※このお店は杉並区堀ノ内に移転しました。
お店のサイト
食べ歩きのブログなどに「常連さんが多いと入りにくい」と書いている事があります。
気持ちもわからないでもないけれど、でも色々お店を巡ってわかった事は、
「居心地がいいから常連さんがいるのだ」という事。
そういうお店は、入ってみれば、必ず何かしらの発見があります。
集まるのには、何かの理由があるのです。
高円寺PAL商店街から少し外れた路地裏にある、こちらのお店もそう。
百音と書いて「もね」と読みます。
店内はアンティークがバランス良く配置されて雰囲気を作り上げているのですが、
少し雑然とした感じが、すごくいい。
きっちりと統一感のあるお店は、それはそれでいいのですが、
どこか不揃いなのに、全体的になんとなく統一感のある雰囲気が、
肩に力の入らない、楽な感じを醸し出しているのです。
これが居心地の良さの一つでしょう。
窓から見えるお店も古民家系のお店で、
それがいい具合にアンティークな窓に溶け込む借景となっています。
店内の片隅には、お座敷席があり、木のおもちゃがポツンと。
実はこちらのオーナーさんは、子育て中。
その体験の中から、お子様連れが来やすいカフェとして改装された部分。
そうやって見ると、随所に、そんな気遣いがあります。
いかにものキッズカフェというのもあるけれど、
こちらは、気がついたらそうなっていたという感じ。
たとえば、お座敷で子供をあやしたいなと思った時に、
手元にちょうど木のおもちゃがあった…みたいな。
しかも、それがお店に溶け込んでいるから、
インテリアの小物として置かれてあるようにも見えます。
カウンターには絵本もずらり。
実はこちら、窓から見えるお向かいの絵本専門の古本屋さんの出張コーナー。
ちょうど、この時も新たな絵本を補充しに来ていました。
頂いたのはケーキセット。
ドリンクに350円でケーキがつけられるというもので、
穀物コーヒー500円に、キャロブバナナタルトを350円でつけました。
ケーキは甘さ控えめというか、バナナなどの自然の甘みを生かしたケーキ。
これもきっと、お子さんには安全なおやつをという発想から来たものなんでしょうね。
最初に常連さんが集まるのには、集まる理由があると書きました。
店主である女性が子育て中という事で、お店に手伝いに来ているのは、
ここの常連さんである女性達。
お店の中のギャラリーに飾られているのは、ここに通うアーティストの作品。
お向かいの本屋さんが持ち込んだ絵本。
中心にこのお店があって、その繋がりがお店を構成しています。
その繋がりが、ガチガチじゃなくて、ふわっとゆるいのが居心地の良さなんでしょうね。
そう思いました。
■百音
■東京都杉並区高円寺南3-45-9
■営業
11:00~20:00(火水木)
11:00~23:00(金土日祝)
■定休日:月+不定休
■場所はこのへん
■お店のサイト
お向かいには、こちらに絵本を持ち込んでいる
「えほんやるすばん、ばんするかいしゃ」という古本屋さんがあります。
こちらがお店のサイト。
通販などもやっていますので、散歩気分で覗いてみてください。