カフェ プチ・ラディッシュ(千歳船橋)

東京農大

ビートルズのアビィロードみたいな道を、千歳船橋から東京農大方面へ向かうと、
校舎が見えて来ました。
でも、交差点には「農大成人学校前」という標識が。
この時は、これは農大の古い言い方で、
それが地名に残っているのかなと思っていたのですが、
後から調べてみたら、50歳以上の人が学べる園芸の学校だそうです。

歳を取るとなぜか畑仕事やガーデニングが趣味の人が急増しますが、
そんな人向けに、農大のノウハウを伝授する学校なのです。

でも、なぜ50歳が成人なんでしょうか?
やはり農業においては、40代までは若造なんですかね。

並木

農大のところで、世田谷通りに入るとすぐ道路の反対側に緑の並木が見えて来ました。
何かへのアプローチらしいですが、神社ならば鳥居があるハズ。
何か標識らしきものは無いかとキョロキョロしていると…。

馬事公苑

馬事公苑への入り口である事がわかりました。
そうえいば、馬事公苑って聞いた事あるけど、行った事ないなあ。

馬事公苑

並木を通り抜けると、馬事公苑のゲートが現れました。
いろんなところに馬のマークがあしらわれています。
入場無料ってことなので、入ってみることにしました。

メインアリーナ

こちらは障害物競走などが行われるメインアリーナ。

グラスアリーナ

こちらはホースショーなどが行われるグラスアリーナ。

開運スポット

園内をウロウロしていると、怪しい立て看板がありました。
よく言うとLUNA SEAの河村隆一、悪く言うと狩野英孝みたいな占い師が
パワースポットに認定した場所だと言うのです。

理由が簡単に書いてあるのですが…
事業運、財運が高まるのは、馬が高い生命力の象徴とされてきたから。
引っ越しなど移転の時に幸運をもたらすのは、
馬がかつて交通手段として使われていたから。
…ってオイ!もうちょっと神秘的な事書いてくれないと、
江戸時代の馬術の練習所だった高田馬場とか、
上馬とか下馬とか、全部、引っ越しのパワースポットになっちゃうじゃないですか。

ポニー行列

園内に行列があったのですが、こちらは無料で乗れるポニーの行列。
先着50名ということで、足きりされた家族の子供達は、泣くわわめくわ…。

銅像

この日は、夏日だったのですが、熱くなると子供達ははしゃぐし、悪ふざけも。
それをしかる、お母さんたちの金切り声!
お父さんは、その脇で、あくびしてる。
…それが、平均的なファミリーの休日の姿でした(当社比)。

■馬事公苑
■東京都世田谷区上用賀2-1-1
■開苑時間: 9:00~17:00(11月~2月9:00~16:00)
場所はこのへん
オフィシャルサイト

鳥の像

馬事公苑の並木を引き返そうとすると、怪鳥のような巨大なオブジェが!
バブリーな感じのレストランかと思いきや…。

食と農の博物館

東京農業大学の「食と農の博物館」でした。
こちらも入場無料なので、入ってみることに。
ちなみに、博物館には珍しく館内の写真OKです!

稲作

農大らしく稲作や農機具の展示や

鶏の剥製

鶏の剥製も。

卒業生の酒蔵

でも、興味があるのはやっぱりこっちだな。
卒業生の蔵元。
震災で注目された岩手の「南部美人」や「あさ開き」。
宮城の「一ノ蔵」などもこちらの卒業生。

アニメ版実写ドラマ版

あの「もやしもん」のように、農大で麹菌などの研究をしていたんでしょうか?

酒器

酒器の展示コーナーもあって、これはあらかじめ水で割った焼酎に燗をつける
「じょか」の為の器。
日本酒の器、焼酎の器、泡盛の器。
それぞれ文化があって美しい。

カフェ・プチラディッシュ

この「食と農の博物館」の一階にあるのが、カフェ プチ・ラディッシュ。
馬事公苑の並木道が借景となって、緑がここちいい空間です。

バニラアイス

バニラアイスは300円。
コクがあって旨い!さすが農大と思い
「これ、農大が作ってるんですか?」と聞いたら
「いえ、市販のもので」
とのお返事。

カフェに併設されている売店では、農大グッズを売っているし、
農大が開発したお土産も売っているし、
てっきり乳製品だから、農大製だと思い込んでいました。
プラセボ現象か…。

ちなみに、プラセボとは、クスリだと言って薬効のないブドウ糖を渡すと、
効いた気になって元気になるというもの。

女性が、コラーゲン鍋食べてプルプルになったとか言ってるのもアレに近い。
コラーゲンは吸収されるとアミノ酸に分解されるので、
コラーゲンを取ったからといって直接肌に効くという事は証明されていない。
プルプル感が、お肌のプルプルになるという、単なるイメージ的な思い込み。
しかもコラーゲンを肌に塗ったって、肌は排泄器官なので吸収はしない。
あるとしたら、保湿効果ぐらい。

「効果があるとすれば、プラセボぐらいですかね」…と
まさにこの春から東京農業大学の研究室に勤める、管理栄養士が言ってました。

あのバニラも、東農大プラセボだったのかなあ。
まあ、とにかく旨かったのだから、よしとしよう。
どうせならメーカー聞けば良かった。
レディーボーデンかな?
古っ…。

■Cafe Petit Radish(カフェ プチ ラディッシュ)
■営業時間
10:00~16:30(4月〜11月)
10:00~16:00(12月〜3月)
■定休日:月曜日(月が祝の場合翌火曜)
場所はこのへん
公式サイト

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喫茶・居桂詩(千歳船橋)

荒金水道道路

高円寺と砧を結ぶ、通称「荒玉水道道路」は、自転車乗りが覚えておきたい道。
道路の下に水道管が通っているために、2トン以上の車の通行は禁止で、
そのため、バスやトラックなどが通らず、気持ち的に楽。

しかも直線道路なので、世田谷を斜めに渡りたいときに、ショートカットになります。
かつて、二子玉川や、狛江の和泉多摩川に行った時も、この道を使いました。

千歳船橋

その荒玉水道道路を直進し、環八にぶつかる前に左折すると、千歳船橋に着きます。

居桂詩

その商店街の路地をちょこっと入った所にあるのが、
古民家カフェの「居桂詩(こけし)」。

自転車

「自転車はこちらへ」という黒板もいい感じ。

なんか、テプラで作ったような注意書きがベタベタと貼られた
「注文の多い喫茶店」みたいなお店もあるけれど、
お願い事は、こういう脱力系の物にすると角が立たないし、いい雰囲気も作れる。
…というお手本みたいな感じじゃないでしょうか?

店内

お店は一階が喫煙席で、二階が禁煙席。
自分はタバコは吸わないのですが、
店内に入った瞬間、あまりにも好みな感じで、ここで写真が撮りたいと思ったので、
1階にする事にして写真の許可をお願いすると、
「そこの席が一番建具がいい感じに写るんですよ」
とのお返事。
ええ、そうでしょうとも。
自分もそう思って、この席に腰を下ろしたのですから。

テーブル

古民家カフェでよく見かける、この木枠のガラス戸に心惹かれるのは何故でしょう?
曇りガラスとか、アンティーク家具とか、
触らなくても、温かみのある手触りが想像出来るからでしょうか?
幼い子が、愛用の毛布を手放せないように、
どこか、手を伸ばしたくなる感覚が生まれるんですよね。

キーマカレー

頂いたのは、キーマカレー850円。、
少し硬めに炊かれたご飯は、キーマとの愛称がいい!
なんだか自分好みで、まず、お米が美味しいと思った。
落ち着く店内で、ゆったりとした気分で頂くので、感覚が開いているのか、
カレーも行きすぎない味だけど、じんわり伝わって来ます。

食は、香りと味が重要なのだけど、
その他にも、彩りやしずる感など、目で食べさせ、
調理する音など、耳でも食べさせるといいます。
さらに、この空間の空気感というの、味付けの一つなんじゃないかと思いました。

もし、ちょっとイライラしていたとしても、
ここにいると、ボーっと出来て、小さい事を忘れられそう。
やさしい気持ちになっていると、やさしい味が、すーっと入ってくる。

欲しいな、うちの近所にもこういうお店。

お店の方と雑談しながら、今日は世田谷の古民家カフェをめぐる予定と言ったら、
「じゃあ、あとで経堂行くでしょう。好きなんです、私もあそこ!」
…と見透かされてた。

ぶらぶら寄り道しながら、最終的には、そこを目指す予定なのでした。

■喫茶・居桂詩 (こけし)
■東京都世田谷区桜丘2-26-16
■営業:11:30~22:00(LO21:30)
■定休日:水曜
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