ミニシアターのポレポレ東中野の1階にあるのが、カフェの「ポレポレ坐」です。「ポレポレ」とは、スワヒリ語で「ゆっくり、ゆっくり」という意味で、ミニシアターで上映されている作品も、これをチェックしておかなければマズいというメインストリームな作品でもなく、余裕がある時に見たいという物が多いので、この「ポレポレ」が、そのコンセプトの全てを表している気がします。
ところで、余裕って何だろうと思いながら一休み。そのヒントは、カーリング女子にあるのでは?と思いました。
カーリング女子の銅メダルの瞬間最高視聴率は、42.8%。羽生結弦選手の2連覇の瞬間、46.0%。紅白歌合戦の安室奈美恵さんの、48.4%にも匹敵する40%越えの数字を叩き出しているのです。羽生選手や安室ちゃんのように、有名ではない、それまで無名だった選手達が行う、マイナースポーツが、それと同等の数字を叩き出しているのです。まわりに話を聞いてみると、ほとんどの人がルールもわかってない。なのに、なぜか皆、カーリングに惹かれてる。なんで?
それは、楽しそうだったからじゃないでしょうか?よくわかってないけど、何となく楽しそう!楽しそうなのを観ていると、こっちまで楽しくなって来る。楽しさのお裾分けみたいな感じもあったと思います。満面の笑みなんて、もう何年もしていない自分が、あの笑顔に自分を感情移入してる。ピンチでも笑顔でいよう、そしたらラッキーが転がり込んでくるかも?そう信じて、試合中、何があっても笑顔でいる吉田知那美選手、なのに、終わったとたんに、ボロボロと涙を流す、感情の爆発に、心が揺り動かされました。
反面、インスタグラムのリア充に拒否反応を示す人がいるように、あの、わちゃわちゃ感が嫌という人もいたようですね。
ソルトレイクオリンピックのカーリング女子をモデルにした映画「シムソンズ」でも、笑顔をチームの武器にしていました。相手チームは、その余裕の笑顔がプレッシャーとなり、「笑顔にだまされるな」とイライラします。人の余裕って、時には、プレッシャーにもなるんですね。
あ、シムソンズのカーリングのルール説明のVTRに、若き日の吉田夕梨花選手が、出演しています。余談ですが。
人生フルーツ観た後、余韻を楽しみたくて、久々にパンフレットを買ってしまいました。読むと、シーンが蘇って、癒やされます。
ポレポレ東中野の半券を見せると、メニューは100円引きになります。なので、カフェラテは、550円が450円に。
今、自分に時間の余裕ではなく、精神的な余裕が足りてないから、そういう人に憧れるというか、惹かれてしまうんだろうなあ。いろんな人から学んでいますが、でも、あともうちょっとの所で、ポジティブスイッチが入るような気もしてきました。
■ポレポレ坐
■東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル1階
■営業
11:30〜23:00(火〜土)
11:30〜18:00(日)
■定休日:月曜
■場所はこのへん
■お店のサイト