桜台と練馬から、ほぼ同じ距離の環七沿いに、新しくコーヒーショップが出来ていました。
カフェマニアからすると、カフェ不毛の地なんですが、実は、蕎麦通には以前から注目されていたエリアで、「法師人」や」「ふるまい蕎麦ふる井」が近くにあり、「明月庵田中屋 ねりま本店」が、かつてこの交差点の反対側にありました。さらに、信号を練馬方面に向かうと、「玄蕎麦野中」あるという、蕎麦の名店密集地。話はそれますが、僕が練馬で一番好きな蕎麦屋は「玄蕎麦野中」です。
だから、珈琲でこの地を訪れた事は無かったのですが、蕎麦目当てで、この付近に来ることは、たびたびありました。
その、カフェ不毛の地に、「ウチズ・カフェ」そして「ミイチ珈琲店」と、立て続けに2件のお店が出来るなんて!
「ミイチ珈琲店」は、この地で「ミイチ靴店」を営んでいた方のお孫さん。自宅を改装して作られたカフェです。
実はこういう家業の業態替えパターンってよくあって、西武池袋線、椎名町にある「カフェのら」は、もともと青果店を営んでいた場所を、カフェにし、フルーツをメインにしたメニューを売り物にしています。
よく、商店街の再生なんて言われますが、シャッター通りのお店に、なにか店舗を入れるより、実家の業態替えをして、上手くいったケースの方をよく見ます。
もちろん、お店を作るにはお金がかかるのは一緒ですが、実家なので、店舗の家賃もいらず、家族が働く訳ですから、人件費も抑えられます。渋谷とか、六本木とか、家賃がべらぼうに高い街で、古くて小さな八百屋さんや、青果店などが成り立っているのは、これと同じ図式です。
なので、ターミナル駅でなどでショッピングされる事の多い靴という商売から時流と、ニーズにあった珈琲ショップへの転換は、大いにありだと思います。
たぶん、お孫さんがプランを打ち明けたときには、「この場所でお客が来るのか?」とか反対意見も出たと思いますが、3年ぐらい前からブームの続く、小さなコーヒースタンドやショップのブームは、あえて、立地の悪い場所に出す事が多いです。
それは珈琲というものは、品質が認められれば、ファンは多少遠くても足を運ぶからです。自家焙煎ですから、豆の販売もやっていますし、人気が出れば、通販も出来るでしょう。ぜひ、頑張って頂きたいですね。
■ミイチ珈琲店
■東京都練馬区豊玉中2-18-16
■営業:10:00~19:30
■定休日:水曜・日曜
■場所はこのへん