泉麻人さんが書かれた「東京ふつうの喫茶店」という本があります。
普通の喫茶店なんだけど、なぜか愛されるお店。
そこで見聞きした小さなお話が綴られている本です。
三軒茶屋で入ったのは、そんな「ふつうの喫茶店」伽羅。
「ふつう」というのは悪い意味じゃありません。
ギャラリーカフェだとか、何か肩書きをつけたがるお店とは違い、
普通に喫茶店をやっています…という意味です。
世田谷線の駅の真ん前、キャロットタワーの向かいという一等地なのに、普通。
この一等地だから、家賃もそれなりでしょう。
そんな場所で、シングルオリジンだとかサードウェーブだとか
そんな肩書きのない普通のコーヒーで、利益を出してる。
これって逆に凄い事だと思います。
店内カウンター奥にはズラリとカップの並ぶ棚が。
インテリアもアンティークという程、堅苦しくない。
そんな中に年配の方が、静かに珈琲を飲んでいます。
若者もいるけど騒がしくありません。
頂いたのはキリマンジャロ。
肩のこらないこの雰囲気、ありそうでなかなかありません。
自分の住んでいる街、江古田も、かつては喫茶店がいっぱいあったけど
こんな雰囲気を保っているのは、「ぶな」かな?
普通の喫茶文化も、どこかで見直した感じですね。
■伽羅(キャラ)
■東京都世田谷区太子堂4-22-6
■営業:10:00〜20:00
■定休日:木曜
■場所はこのへん