意外と楽勝かも…と思った矢先にアクシデントが!

パンク

パン!という音を立てて、タイヤがパンクしてしまったのです。道路を見ると、鏡が割れたカケラが散乱していて、それを踏んでしまったようです。

地元ならどこに自転車屋さんがあるのかすぐにわかるのですが、見知らぬ土地で、どうしようもありません。そこで、iphoneのgoogleマップを使い「自転車」で検索してみる事にしました。

iphone

検索すると、すぐ近くに「MCRガレージ」というお店がある事が判明!これは不幸中の幸いと、自転車を押していくと…。

バイク屋

なんと!そこは閉まっているうえに、バイク屋さんではありませんか。

仕方がないので、アナログな方法を使い、近くのガソリンスタンドで聞き込み。すると500mぐらい戻った所に、自転車屋さんがある事がわかりました。

自転車屋さん

こちらの自転車屋さん、久保木サイクルと言って、「自転車」で検索しても出てこなかったのですが、「サイクル」でgoogleマップ検索すると出てきました。なので、自転車屋さんを探す時は、「自転車」というキーワードの他に、念の為に「サイクル」でも検索してみましょう。

とりあえず、近くでパンク修理が出来て良かったです…。ホッ…。

都電

気を取り直して自転車を漕ぐと、都電が見えて来ました。都電が路上を走るのは、王子の駅付近だけですから、どうやら到着したようです。

王子駅

坂を下ると、すぐに王子駅がありました。

明治堂

さて、いろんな事があってお腹がすいて来たので、さっそくカフェへ。訪れたのは、こちら、明治堂さんです。

明治22年創業の老舗のパン屋さんで、食パンからハード系パン、デニッシュ、お惣菜パンなど豊富に揃っているうえに、リーズナブルなので、地元で人気のお店です。

この2階が「明治堂カフェ」になっていて、明治堂のパンを使ったサンドイッチなどが食べられるのです。

お店は15人ぐらいが座れる大テーブルの他に、4人掛けが2つ、2人掛けが2つ。午後1時過ぎに到着したのですが、ご近所の奥様達でいっぱいで、お客さんの8割が女性でした。

きまぐれサンド

パスタやハヤシライスなどもあったのですが、やはりパン屋さんが経営するお店ですから、パンを食べてみたいですよね。そこで注文したのは「きまぐれサンド」920円。

日替わりのサンドイッチに、サラダとドリンクがつきます。コーヒーや紅茶、カフェオレはそのままの値段なんですが、アイスオーレの場合は、20円増しだそうです。この日は天気も良かったし、自転車を漕いで暑かったのでアイスオーレにしました。

色々なパンが楽しめるので、パン好きには嬉しいセットです。食べる順番を考えたのですが…。まず、右奥の野菜ののったパンを頂き、次に左下の食パン。3番目に少しボリュームのある右下のフランスパン。最後に左奥の甘いパンを、デザート風に頂き、自分風パンコースを組み立てました。パン三昧で、満足です。

ちなみに、このランチセットは、11:30〜15:00までとなっています。

ベルギービール

テーブルの上には、ベルギービールの「パトラッシュ」がディスプレイされていました。あのフランダースの犬にちなんだビールです。夜は、ビールを楽しみながら…というのも、いいのかもしれませんね。

■明治堂カフェ
■東京都北区王子1-14-8
■営業:6:30~21:00
■定休日:日曜日
場所はこのへん

都電

帰り道、都電の向こう側の斜面を不思議な物が降りてくるのを発見しました。

アスカルゴ

近づいてみると、「アスカルゴ」と書かれていて、この丘の上にある飛鳥山公園に登るための、モノレールでした。エレベーターの代わりに、モノレールが設置されていたのです。10時〜16時まで運転されていて、運賃は無料。という訳で、せっかくなので乗ってみることにしました。

アスカルゴ

やはり先頭は、ちびっ子達にとっての特等席です。

山頂駅

ものの2〜3分で、山頂駅に到着。本来ならエレベーター等でも良かったのかもしれませんが、子供達にとっては、こういう方が断然ワクワクしますよね。

飛鳥山公園

山頂には飛鳥山公園があります。この日は天気も良く、土曜日という事で、沢山の子供達がいました。

鉄道

都電やSLのD51の実物が展示されていて、乗ることも出来ます。

新幹線

さらに丘の上からは、本物の新幹線を望む事も。

山の麓を都電が走り、アスカルゴに乗って、山頂へ。公園には、都電にSL、そして新幹線。ここは、完璧に鉄ヲタ養成公園ですね。

子供にも人気ですが、大人向けの施設もあります。北区飛鳥山博物館や、紙の博物館、渋沢史料館など、3つの博物館が。そして、ここは渋沢栄一の旧邸があった場所でもあるので、歴史的な建物が残されています。

青淵文庫

青淵文庫(せいえんぶんこ)は、渋沢栄一の書庫であり、また接客の場としても使用された建物です。映画に出てくるようなセレブな雰囲気ですね。

晩香廬

晩香廬(ばんこうろ)は、内外の賓客を迎えるレセプション・ルームとして使用された建物。名前は、バンガローという音に当てはめたものだそうです。ダジャレか…。

帰りはノントラブルだったので、40分ぐらいで到着。もちろんママチャリじゃなく、クロスだったらもっと早いハズです。

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、6/23区。

地図

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七つ森(高円寺)

高円寺

自転車で23区の旅、今回は杉並区の高円寺へ。江古田からは、環七沿いに走り、約20分ほどで到着しました。

高円寺といえば、ねじめ 正一さんの小説でもおなじみ「高円寺純情商店街」が有名ですが…。

高円寺パル商店街

今回訪れたのは、その反対側です。アーケードの続く「高円寺パル商店街」を抜け…。

高円寺ルック商店街

その出口の所から、始まるのが「高円寺ルック商店街」です。

実はこの商店街に行きたかったのは理由があります。ツイッターでつぶやく商店街の先駆けとして、各メディアに盛んに取り上げられていたからです。

今ではツイッターで町おこしをしようという商店街が多いですが、高円寺ルック商店街の取り組みがニュースで広がってから一気に広がりました。そのニュースは知っていたのですが、実際に足を運んだ事がなかったので、今回実際に行ってみることにしたのです。

高円寺という街自体が、JRの駅を中心に広がっているので、私鉄沿線の街と比べれば、まず規模が大きいです。

しかし高円寺ルック商店街は、その商店街の外れにあり、規模的には、私鉄沿線の商店街に近い規模と考えてもいいかもしれません。ただし、やはり高円寺の中心街からも人が流れてくるので、街に住んでいる住人の他に、外から遊びに来る人達も多いようです。

江古田と比較して思ったのは、商店街の新陳代謝がうまく行っているなという事。多くの商店街では商店主が高齢化し、商売をやめたまたまにしてしまう為、シャッター通り化してしまっているのですが、こちらは、若い人達に上手に貸して、古いお店と若い達のお店が共存しているのです。

メッセンジャーバッグ

メッセンジャーバッグのお店があったり…。

アンティーク雑貨

アンティーク風雑貨のお店があったり…。

洋服屋

ヒッピー風のファッションのお店があったり…。

こういうお店がお肉屋さんだったり八百屋さんだったり、古くからあるお店と共存しているのです。

高円寺ルックも、ツイッターで町おこししようとするぐらいですから、商店街の存亡に危機感を覚えているのだと思いますが、衰退の一途を辿ろうとしている、他の商店街に比べたら、ゆるやかに、うまい方向に向かっているのではないかと思いました。

やはり、若い店主達が増えると、街は活性化しますね。

七つ森

さて、前置きが長くなりましたが、本題のカフェへ。この商店街の中程にあるのが、古くからある喫茶店「七つ森」です。元々はお茶屋さんだった所を改装し、1978年にオープン。なので、もう30年以上の歴史を持つ古いお店です。

店名は宮沢賢治の詩集『春と修羅』から来ていて、作品によく登場する、岩手の森の名前です。

店内

お店にはアンティークな家具や小物などが置かれていますが、壁などは自然に年輪を重ねた風合い。でも、敷居が高い感じではなく、近所の人達がくつろげる喫茶店という部分は守りこれが非常にマッチしていて、いい空気感を醸し出しているのです。

実はこちら、忌野清志郎さんや大槻ケンヂさん、森本レオさんなど高円寺を愛する人達が通った事でも知られる、伝説の喫茶店なのです。

ナスとトマトのキーマカレー

お店では、野菜カレー、キーマカレー、ココナッツカレーなど、カレーが人気なのですが、この日頂いたのは、本日のランチとなっていた、ナスとトマトのキーマカレーセット、985円。ミニサラダとスープ、そしてコーヒーがつきます。

一口食べて思いました。これは喫茶店カレーだ!

カレーと一口に言いますが、本格インド、家のカレーなどと色々あるように、間違いなくこれは、喫茶店カレーというジャンルのカレーでしょう。気取らない、ほっとする味。トマトの酸味とナスの甘み、ルーもスパイスが強すぎない、まろやかさ。

隣のテーブルでは、会話から察するにお婆ちゃんと4才のお孫さんが、お昼ご飯を食べていました。年配の方から小さいお子さんまで、近所の人達が訪れるこのお店は、みんなが食べられるという事で、長い年月をかけて、きっとこういう味に落ち着いたのでは?と思いました。勝手な想像ですが…。

忌野清志郎さんも、もしかしたらこの席に座ったのかも…。日本印度化計画という歌を作るぐらいカレー好きな筋肉少女帯の大槻ケンヂさん、もしかしたら、このカレーを食べたのかも…。などと、さらに勝手な妄想をしながら、キーマカレーと店の作り出す空気を味わいました。

五円玉

こちらのお店のメニューは必ず、985円など5円の端数がつくのですが、お会計をすると、こんなおつりを頂きました。やはり、何かのご縁に導かれて、こちらのお店にたどり着いたんでしょうね。

お店を出ると、ランチが一段落した頃だったのですが、ウエイトレスをしていたコが、お向かいの八百屋さんにニンジンを買いに来ました。商店街って繋がっている…って思えた光景でした。

■七つ森
■東京都杉並区高円寺南2-20-20
■営業
11:00~24:00
ランチ
11:00~14:30(平日)
11:00~14:00(土日祝)
■定休日:無休
場所はこのへん

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、5/23区。

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